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公開番号
2025157621
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-15
出願番号
2025133478,2022555371
出願日
2025-08-08,2021-09-24
発明の名称
RALDH2発現増強剤
出願人
株式会社 資生堂
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
36/8969 20060101AFI20251007BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】新規なRALDH2発現増強剤を提供する。
【解決手段】本発明は、ケルセチン、ケンフェロール、ハトムギ、ビーポーレン、ナルコユリ、ホップ、陳皮、キャベツ、セロリ、オクラ、パセリ、アスパラガス、アシタバ、チョウジ、大麦若葉、ドクダミ、バオバブフルーツ、ブロッコリー、モリンガ、オオバコ、クコの実、キダチアロエ、マカ、オリーブ葉からなる群より選択される1つまたは複数の成分を有効成分として含有するRALDH2発現増強剤を提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ケルセチン、ケンフェロール、ハトムギ、ビーポーレン、ナルコユリ、ホップ、陳皮、キャベツ、セロリ、オクラ、パセリ、アスパラガス、アシタバ、チョウジ、大麦若葉、ドクダミ、バオバブフルーツ、ブロッコリー、モリンガ、オオバコ、クコの実、キダチアロエ、マカ、オリーブ葉からなる群より選択される1つまたは複数の成分を有効成分として含有するRALDH2発現増強剤。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
前記RALDH2発現増強剤は、腸管細胞を介して単球細胞のRALDH2発現を増強する、請求項1に記載のRALDH2発現増強剤。
【請求項3】
前記RALDH2発現増強剤は、内服により単球細胞のRALDH2発現を増強する、請求項1又は2に記載のRALDH2発現増強剤。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載のRALDH2発現増強剤を含有する組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はRALDH2発現増強剤を提供する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
アレルギー疾患に罹患している患者数は年々増加している。アレルギーは体の免疫バランス(Th1・Th2)の崩壊が主因となり引き起こされる疾患であり、人体に於いては免疫に関わる細胞や抗体の約6割が腸に集まっている。体内の免疫バランス(Th1・Th2)を整える制御性T細胞(以下、Tregと称する)が近年発見され、Tregの誘導により過剰な免疫応答が制御されることが分かってきた。例えば、マウスにおいてTregを誘導したところアレルギー性皮膚炎や炎症性腸疾患の症状が緩和したことが報告されている。Tregの分化を誘導する物質として特定の乳酸菌、リコピン、トレハロース等が有効でることが報告されている(特許文献1~4)。
【0003】
Tregは胸腺や腸で分化する事が知られており、Treg分化に寄与する因子としてレチノイン酸が報告されている。レチノイン酸はビタミンAの代謝物質であり、特定の乳酸菌がレチノイン酸産生剤として有効であることが報告されている(特許文献5)。更に、レチノイン酸の代謝にはRALDH2という酵素が関与し、腸管細胞を介し樹状細胞のRALDH2の発現を上昇させるとTregへの分化が促されることが示唆されている(非特許文献1)。しかしながら、特定の乳酸菌が報告されている(非特許文献2)ものの、RALDH2の発現を促進する物質の探索はあまり行われていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-80497号公報
特開2017-127846号公報
特開2018-188436号公報
特開2018-188408号公報
特許第6543614号公報
【非特許文献】
【0005】
Makoto Iwata et al. Vitamins and hormones, 86 (2011) pp127-152
Gut microbiota 2012;61(3):354-366. doi:10.1136/gutjnl-2011-300936
Alberto Caminero et al.Nat Rev Gastroenterol Hepatol. 2019; 16(1): 7-18.
Min-Sung Kwon et al. Front Immunol. 2018; 9: 1905.
IMMUNE NETWORK Vol. 15, No. 1: 1-8, February, 2015
PLoS ONE 14(5): e0217394. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0217394, May 28, 2019
和光純薬時報 Vol.87 No.2 (2019年6月号), p.9-11片倉 喜範 アンチブレインエイジング食品の探索とその機能性の分子基盤の解明, 公益財団法人アサヒビール学術振興財団, 2010年4月
IMMUNE NETWORK Vol. 15, No. 1: 1-8, February, 2015
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、RALDH2発現増強剤の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意研究の結果、ケルセチン、ケンフェロール、ハトムギ、ビーポーレン、ナルコユリ、ホップ、陳皮、キャベツ、セロリ、オクラ、パセリ、アスパラガス、アシタバ、チョウジ、大麦若葉、ドクダミ、バオバブフルーツ、ブロッコリー、モリンガ、オオバコ、クコの実、キダチアロエ、マカ、オリーブ葉からなる群より選択される1つまたは複数の成分が、RALDH2発現増強剤として機能することを見出した。さらに、本発明者らは、これらの物質は腸管細胞を介して単球細胞に作用することも見出した。以上の発見により、以下の発明を完成するに至った:
(1)ケルセチン、ケンフェロール、ハトムギ、ビーポーレン、ナルコユリ、ホップ、陳皮、キャベツ、セロリ、オクラ、パセリ、アスパラガス、アシタバ、チョウジ、大麦若葉、ドクダミ、バオバブフルーツ、ブロッコリー、モリンガ、オオバコ、クコの実、キダチアロエ、マカ、オリーブ葉からなる群より選択される1つまたは複数の成分を有効成分として含有するRALDH2発現増強剤。
(2)前記RALDH2発現増強剤は、腸管細胞を介して単球細胞のRALDH2発現を増強する、(1)に記載のRALDH2発現増強剤。
(3)前記RALDH2発現増強剤は、内服により単球細胞のRALDH2発現を増強する、(1)又は(2)に記載のRALDH2発現増強剤。
(4)(1)~(3)のいずれか1項に記載のRALDH2発現増強剤を含有する組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明のRALDH2発現増強剤の投与により、RALDH2発現を促進することができる。本発明によれば、RALDH2発現増強剤を含有する組成物や内服剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実験3の概略図である。
図2は、実験3において各試料を添加した場合のTHP-1細胞におけるRALDH2発現量を、陰性対照(DMSOのみ)を添加した場合を1とした相対値として示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
腸管より侵入した抗原によって種々のサイトカインが樹状細胞(DC)から産生さる。これらサイトカインの刺激により腸管膜に存在する未分化のT細胞が活性化型(T1,T2,T17)もしくは抑制型T細胞(Treg)へと分化する。Tregは免疫応答を抑制することで自己寛容や過剰な免疫応答を抑制することが報告されている(非特許文献3)。ここで、腸管細胞を介し樹状細胞のRALDH2の発現を上昇させると炎症性T細胞の産生を抑制し、Tregへの分化が促され免疫バランスが良好に保たれる、粘膜における抗体IgA産生の促進、皮膚へのT細胞の遊走を阻害する、ことが示唆されている(非特許文献1、4、5)。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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