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公開番号2025130517
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027740
出願日2024-02-27
発明の名称コイル部品
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01F 17/00 20060101AFI20250901BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コンパクト化が図られながら、インダクタンスの確保と比較的高い周波数帯域の電気信号に対するQ値の確保とが両立され得るコイル部品を提供する。
【解決手段】コイル部品1において、複数のコイル導体10の各々は、端部において、複数のコイル導体10のうちの別のコイル導体10と接続されている。複数のコイル導体10は、第1コイル導体11と、第2コイル導体12とを含んでいる。第1コイル導体11は、Y軸方向に沿って延在している。第2コイル導体12は、第1コイル導体11に接続されている。第2コイル導体12は、第2端面3fに近づくにつれて側面3aからの最短距離が大きくなるように第1コイル導体11から第2端面3fに向かって延在している。コイルCLのコイル軸CAの方向と第1方向とに直交する第2方向に沿って見て、第1コイル導体11は、第2側面電極部6bと重なっていない。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
第１方向に対向する第１及び第２端面と前記第１及び第２端面に接続された側面とを有している素体と、
前記第１端面に設けられている第１端面電極部と、前記側面に設けられていると共に前記第１端面から前記第２端面に向かって延在している第１側面電極部とを含んでいる第１外部電極と、
前記第２端面に設けられている第２端面電極部と、前記側面に設けられていると共に前記第２端面から前記第１端面に向かって延在している第２側面電極部とを含んでいる第２外部電極と、
前記素体の内部に配置されていると共に、前記第１端面において前記第１端面電極部に連結され、かつ、前記第２端面において前記第２端面電極部に連結されているコイルと、を備え、
前記コイルは、各々が一対の端部を含んでいる複数のコイル導体を含んでおり、
前記複数のコイル導体の各々は、前記端部において、前記複数のコイル導体のうちの別のコイル導体と接続されており、
前記複数のコイル導体は、前記第１方向に沿って延在している第１コイル導体と、前記第１コイル導体に接続されていると共に前記第２端面に近づくにつれて前記側面からの最短距離が大きくなるように前記第１コイル導体から前記第２端面に向かって延在している第２コイル導体とを含んでおり、
前記コイルのコイル軸の方向と前記第１方向とに直交する第２方向に沿って見て、前記第１コイル導体は、前記第２側面電極部のうち前記第１コイル導体に最も近い部分と重なっていない、コイル部品。
続きを表示（約 280 文字）【請求項２】
前記コイルは、前記第２コイル導体の前記一対の端部のうち、前記第１コイル導体に接続されている端部と異なる端部に接続されている第３コイル導体を更に含んでおり、
前記第３コイル導体は、前記第２方向に延在している、請求項１に記載のコイル部品。
【請求項３】
前記コイルの一部は、前記第２方向に沿って見て、前記第２側面電極部と重なっている、請求項１又は２に記載のコイル部品。
【請求項４】
前記コイル軸の方向に沿って見て、前記複数のコイル導体に囲まれた領域は、八角形形状を呈している、請求項１に記載のコイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、コイル部品に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
素体と素体に設けられた外部電極と素体の内部に配置されているコイルとを備えているコイル部品が知られている（たとえば、特許文献１）。コイルは、外部電極に接続されている。コイルは、複数のコイル導体を含んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１８－５６５１３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述したコイル部品において、インダクタンスを確保するため、コイル軸方向に沿って見てコイルに囲まれた領域の面積を大きくすることが考えられる。同一の大きさのコイル部品では、当該領域の面積が大きいほど、コイルと外部電極との最短距離は小さい。本願発明者は、比較的低い周波数帯域の電気信号がコイルを導通する場合には所望のＱ値が確保されていても、比較的高い周波数帯域の電気信号がコイルを導通する場合にＱ値が低下する現象に着目した。
【０００５】
本発明の一つの態様は、コンパクト化が図られながら、インダクタンスの確保と比較的高い周波数帯域の電気信号に対するＱ値の確保とが両立され得るコイル部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本願発明者は、さらなる鋭意研究の結果、コイルと外部電極との間において電位差が比較的大きく、かつ、距離が比較的近い位置が存在する場合に、比較的低い周波数の電気信号に対してＱ値が低下することを見出した。本発明の一つの態様におけるコイル部品は、素体と、第１外部電極と、第２外部電極と、コイルとを備えている。素体は、第１方向に対向する第１及び第２端面と、第１及び第２端面を接続する側面とを有している。第１外部電極は、第１端面に設けられている第１端面電極部と、側面に設けられていると共に第１端面から第２端面に向かって延在している第１側面電極部とを含んでいる。第２外部電極は、第２端面に設けられている第２端面電極部と、側面に設けられていると共に第２端面から第１端面に向かって延在している第２側面電極部とを含んでいる。コイルは、素体の内部に配置されている。コイルは、第１端面において第１端面電極部に接続され、かつ、第２端面において第２端面電極部に接続されている。コイルは、複数のコイル導体を含んでいる。複数のコイル導体の各々は、一対の端部を含んでおり、端部において、複数のコイル導体のうちの別のコイル導体と接続されている。複数のコイル導体は、第１コイル導体と、第２コイル導体とを含んでいる。第１コイル導体は、第１方向に沿って延在している。第２コイル導体は、第１コイル導体に接続されている。第２コイル導体は、第２端面に近づくにつれて側面からの最短距離が大きくなるように第１コイル導体から第２端面に向かって延在している。コイルのコイル軸方向と第１方向とに直交する第２方向に沿って見て、第１コイル導体は、第２側面電極部と重なっていない。
【０００７】
このコイル部品において、第１外部電極に接続された第１コイル導体が、第２方向に沿って見て第２外部電極と離間しているため、コンパクト化が図られながら、比較的高い周波数帯域の信号に対してもＱ値が確保され得る。第２コイル導体は、第１コイル導体に接続されており、第２端面に近づくにつれて側面からの最短距離が大きくなるように第１コイル導体から第２端面に向かって延在しているため、コイル軸方向に沿って見てコイルに囲まれた領域の面積が確保され得る。この結果、コンパクト化が図られながらインダクタンスも確保され得る。
【０００８】
上記一つの態様では、コイルは、第２コイル導体の一対の端部のうち、第１コイル導体に接続されている端部と異なる端部に接続されている第３コイル導体を更に含んでいてもよい。第３コイル導体は、第２方向に沿って延在していてもよい。この場合、コイル軸方向に沿って見て、コイルに囲まれた領域の面積がさらに大きく確保され得る。この結果、コンパクト化が図られながらインダクタンスがより確実に確保され得る。
【０００９】
上記一つの態様では、コイルの一部は、第２方向に沿って見て、第２側面電極部と重なっていてもよい。この場合、コイル軸方向に沿って見て、コイルに囲まれた領域の面積がさらに大きく確保され得る。この結果、コンパクト化が図られながらインダクタンスがより確実に確保され得る。
【００１０】
上記一つの態様では、コイル軸方向に沿って見て、複数のコイル導体に囲まれた領域は、八角形形状を呈していてもよい。この場合、コイル軸方向に沿って見て、コイルに囲まれた領域の面積がさらに大きく確保され得る。この結果、コンパクト化が図られながらインダクタンスがより確実に確保され得る。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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