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公開番号2025128050
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2025025502
出願日2025-02-20
発明の名称卵巣の健康促進におけるサクラ抽出物の使用
出願人株式会社 資生堂
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A23L 33/105 20160101AFI20250826BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】本発明は、卵巣の健康を促進するためのサクラ抽出物の新規な使用を提供し、実験により、上記抽出成分がヒトKGN細胞の増殖促進作用を有することを見出し、さらに、上記成分がヒト卵巣の保護作用および卵巣の健康を促進する作用を有すると考えられる。
【解決手段】ヒトKGN細胞の増殖を促進する組成物の調製におけるサクラ抽出物の有効成分としての使用。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ヒトKGN細胞の増殖を促進する組成物の調製におけるサクラ抽出物の有効成分としての使用。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
ヒト卵巣の健康を促進する組成物の調製におけるサクラ抽出物の有効成分としての使用。
【請求項3】
ヒトKGN細胞の増殖促進によりヒトの皮膚状態が改善される組成物の調製における、サクラ抽出物の有効成分としての使用。
【請求項4】
サクラ抽出物を有効成分として含む組成物の非治療目的のヒト卵巣の健康促進のための使用。
【請求項5】
ヒトKGN細胞の増殖促進により皮膚状態が改善される、組成物の非治療目的のための使用であって、前記組成物がサクラ抽出物を有効成分として含む、使用。
【請求項6】
前記サクラ抽出物が、サクラの花びらの抽出物であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の使用。
【請求項7】
前記サクラ抽出物が、サクラの花びらの水抽出物であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の使用。
【請求項8】
前記水抽出物が、サクラの花びらの25~45℃の温度範囲の水抽出物であることを特徴とする、請求項7に記載の使用。
【請求項9】
前記組成物が可食性組成物であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の使用。
【請求項10】
前記組成物が、飲料、粉剤、固形飲料、カプセル、錠剤、経口液体、グミ、ゼリー又はゲルキャンディーの1種以上を含むことを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の使用。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、植物抽出物の分野に関し、主にサクラ抽出物の新規な使用に関し、より具体的には、ヒト卵巣の健康を促進するためのサクラ水抽出物の新規な使用に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
サクラの成分、特にその抽出物については、ある程度の研究が行われている。
【0003】
サクラ抽出物には抗酸化、抗炎症、美白等の作用があることが知られている(引用文献1を参照)。これは主に、抽出物に含まれる強力な抗酸化作用を持つ2つのフラボノイドであるサクラニン(Sakuranin)とサクラネチン(Sakuranetin)によるものである。
JPEG
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139
【0004】
現在、サクラ成分又はその抽出物は、ヒトの皮膚の保護や健康促進を目的として、主に化粧品及び食品、健康食品の分野で利用されている。
【0005】
例えば、サクラ抽出物はスキンケア製品や化粧品の有効成分として使用されており、日光や外部からの侵入、ストレス等による細胞への侵入を効果的にブロックし、メラニン母細胞によるメラニンの分泌を阻害し、メラニンの生成及び沈着を抑制することができる。また、肌のくすみを改善し、サクラのような色白でピンク肌の理想的なスキンケア効果を達成することができる。
【0006】
また、関連法令で許可されている場合、サクラ成分、特にその抽出物は、食品原料として使用することもできる。例えば、七分咲きの花びらを採取し抽出したエキス成分は、強い抗酸化作用と抗糖化作用があり、線維細胞の糖化程度を低下させ、コラーゲンの生成を促進し、食品添加物として使用することができる。
【0007】
また、他の態様について、例えば引用文献2にも、サクラ(好ましくは花または葉)の抽出物および/またはその処理物を有効成分として含有するAGE産生抑制剤等であって、終末糖化産物であるAGE生成を効果的に阻害するとともに、生体に対する安全性が向上したAGE産生抑制剤等が報告されている。
【0008】
同様の文献については、引用文献3を参照されたい。同文献には、洗浄、向流抽出、ろ過、濃縮、滅菌、凍結乾燥、ふるいかけなどの低温プロセスを含むAGE生成抑制活性作用を有するサクラの粉末の製造方法が開示されている。
【0009】
また、引用文献3には、トキソプラズマ症の治療又は予防用医薬品の製造におけるナリンゲニン及びその薬学的に許容される塩の使用が開示されている。ナリンゲニンの有効濃度は50~120μg/mLである。また、トキソプラズマ症の治療又は予防用医薬品の調製における、ナリンゲニン及びその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物の使用も開示されている。このうち、ナリンゲニン(naringenin)はナリンギンのアグリコンであり、フラバノン(flavanone)類化合物に属し、自然界では主にバラ科植物のサクラ(Prunus yedoensis Mate)のつぼみ、ウルシ科植物の茎木(Amacardi-umoccidentale L)の果実の核殻に由来する。
【0010】
このように、当業界では、サクラ由来のいくつかの有効成分の機能についてある程度の研究が行われているが、サクラ抽出物などの成分の効果については、まだ研究開発の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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