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公開番号2025153669
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056263
出願日2024-03-29
発明の名称防火区画貫通処理部材及び防火区画材
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16L 5/04 20060101AFI20251002BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】火災が延焼するのを効率的に抑えた防火区画貫通処理部材を提供する。
【解決手段】防火区画貫通処理部材16は、熱膨張性黒鉛を含む管材17と、管材17の第1端部17aに形成された開口17bを覆う第1蓋22Aと、管材17の第2端部17cに形成された開口17dを覆う第2蓋22Bを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
熱膨張性黒鉛を含む管材と、
前記管材の第1端部に形成された開口を覆う第1蓋と、
前記管材の第2端部に形成された開口を覆う第2蓋
を備える、防火区画貫通処理部材。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記管材内に、周方向に並べて配置された複数の充填片を備える、請求項1に記載の防火区画貫通処理部材。
【請求項3】
前記第1蓋は、前記管材の前記第1端部側の端面に対向するように配置された第1封止壁を有し、
前記第1封止壁には、前記第1封止壁における他の部分よりも強度が低い脆弱部が、前記管材の軸線方向に見たときに環状に形成され、
前記軸線方向に見たときに、前記管材の外周面内の面積に対する、前記脆弱部の外周縁内の面積の比が、32%以下である、請求項1又は2に記載の防火区画貫通処理部材。
【請求項4】
貫通孔が形成された耐火部材と、
少なくとも一部が前記貫通孔内に配置された、請求項1又は2に記載の防火区画貫通処理部材と、
を備える、防火区画材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防火区画貫通処理部材及び防火区画材に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建築物は、床、壁等の防火区画材を備えている。防火区画材は、火災時に建築物が延焼するのを抑制する。
防火区画材にケーブル、配管等の挿通体を通すために、防火区画材に防火区画貫通部(貫通孔)が設けられることがある。防火区画貫通部の延焼を抑制するために、防火区画貫通処理部材が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1では、防火区画貫通処理部材は、挿通部材(管材)と、係止部材と、包覆部と、を備える。
挿通部材は、スリーブ状に形成されるか、スリーブ状に変形可能である。挿通部材は、防火区画貫通部に挿入される。係止部材は、挿通部材の一端部側に接して配置される。係止部材は、挿通部材の位置を固定する。包覆部は、防火区画貫通部の開口と挿通体との隙間を覆う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-145868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の防火区画貫通処理部材の延焼抑制性能には、改善の余地がある。
【0006】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、火災が延焼するのを効率的に抑えた防火区画貫通処理部材、及びこの防火区画貫通処理部材を備える防火区画材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明の態様1は、熱膨張性黒鉛を含む管材と、前記管材の第1端部に形成された開口を覆う第1蓋と、前記管材の第2端部に形成された開口を覆う第2蓋を備える、防火区画貫通処理部材である。
【0008】
この発明では、例えば、第1蓋及び第2蓋に適宜蓋孔を形成し、防火区画貫通処理部材を、防火区画材の貫通孔に配置する。挿通体を、第1蓋及び第2蓋の蓋孔に通す。
例えば、防火区画材に対する第1側に火災が生じると、防火区画材が加熱され、管材に含まれる熱膨張性黒鉛が膨張して、第1蓋と第2蓋との間であって、防火区画材における貫通孔の開口周縁部と挿通体との間の隙間を塞ぐ。
従って、この間を通して空気が流れ難くなり、火災による炎及び熱が、防火区画材の貫通孔を通して防火区画材に対する第2側に達するのが抑制され、火災が延焼するのを効率的に抑えることができる。
【0009】
(2)本発明の態様2は、前記管材内に、周方向に並べて配置された複数の充填片を備える、(1)に記載の防火区画貫通処理部材であってもよい。
この発明では、例えば、第1蓋及び第2蓋における管材の軸線上の部分に蓋孔を開けることにより、この蓋孔を通して、管材の軸線上に挿通体を配置する。すると、管材内において、複数の充填片が挿通体を径方向外側から囲むように配置され、複数の充填片が径方向に圧縮される。これにより、複数の充填片の密度が上昇し、複数の充填片の耐火性を高めることができる。
【0010】
(3)本発明の態様3は、前記第1蓋は、前記管材の前記第1端部側の端面に対向するように配置された第1封止壁を有し、前記第1封止壁には、前記第1封止壁における他の部分よりも強度が低い脆弱部が、前記管材の軸線方向に見たときに環状に形成され、前記軸線方向に見たときに、前記管材の外周面内の面積に対する、前記脆弱部の外周縁内の面積の比が、32%以下である、(1)又は(2)に記載の防火区画貫通処理部材であってもよい。
挿通体が電気配線である場合、内線規定により、防火区画材の貫通孔の断面積に対する電気配線の断面積の比を32%以下にすることが定められている。
この発明では、軸線方向に見たときの管材の外周面内の面積は、防火区画材の貫通孔の断面積よりもわずかに狭い程度である。第1蓋の第1封止壁を脆弱部で破断して、第1封止壁に蓋孔を形成すると、この蓋孔の面積が、管材の外周面内の面積に対して32%となる。このため、蓋孔に通る程度の電気配線を通すことにより、電気配線の断面積を測定することなく、内線規定を守ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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