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公開番号2025127007
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-01
出願番号2024023456
出願日2024-02-20
発明の名称ガラス瓶及びガラス瓶を用いたガス成分の分析方法
出願人ジーエルサイエンス株式会社,国立大学法人京都大学,個人
代理人個人,個人
主分類B65D 23/02 20060101AFI20250825BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】ガラス瓶を用いた分析において、分析目的成分がガス成分であっても、分析目的成分のガラス表面への吸着を効果的に抑制して、ガス成分を正確に定量することを目的とする。
【解決手段】ガラス瓶11のガラス2の表面21にシリコン被膜3を備え、シリコン被膜3は不活性化処理が施された不活性化処理層4を備えているガラス瓶11。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス表面にシリコン被膜を備えていることを特徴とするガラス瓶。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
ガラス表面にシリコン被膜を備え、前記シリコン被膜は不活性化処理層を備えていることを特徴とするガラス瓶。
【請求項3】
ガラス表面に厚さ1nm以上80nm未満のシリコン被膜を備えていることを特徴とするガラス瓶。
【請求項4】
ガラス表面に厚さ1nm以上80nm未満のシリコン被膜を備え、前記シリコン被膜は不活性化処理層を備えていることを特徴とするガラス瓶。
【請求項5】
前記シリコン被膜の原料が、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシランなどのテトラアルコキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、エチルトリアルコキシシラン、プロピルトリメトキシシランなどのアルキルトリアルコキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジプロポキシシラン、ジエチルジアルコキシシラン、ジプロピルジメトキシシランなどのジアルキルジアルコキシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、トリメチルプロポキシシラン、トリエチルメトキシシラン、トリプロピルメトキシシランなどのトリアルキルモノアルコキシシラン、無機ポリシラザン、パーヒドロポリシラザン、ヘキサメチルシクロトリシロキサンやオクタメチルシクロテトラシロキサンであるジメチル型環状シロキサン、ジエチル型環状シロキサン、ジプロピル型環状シロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサンやデカメチルテトラシロキサンである直鎖状ポリジメチルシロキサン、直鎖状ポリジエチルシロキサン、直鎖状ポリジプロピルシロキサンから選択される1種以上であることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項に記載のガラス瓶。
【請求項6】
ガラス表面にシリコン被膜を備えていることを特徴とするガス成分の分析用ガラス瓶。
【請求項7】
ガラス表面にシリコン被膜を備え、前記シリコン被膜は不活性化処理層を備えていることを特徴とするガス成分の分析用ガラス瓶。
【請求項8】
ガラス表面に厚さ1nm以上80nm未満のシリコン被膜を備えていることを特徴とするガス成分の分析用ガラス瓶。
【請求項9】
ガラス表面に厚さ1nm以上80nm未満のシリコン被膜を備え、前記シリコン被膜は不活性化処理層を備えていることを特徴とするガス成分の分析用ガラス瓶。
【請求項10】
ガラス表面にシリコン被膜を備えているガラス瓶に試料を入れ、所定の一定温度で、所定時間放置し、前記試料から発生した、ガス成分を分析することを特徴とする分析方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス成分の分析方法及びその分析に使用するガラス瓶に関し、更に、ガラス瓶の表面処理に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
現在、揮発性有機化合物(Volatile Organic Compound(VOC))等を含むガス成分は、大気環境や自動車排ガスにおいて、総量規制や悪臭規制の対象になっている。
【0003】
又、一方では、揮発性有機化合物(VOC)等を含むガス成分は、皮膚ガス分析の重要な対象成分にもなっている。即ち、癌検査などを行う時に、患者の血液や実際の患部組織を物理的に採取し、それらの生体試料から液体抽出などの処理を行い、成分分析を行うことは、従来から行われていた。しかし、患部組織の採取は患者への負担が大きくなるため、従来の尿や血液などの検査と、細胞直接の精密検査との中間的な精度の高い情報が得られる皮膚ガス分析が注目を浴びてきている。
【0004】
そして、この皮膚ガス分析では、生体試料を密閉されたガラス瓶に入れて、生体試料から発生したガス成分をガラス瓶内で捕集し、捕集したガスを分析する方法が採用されている。生体試料へのヘッドスペース法の適用については、生体試料、特に尿を生体試料として、閉塞及び封止された試験管又は瓶中に生体試料が挿入され、その後、その生体試料から発生する揮発性化合物が、生体試料の上部の気相空間のヘッドスペースから採取され、又はヘッドスペース中で固相マイクロ抽出(SPME)手法によって採取され、続いてGC/MS分析されることによって得られる、生体試料中の代謝生成物及び異化産物などの揮発性化合物のGC/MSデータを比較することにより、生体試料中の特有なバクテリア類を同定する方法が開示されている(特許文献1)。しかし、このような方法では、生体試料から発生するガス成分に含まれる分析目的成分の濃度が低い場合には検出出来ないことが多く、分析目的成分の分析の精度に影響を与える可能性がある一方、特許文献1には、この影響を低減するための手段については、教示されていなかった。
【0005】
又、揮発性無機化合物(Volatile Inorganic Compound(VIC))を含むガス成分をガラス瓶内で捕集し、捕集したガス成分を分析する方法においても、試料から発生するガス成分に含まれる分析目的成分の濃度が低い場合には検出出来ないことが多く、分析目的成分の分析の精度に影響を与える可能性があった。
【0006】
又、ガス成分をガラス瓶内で捕集し、捕集したガス成分を分析する方法においては、ガラス瓶のガラス表面には、シラノール基が存在しており、ガス分析の目的成分の種類によっては、ガラス表面のシラノール基に吸着してしまうので、微量成分分析ができず、分析精度が下がってしまうという問題が生じていた。
【0007】
一方で、ガラス表面のシラノール基をアルキルシリル化する、すなわちエンドキャップを行って吸着を減らす方法(非特許文献1)が提案され、ガラス表面の活性点への成分吸着を低減するための不活性化処理を施したガラス瓶が、不活性ガラス瓶として市販されている。
【0008】
又、合成樹脂製の容器では、シラノール基が存在せずに、吸着は生じない。しかし、ヘッドスペース法において分析目的成分を揮発させるためによく用いられるバイアルの保温や加熱により、揮発性の可塑剤等が蒸発する心配があること、又、樹脂の疎水性によって、疎水性化合物の回収率が悪くなることから、揮発ガス成分の分析には、合成樹脂製の容器よりもガラス瓶の方が適している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特表2016-513259
【非特許文献】
【0010】
ウォーターズ社、不活性(DV)ガラスバイアル、[online]、[令和6年1月17日検索]、インターネット<URL: https://www.waters.com/waters/ja_JP/%E4%B8%8D%E6%B4%BB%E6%80%A7%EF%BC%88DV%EF%BC%89%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%AB/nav.htm?locale=ja_JP&cid=10091812>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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