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公開番号2025151176
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024052465
出願日2024-03-27
発明の名称ポリオール組成物、難燃性ウレタン樹脂組成物、及びポリウレタン発泡体
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C08G 18/00 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】粘度が低く、かつポリウレタン発泡体に優れた難燃性を付与できるポリオール組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】ポリイソシアネートと反応させてポリウレタン発泡体を得るためのポリオール組成物であって、前記ポリオール組成物が、ポリオール、触媒、発泡剤、及び難燃剤を含み、前記難燃剤が赤燐系難燃剤及び液状リン系難燃剤を含み、前記ポリオール組成物における、前記赤燐系難燃剤に対する前記液状リン系難燃剤の質量比が、2.5~30であり、前記液状リン系難燃剤の含有量が、ポリオール100質量部に対して50質量部以上である、ポリオール組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリイソシアネートと反応させてポリウレタン発泡体を得るためのポリオール組成物であって、
前記ポリオール組成物が、ポリオール、触媒、発泡剤、及び難燃剤を含み、
前記難燃剤が赤燐系難燃剤及び液状リン系難燃剤を含み、
前記ポリオール組成物における、前記赤燐系難燃剤に対する前記液状リン系難燃剤の質量比が、2.5~30であり、
前記液状リン系難燃剤の含有量が、ポリオール100質量部に対して50質量部以上である、ポリオール組成物。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記赤燐系難燃剤の含有量が、ポリオール100質量部に対して10質量部以上である、請求項1に記載のポリオール組成物。
【請求項3】
前記液状リン系難燃剤がリン酸エステルを含む、請求項1又は2に記載のポリオール組成物。
【請求項4】
前記触媒が、ビスマス及びスズから選択される金属塩を含む、請求項1又は2に記載のポリオール組成物。
【請求項5】
前記触媒がイミダゾール誘導体を含む、請求項1又は2に記載のポリオール組成物。
【請求項6】
前記触媒がカリウム塩を含む、請求項1又は2に記載のポリオール組成物。
【請求項7】
前記触媒が4級アンモニウム塩を含む、請求項1又は2に記載のポリオール組成物。
【請求項8】
前記難燃剤が、さらにリン酸系アンモニウム難燃剤を含む、請求項1又は2に記載のポリオール組成物。
【請求項9】
請求項1又は2に記載のポリオール組成物と、ポリイソシアネートとを含む、難燃性ウレタン樹脂組成物。
【請求項10】
イソシアネートインデックスが250以上である、請求項9に記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリオール組成物、難燃性ウレタン樹脂組成物、及びポリウレタン発泡体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
ポリウレタン発泡体は、その優れた断熱性を利用して、マンション等の集合住宅、戸建住宅、商業ビル等の建築物の天井、屋根、壁面などの建築部材の断熱や結露防止に実用されている。ポリウレタン発泡体は、各構造物の表面に、ポリオール化合物及びポリイソシアネート化合物を含む難燃性ウレタン樹脂組成物を吹き付け、発泡及び硬化させることにより形成される。
【0003】
ポリウレタン発泡体は、軽量であるものの、有機物であるため燃えやすい。そのため、ポリウレタン発泡体の難燃性を高めることを目的として、その原料に難燃剤が配合されることがある。難燃剤の中でも特に、固体難燃剤である赤燐は難燃性の付与効果が高く、例えば特許文献1に開示されるように、従来から、難燃剤として赤燐が広く使用されてきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6200435号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ポリウレタン発泡体の原料に赤燐を多く配合すると、ポリウレタン発泡体に優れた難燃性を付与できる一方で、原料の粘度が上昇し、例えば建築現場にて、建築物の壁などに対して原料を吹き付ける際の吹付性が悪化するなどの問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、粘度が低く、かつポリウレタン発泡体に優れた難燃性を付与できるポリオール組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意検討の結果、ポリオール組成物において、赤燐系難燃剤と液状リン系難燃剤との配合比を調整したことにより、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[12]を提供する。
【0008】
[1]ポリイソシアネートと反応させてポリウレタン発泡体を得るためのポリオール組成物であって、前記ポリオール組成物が、ポリオール、触媒、発泡剤、及び難燃剤を含み、前記難燃剤が赤燐系難燃剤及び液状リン系難燃剤を含み、前記ポリオール組成物における、前記赤燐系難燃剤に対する前記液状リン系難燃剤の質量比が、2.5~30であり、前記液状リン系難燃剤の含有量が、ポリオール100質量部に対して50質量部以上である、ポリオール組成物。
[2]前記赤燐系難燃剤の含有量が、ポリオール100質量部に対して10質量部以上である、[1]に記載のポリオール組成物。
[3]前記液状リン系難燃剤がリン酸エステルを含む、[1]又は[2]に記載のポリオール組成物。
[4]前記触媒が、ビスマス及びスズから選択される金属塩を含む、[1]~[3]のいずれか1項に記載のポリオール組成物。
[5]前記触媒がイミダゾール誘導体を含む、[1]~[4]のいずれか1項に記載のポリオール組成物。
[6]前記触媒がカリウム塩を含む、[1]~[5]のいずれか1項に記載のポリオール組成物。
[7]前記触媒が4級アンモニウム塩を含む、[1]~[6]のいずれか1項に記載のポリオール組成物。
[8]前記難燃剤が、さらにリン酸系アンモニウム難燃剤を含む、[1]~[7]のいずれか1項に記載のポリオール組成物。
[9][1]~[8]のいずれか1項に記載のポリオール組成物と、ポリイソシアネートとを含む、難燃性ウレタン樹脂組成物。
[10]イソシアネートインデックスが250以上である、[9]に記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
[11]吹き付け用途である、[9]又は[10]に記載の難燃性ウレタン樹脂組成物。
[12][9]~[11]のいずれか1項に記載の難燃性ウレタン樹脂組成物を反応及び発泡させて形成される、ポリウレタン発泡体。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、粘度が低く、かつポリウレタン発泡体に優れた難燃性を付与できるポリオール組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[ポリオール組成物]
本発明のポリオール組成物は、ポリイソシアネートと反応させてポリウレタン発泡体を得るためのポリオール組成物である。また、本発明のポリオール組成物は、ポリオール、触媒、発泡剤、及び難燃剤を含み、該ポリオール組成物における、赤燐系難燃剤に対する液状リン系難燃剤の質量比(液状リン系難燃剤/赤燐系難燃剤)は、2.5~30である。液状リン系難燃剤/赤燐系難燃剤が2.5未満であると、赤燐系難燃剤の割合が多すぎることで、ポリオール組成物の粘度が高くなり、施工性などの取り扱い性が悪化するおそれがある。他方で、液状リン系難燃剤/赤燐系難燃剤が30を超えると、ポリオール組成物を実用的に使用することが困難となる。これら観点から、液状リン系難燃剤/赤燐系難燃剤は、4~25が好ましく、5~20がより好ましく、7~18がさらに好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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