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公開番号
2025127468
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2025025171
出願日
2025-02-19
発明の名称
電波吸収シート
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
H01Q
13/00 20060101AFI20250825BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】アンテナに固定された場合における振動負荷によるずれが抑制され、アンテナスロットへ重なってしまうリスクが低減された電波吸収体を提供すること。
【解決手段】電波吸収シート10は、アンテナスロット用開口部11を有し、SUS板へ貼り合わせた後に25℃、50%RHの環境下、剥離確度90度、引張速度300mm/minで60mm以上引張り、ロードセルにより検出された荷重(N)の区間平均値(N/25mm)を記録することにより測定されるピール強度が15N/25mm以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
アンテナスロット用開口部を有し、
SUS板へ貼り合わせた後に25℃、50%RHの環境下、剥離確度90度、引張速度300mm/minで60mm以上引張り、ロードセルにより検出された荷重(N)の区間平均値(N/25mm)を記録することにより測定されるピール強度が15N/25mm以上である、
電波吸収シート。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
抵抗層、誘電体層、反射層及び接着層をこの順で有するλ/4型電波吸収シートである、請求項1に記載の電波吸収シート。
【請求項3】
前記アンテナスロット用開口部が、前記抵抗層、前記誘電体層、前記反射層及び前記接着層の積層方向に貫通する開口部である、請求項2に記載の電波吸収シート。
【請求項4】
支持体を含み、前記支持体、前記抵抗層、前記誘電体層、前記反射層及び前記接着層の順に積層され、且つ前記アンテナスロット用開口部が、前記支持体、前記抵抗層、前記誘電体層、前記反射層及び前記接着層の積層方向に貫通する開口部である、請求項3に記載の電波吸収シート。
【請求項5】
垂直入射55~90GHzの電波に対する反射減衰量の最小値が-15dB以下であり、且つ式1:|(振動試験(ISO 16750-3(2012)Test4-sprung masses(vehicle body))前の垂直入射55~90GHzの電波に対する反射減衰量の最小値)-(振動試験(ISO 16750-3(2012)Test4-sprung masses(vehicle body))後の垂直入射55~90GHzの電波に対する反射減衰量の最小値)| で示される値が5dB以下である、請求項2に記載の電波吸収シート。
【請求項6】
振動試験(ISO 16750-3(2012)Test4-sprung masses(vehicle body))後のピール強度が15N/25mm以上である、請求項1に記載の電波吸収シート。
【請求項7】
アンテナスロットを有する導波路アンテナと、請求項1~6のいずれかに記載の電波吸収シートとを含み、且つ前記アンテナスロット上に前記電波吸収シートが有するアンテナスロット用開口部が配置された、電波吸収シート付き導波路アンテナ。
【請求項8】
抵抗層と粘着性を有する誘電体層とを含み、
アンテナスロット用開口部を有し、
SUS板へ貼り合わせた後に25℃、50%RHの環境下、剥離確度90度、引張速度300mm/minで60mm以上引張り、ロードセルにより検出された荷重(N)の区間平均値(N/25mm)を記録することにより測定されるピール強度が15N/25mm以上である、
電波吸収シート用部材。
【請求項9】
アンテナスロットを有する導波路アンテナと、前記導波路アンテナの金属面上に配置された請求項8に記載の電波吸収シート用部材とを含み、且つ前記アンテナスロット上に前記電波吸収シートが有するアンテナスロット用開口部が配置された、電波吸収シート用部材付き導波路アンテナ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電波吸収シート等に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
アンテナは、レドームやバンパーとアンテナ表面との多重反射や送受信アンテナ間の干渉により、レーダー精度が低下してしまう。この問題への対策として、電波吸収機能を持った樹脂成型品をアンテナ表面に固定することが行われている。アンテナ製造工程において積層構造を熱カシメにより製造する都合上、アンテナ表面上への電波吸収体の固定も当該熱カシメで行われている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/234981号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、アンテナスロットと呼ばれる穴を空け、その穴から電磁波を放射する導波路アンテナが開発されている。レーダーが自動車等に搭載される場合、振動と温度変化が負荷される。導波路アンテナにおいて従来の熱カシメによる固定方法の場合、当該負荷により熱カシメが外れ、電波吸収体が剥がれたりずれる懸念がある。その結果、導波路アンテナにおいては導波路アンテナの送受信部(アンテナスロット)と電波吸収体が重なり、導波路アンテナの機能が阻害されることが起こり得る。自動運転支援技術や衝突回避等の安全運転支援技術の採用の増加に伴うレーダー精度の信頼性への要求の高まりから、上記問題の重要性はより一層高まっていくと考えられる。このため、本発明者は、アンテナに固定する電波吸収体の振動負荷耐性に着目するに至った。
【0005】
本発明は、アンテナに固定された場合における振動負荷によるずれが抑制され、アンテナスロットへ重なってしまうリスクが低減された電波吸収体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は上記着目及び課題に鑑みて研究を進め、アンテナスロット用開口部を有するシート状の電波吸収体(電波吸収シート)を使用することに着目した。本発明者はさらに鋭意研究を進め、アンテナスロット用開口部を有し、SUS板へ貼り合わせた後に25℃、50%RHの環境下、剥離確度90度、引張速度300mm/minで60mm以上引張り、ロードセルにより検出された荷重(N)の区間平均値(N/25mm)を記録することにより測定されるピール強度が15N/25mm以上である、電波吸収シート、であれば、上記課題を解決できることを見出した。本発明者は当該知見に基づいてさらに研究を進めた結果、本発明を完成させた。即ち、本発明は、下記の態様を包含する。
【0007】
項1. アンテナスロット用開口部を有し、
SUS板へ貼り合わせた後に25℃、50%RHの環境下、剥離確度90度、引張速度300mm/minで60mm以上引張り、ロードセルにより検出された荷重(N)の区間平均値(N/25mm)を記録することにより測定されるピール強度が15N/25mm以上である、
電波吸収シート。
【0008】
項2. 抵抗層、誘電体層、反射層及び接着層をこの順で有するλ/4型電波吸収シートである、項1に記載の電波吸収シート。
【0009】
項3. 前記アンテナスロット用開口部が、前記抵抗層、前記誘電体層、前記反射層及び前記接着層の積層方向に貫通する開口部である、項2に記載の電波吸収シート。
【0010】
項4. 支持体を含み、前記支持体、前記抵抗層、前記誘電体層、前記反射層及び前記接着層の順に積層され、且つ前記アンテナスロット用開口部が、前記支持体、前記抵抗層、前記誘電体層、前記反射層及び前記接着層の積層方向に貫通する開口部である、項3に記載の電波吸収シート。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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