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公開番号2025158029
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-16
出願番号2024060456
出願日2024-04-03
発明の名称ヒアルロン酸産生促進のための組成物
出願人株式会社 資生堂
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 31/19 20060101AFI20251008BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ヒアルロン酸産生促進のための組成物を提供する。
【解決手段】(A)酢酸およびプロピオン酸からなる群から選択される1種以上またはその塩、
(B)(A)を産生する細菌用プレバイオティクス剤、および
(C)(A)を産生する細菌用プロバイオティクス剤
からなる群から選択される1種以上を含んでなる、ヒアルロン酸産生促進のための組成物を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)酢酸およびプロピオン酸からなる群から選択される1種以上またはその塩、
(B)(A)を産生する細菌用プレバイオティクス剤、および
(C)(A)を産生する細菌用プロバイオティクス剤
からなる群から選択される1種以上を含んでなる、ヒアルロン酸産生促進のための組成物。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
(A)酢酸およびプロピオン酸からなる群から選択される1種以上またはその塩、
(B)(A)を産生する細菌用プレバイオティクス剤、および
(C)(A)を産生する細菌用プロバイオティクス剤
からなる群から選択される1種以上を含んでなる、皮膚の粘弾性改善のための組成物。
【請求項3】
(B)が、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、難消化性デキストリン、α‐シクロデキストリン、デキストラン、イソマルトデキストリン、イヌリン、フコース、およびアブラナ科の植物からなる群から選択される1種以上を含んでなるか、またはからなる、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
(C)が、アッカーマンシア(Akkermansia)属、アナエロスティペス(Anaerostipes)属、アナエロブチリカム(Anaerobutyricum)属、フィーカリバクテリウム(Faecalibacterium)属、ロゼブリア(Roseburia)属、コプロバクター(Coprobacter)属、バクテロイデス(Bacteroidetes)属、クロストリジウム(Clostridium)属、プロピオニバクテリウム(Propionibacterium)属、およびベイロネラ(Veillonella)属からなる群から選択される1種以上の細菌を含んでなるか、またはからなる、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項5】
線維芽細胞におけるヒアルロン酸産生促進のための組成物である、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
食品組成物である、請求項1または2に記載の組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒアルロン酸産生促進のための組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、老化に関する研究が進められている。皮膚老化の原因は、マクロ的にみれば加齢が重要な因子であるが、それに加えて乾燥、酸化、太陽光(紫外線)等による影響も皮膚老化に関わる直接的な因子として挙げられる。皮膚老化の具体的な現象としては、ヒアルロン酸をはじめとするムコ多糖類の減少、コラーゲンの架橋反応、紫外線による細胞の損傷などが知られている。
【0003】
なかでもヒアルロン酸は、細胞間隙への水分の保持、組織内にジェリー状のマトリックスを形成することに基づく細胞の保持、組織の潤滑性と柔軟性の保持、機械的障害等の外力に対する抵抗、および細菌感染の防止など、多くの機能を有している(非特許文献1参照)。例えば、皮膚のヒアルロン酸量は加齢とともに減少し、それに伴い、小じわやかさつき等の皮膚老化が現れるといわれている。そのため、このような老化した皮膚の改善剤として、ヒアルロン酸やコラーゲンを配合した化粧料が数多く提案されている。しかしながらこれら従来の化粧料は、皮膚表面における保湿効果を発揮するだけであり、本質的に老化肌を改善し得るものではない。また、皮膚細胞賦活剤として各種のビタミン類や生薬類を配合した化粧料が提案されているが、これらもやはり老化肌を改善、治療し得るまでには至っていないのが現状である。
【0004】
さらに、関節液中に含まれるヒアルロン酸は、関節軟骨の表面を覆い、関節機能の円滑な作動に役立っている。正常人関節液中のヒアルロン酸濃度は約2.3mg/mlであるが、慢性関節リウマチの場合、関節液中のヒアルロン酸濃度は約1.2mg/mlと低下し、同時に関節液の粘度も著しく低下する(非特許文献2参照)。また、化膿性関節炎や痛風性関節炎などでも慢性関節リウマチの場合と同様、ヒアルロン酸含量の低下が起こることが知られている(非特許文献3参照)。上記疾患において、潤滑機能の改善、関節軟骨の被覆・保護、疼痛抑制および病的関節液の改善若しくは正常化のために、関節液中のヒアルロン酸量を増加させることが考えられる。例えば、慢性関節リウマチ患者にヒアルロン酸ナトリウムの関節注入療法を行うと上記の改善が認められることが報告されている(非特許文献4参照)。同様に、外傷性関節炎、骨関節炎や変形性関節炎においても、ヒアルロン酸の関節注入療法により上記の改善効果が報告されている。(非特許文献5参照)。
【0005】
このように、皮膚にはヒアルロン酸を配合した化粧料を塗布したり、また関節には直接ヒアルロン酸を注入するなどの方法がとられているが、ヒアルロン酸を外から与えても根本的機能改善にはならず、充分な効果は期待できない。特に、ヒアルロン酸は、皮膚からはほとんど吸収されないという問題がある。
【0006】
このため、単にヒアルロン酸そのものを外から補給するのではなく、本来ヒトが備え持っている生体の自己回復力を利用し、ヒトの皮膚線維芽細胞自身のヒアルロン酸産生能を促進させることによって、生体の機能を根本的に改善する物質の開発が期待されており、中でも、植物由来のヒアルロン酸産生促進剤が、その安全性や皮膚への刺激の穏やかさを期待して種々開発されている(例えば、特許文献1~4参照)。
【0007】
また、熱傷受傷後の治癒過程で、壊死組織の下方から増生してくる肉芽組織の初期から組織全体が肉芽組織に置き換えられるまでの期間では、肉芽中にヒアルロン酸が著しく増加することが知られており(非特許文献6参照)、熱傷の初期の治療薬としても、ヒアルロン酸産生促進剤は期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平11-209261号公報
特開2007-84448号公報
特開2003-55244号公報
特開2012-56919号公報
【非特許文献】
【0009】
"Bio Industry"、vol.8、p.346(1991)
"Arthritis Rheumatism"、vol.10、p.357(1967)
「結合組成」(金原出版)、481頁、1984年
「炎症」(日本炎症学会)、11巻、16頁、1991年
「結合組織と疾患」(講談社)、246頁、1980年
「結合組織と疾患」(講談社)、153頁、1980年
【発明の概要】
【0010】
本発明は、ヒアルロン酸産生促進のための組成物を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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