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公開番号
2025130705
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-08
出願番号
2025024904
出願日
2025-02-19
発明の名称
光学デバイス用シール剤
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
G02F
1/1339 20060101AFI20250901BHJP(光学)
要約
【課題】接着性と透湿防止性との両方に優れる光学デバイス用シール剤を提供する。
【解決手段】硬化性樹脂と、重合開始剤及び熱硬化剤からなる群より選択される少なくとも1種と、テルペン系樹脂とを含有する光学デバイス用シール剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
硬化性樹脂と、重合開始剤及び熱硬化剤からなる群より選択される少なくとも1種と、テルペン系樹脂とを含有することを特徴とする光学デバイス用シール剤。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
前記テルペン系樹脂は、2種以上のテルペンの共重合体である請求項1記載の光学デバイス用シール剤。
【請求項3】
前記テルペン系樹脂は、下記式(1-1)及び下記式(1-2)で表される構造を有する化合物である請求項1又は2記載の光学デバイス用シール剤。
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式(1-1)中のn及び式(1-2)中のmは、それぞれ繰り返し数を意味する。
【請求項4】
前記テルペン系樹脂は、軟化点が75℃以上90℃以下である請求項1又は2記載の光学デバイス用シール剤。
【請求項5】
前記硬化性樹脂100質量部に対する前記テルペン系樹脂の含有量が0.5質量部以上20質量部以下である請求項1又は2記載の光学デバイス用シール剤。
【請求項6】
前記硬化性樹脂は、1分子中に(メタ)アクリロイル基を2つ以上有する化合物を含む請求項1又は2記載の光学デバイス用シール剤。
【請求項7】
前記1分子中に(メタ)アクリロイル基を2つ以上有する化合物100質量部に対する前記テルペン系樹脂の含有量が0.5質量部以上25質量部以下である請求項6記載の光学デバイス用シール剤。
【請求項8】
前記硬化性樹脂は、エポキシ化合物を含む請求項1又は2記載の光学デバイス用シール剤。
【請求項9】
前記熱硬化剤としてヒドラジド化合物又はアミンアダクト化合物を含む請求項1又は2記載の光学デバイス用シール剤。
【請求項10】
液晶表示素子の製造に用いられる請求項1又は2記載の光学デバイス用シール剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学デバイス用シール剤に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、薄型、軽量、低消費電力等の特徴を有する表示素子として、液晶表示素子や有機EL表示素子が広く利用されている。また、電圧を印加することにより光の透過率が変化する調光素子として、液晶材料を用いた液晶調光素子や、エレクトロクロミック化合物を用いたエレクトロクロミック素子が広く用いられている。このような表示素子や調光素子等の光学デバイスでは、通常、各種部材の接着や液状材料の封入等にシール剤が用いられている。
【0003】
例えば、液晶表示素子の製造方法として、タクトタイム短縮、使用液晶量の最適化といった観点から、特許文献1、特許文献2に開示されているような、シール剤を用いた滴下工法と呼ばれる液晶滴下方式が用いられている。滴下工法では、まず、2枚の電極付き基板の一方にシール剤を塗布して枠状のシールパターンを形成する。次いで、シール剤が未硬化の状態で液晶の微小滴を基板のシール枠内に滴下し、真空下で他方の基板を重ね合わせ、シール剤の硬化を行い、液晶表示素子を作製する。現在この滴下工法が液晶表示素子の製造方法の主流となっている。
【0004】
液晶調光素子は、透明電極層間の電位差を変化させることにより液晶分子の配向を変化させて光の透過量を制御する調光素子であり、優れた応答性を有する。また、エレクトロクロミック素子は、エレクトロクロミック化合物の電気化学的な酸化還元反応により可逆的に色変化を示す調光素子であり、消色駆動を行うまで着色状態を保持することができるため、低い消費電力で駆動させることができる。このような調光素子では、特許文献3、4に開示されているように、液晶やエレクトロクロミック化合物溶液等の封止にシール剤が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-133794号公報
国際公開第02/092718号
特開2021-117456号公報
特許第7327621号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、表示素子や調光素子等の光学デバイスには高温高湿環境下での駆動等における耐湿信頼性がますます要求されており、シール剤には外部からの水の浸入を防止する性能が一層求められている。光学デバイスの耐湿信頼性を向上させるためには、シール剤と基板等との界面からの水の浸入を防ぐためにシール剤の基板等に対する接着性を向上させ、かつ、シール剤の透湿防止性を向上させる必要がある。シール剤の透湿防止性を向上させる方法としては、タルク等のフィラーを配合する方法が考えられるが、厳しい耐湿信頼性試験を行った場合には、光学デバイスの表示性能や調光性能に不具合(むら)が発生することがあった。特に、近年、光学デバイスにおけるシール剤の塗布幅が狭くなる傾向にあり、従来は問題のなかったシール剤でも接着性と透湿防止性とを両立させることが困難であった。
【0007】
本発明は、接着性と透湿防止性との両方に優れる光学デバイス用シール剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示1は、硬化性樹脂と、重合開始剤及び熱硬化剤からなる群より選択される少なくとも1種と、テルペン系樹脂とを含有する光学デバイス用シール剤である。
本開示2は、上記テルペン系樹脂は、2種以上のテルペンの共重合体である本開示1の光学デバイス用シール剤である。
本開示3は、上記テルペン系樹脂は、下記式(1-1)及び下記式(1-2)で表される構造を有する化合物である本開示1又は2の光学デバイス用シール剤である。
本開示4は、上記テルペン系樹脂は、軟化点が75℃以上90℃以下である本開示1、2又は3の光学デバイス用シール剤である。
本開示5は、上記硬化性樹脂100質量部に対する上記テルペン系樹脂の含有量が0.5質量部以上20質量部以下である本開示1、2、3又は4の光学デバイス用シール剤である。
本開示6は、上記硬化性樹脂は、1分子中に(メタ)アクリロイル基を2つ以上有する化合物を含む本開示1、2、3、4又は5の光学デバイス用シール剤である。
本開示7は、上記1分子中に(メタ)アクリロイル基を2つ以上有する化合物100質量部に対する上記テルペン系樹脂の含有量が0.5質量部以上25質量部以下である本開示6の光学デバイス用シール剤である。
本開示8は、上記硬化性樹脂は、エポキシ化合物を含む本開示1、2、3、4、5、6又は7の光学デバイス用シール剤である。
本開示9は、上記熱硬化剤としてヒドラジド化合物又はアミンアダクト化合物を含む本開示1、2、3、4、5、6、7又は8の光学デバイス用シール剤である。
本開示10は、液晶表示素子の製造に用いられる本開示1、2、3、4、5、6、7、8又は9の光学デバイス用シール剤である。
本開示11は、液晶滴下工法による液晶表示素子の製造に用いられる本開示10の光学デバイス用シール剤である。
以下に本発明を詳述する。
【0009】
本発明者は、光学デバイス用シール剤に用いる硬化性樹脂として、分子鎖が長い柔軟樹脂を用いることにより、シール剤に柔軟性を付与して応力緩和性を発現させることで高い接着性を担保することを検討した。しかしながら、得られたシール剤は透湿防止性に劣るものとなり、作製した光学デバイスが耐湿信頼性に劣るものとなることがあった。そこで本発明者は更に鋭意検討した結果、光学デバイス用シール剤にテルペン系樹脂を配合することにより、接着性と透湿防止性との両方に優れる光学デバイス用シール剤が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
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(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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