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公開番号2025137768
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2025124234,2021204100
出願日2025-07-24,2021-12-16
発明の名称VII型コラーゲン分泌促進剤
出願人株式会社 資生堂
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 36/185 20060101AFI20250911BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】新規VII型コラーゲン分泌促進剤の提供。
【解決手段】本発明は、カシス、甜茶、及びさくらからなる群より選択される1つ又は複数の生薬を有効成分として含有するVII型コラーゲン分泌促進剤を提供する。また、本発明は、カシス、甜茶、及びさくらからなる群より選択される1つ又は複数の生薬を有効成分として含有し、TANGO1発現及び/又は活性促進を介してVII型コラーゲン分泌を促進するVII型コラーゲン分泌促進剤も提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
カシスを含むVII型コラーゲン分泌促進剤。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
TANGO1の発現及び/又は活性を促進することによりVII型コラーゲン分泌を促進する、請求項1に記載のVII型コラーゲン分泌促進剤。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のVII型コラーゲン分泌促進剤を含む組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はVII型コラーゲン分泌促進剤に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
VII型コラーゲンは、皮膚の基底膜と真皮との結合に関与することが知られており、VII型コラーゲンの異常や不足等により栄養障害型表皮水疱症(DEB/RDEB)等の皮膚脆弱性障害や、びらん、関節拘縮、脱毛、真皮表皮接合部の基底膜真皮側・四肢・食道の局所性水疱、全身性水疱、扁平上皮癌、皮膚弾力の低下、爪の変形・喪失等の疾患や障害を引き起こすことが知られている(特許文献1~4、非特許文献1~4)。
【0003】
上記疾患や障害の予防・治療等のため、VII型コラーゲン発現/産生促進剤として各種物質が探索され、VII型コラーゲン遺伝子発現を増加させるためのアンチセンスオリゴマーやベクターの作成などがなされてきた(特許文献1~4)。しかしながら、コラーゲンは巨大な分子であり、小胞体で合成される際にすでに300nmほどの直鎖状の構造を形成するため、直径が60~90nmである通常の輸送小胞によっては分泌されないという問題がある(非特許文献5、6)。したがって、VII型コラーゲンの遺伝子発現やタンパク合成の促進のみならず、合成されたVII型コラーゲンの分泌を促進する剤の探索が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-221739号公報
特開2006-206571号公報
特表2018-518167号公報
特表2019-508454号公報
特開2007-320891号公報
特開2005-255527号公報
特許第6217038号公報
特開2012-6905号公報
特開2019-59698号公報
【非特許文献】
【0005】
Experimental Dermatology, 2008, Volume 17, Issue 7,p. 553-568 https://doi.org/10.1111/j.1600-0625.2008.00723.x
J Invest Dermatol. 2013 Jul;133(7):1910-3. doi: 10.1038/jid.2013.10. Epub 2013 Jan 15.
https://www.nanbyou.or.jp/entry/5338
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa31/q02.html
東京大学大学院薬学系研究科生理学教室、齋藤健太著、巨大分子VII型コラーゲンの分泌を制御する新規小胞体膜蛋白質の機能解析、https://www.astellas-foundation.or.jp/pdf/research/21/h21_25_saitou.pdf
東京大学大学院薬学系研究科生理学教室、齋藤健太著、栄養障害型表皮水疱症の原因遺伝子であるVII型コラーゲンの分泌メカニズムの解析、コスメトロジー研究報告 Vol.20, 2012、https://www.kose-cosmetology.or.jp/research_report/archives/2012/fullVersion/Cosmetology%20Vol20%202012%20p62-65%20Saito_K.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、新規なVII型コラーゲン分泌促進剤の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明者らは、様々な成分についてVII型コラーゲン分泌促進剤としての効果について鋭意研究の結果、カシス、甜茶、及びさくらが、VII型コラーゲン分泌促進剤として特に高い効果を有することを見出し、以下の発明を完成するに至った:
(1)
カシス、甜茶、及びさくらからなる群より選択される1つ又は複数の生薬を含むVII型コラーゲン分泌促進剤。
(2)
TANGO1の発現及び/又は活性を促進することによりVII型コラーゲン分泌を促進する、(1)に記載のVII型コラーゲン分泌促進剤。
(3)
(1)又は(2)に記載のVII型コラーゲン分泌促進剤を含む組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明のVII型コラーゲン分泌促進剤の投与により、VII型コラーゲンの分泌を促進することができる。本発明によれば、VII型コラーゲン分泌促進剤を含有する組成物を提供することができる。VII型コラーゲンの分泌が促進されると、皮膚脆弱性障害、びらん、関節拘縮、脱毛、真皮表皮接合部基底膜真皮側・四肢・食道等の局所性水疱、全身性水疱、扁平上皮癌、爪の変形・喪失、等の治療/予防、皮膚弾力の維持/改善といった効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施例3の結果であり、カシス、甜茶、及びさくらによるTANGO1発現促進効果をこれらの生薬無添加の対照(ctrl)と比較したグラフを示す。対照のTANGO1発現量を100とした相対値(%)として示す(Dunnett検定、#:P<0.1,*:P<0.05,**:P<0.01)。
図2は、比較例1の結果であり、カシス、甜茶、及びさくらによるI型コラーゲン産生促進効果をこれらの生薬無添加の対照(Ctrl)と比較したグラフを示す。対照のI型コラーゲン産生量を100とした相対値(%)として示す(Dunnett検定、#:P<0.1,*:P<0.05,**:P<0.01)。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、カシス、甜茶、及びさくらからなる群より選択される1つ又は複数の生薬を有効成分として含有するVII型コラーゲン分泌促進剤を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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