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公開番号2025126987
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-01
出願番号2024023413
出願日2024-02-20
発明の名称フルコンバータ
出願人国立大学法人千葉大学
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類H02P 9/04 20060101AFI20250825BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】全風速にわたって発電機の固定子銅損が最小化され、電解コンデンサレスな構造でありながら安定した交流出力が得られ、誤ターンオンに対しても頑強であり、さらに低風速時におけるシステム全体での効率を改善されたフルコンバータを提供すること。
【解決手段】一次交流電力を中間直流電力に変換するコンバータを含むAC/DC変換回路部と、前記中間直流電力を2次交流電力に変換するインバータを含むDC/AC変換回路部とを有し、Zソース回路を有するフルコンバータであって、前記コンバータの制御がパルス幅変調(PWM)制御系及び自動電流(ACR)制御系と組み合わせたMTPA制御系により行われる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一次交流電力を中間直流電力に変換するコンバータを含むAC/DC変換回路部と、前記中間直流電力を2次交流電力に変換するインバータを含むDC/AC変換回路部とを有し、Zソース回路を有するフルコンバータであって、前記コンバータの制御がパルス幅変調(PWM)制御系及び自動電流(ACR)制御系と組み合わせたMTPA制御系により行われることを特徴とするフルコンバータ。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
請求項1に記載のフルコンバータであって、さらに前記Zソース回路がX型に接続されたZソース回路であることを特徴とするフルコンバータ。
【請求項3】
請求項1に記載のフルコンバータであって、前記コンバータと前記インバータの少なくとも一方が、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)を用いた高速スイッチングを行うことを特徴とするフルコンバータ。
【請求項4】
請求項3に記載のフルコンバータであって、高速スイッチングを行う前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)を、前記インバータのみに設けたことを特徴とするフルコンバータ。
【請求項5】
請求項3に記載のフルコンバータであって、前記インバータがSiCインバータであることを特徴とするフルコンバータ。
【請求項6】
請求項3に記載のフルコンバータであって、前記Zソース回路を構成するコンデンサがフィルムコンデンサであることを特徴とするフルコンバータ。
【請求項7】
請求項3に記載のフルコンバータであって、前記Zソース回路を構成するコンデンサのコンデンサ電圧Vdcを一定とするように前記Zソース回路の短絡比Dを制御する短絡比制御手段を備えることを特徴とするフルコンバータ。
【請求項8】
請求項3に記載のフルコンバータであって、前記コンバータの駆動電圧を、前記インバータの駆動電圧よりも低電圧とするとともに、該低電圧化によって生じる電流増加を考慮した最適駆動電圧点で動作させることで、システム全体で効率が最も高くなる駆動電圧に制御することを特徴とするフルコンバータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、一次交流電力を中間直流電力に変換するコンバータを含むAC/DC変換回路部と、前記中間直流電力を2次交流電力に変換するインバータを含むDC/AC変換回路部とを有し、Zソース回路を有するフルコンバータに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
風力発電など、流体の持つエネルギーを用いた発電システムにおいては、発電機を構成する同期型発電機から出力される交流電力がロータ回転数に比例した周波数を持っていることから、そのままでは電力系統に連系できない。そのため、コンバータにより直流電力に一度変換してから、さらにインバータによって電力系統の周波数と同期した交流出力に変換するフルコンバータが使用されている。(例えば、特許文献1、2参照)。他方、上記フルコンバータには複数の能動素子が含まれるため、スイッチング損失の増加といった問題がある。そこで、スイッチング損失を回避するため、特許文献3のように、フルコンバータ中のコンバータに代えて、ダイオードにより構成される電力変換器と、出力を昇圧するZソース昇圧回路を組み合わせた構成を採用した風力発電装置が開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-40551号公報
特表平06-505618号公報
特開2019-30039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献3の装置は、発電機側の電力変換器としてダイオードとZソース昇圧回路を組み合わせたものにすぎないため、システム全体の効率を低下させるという技術的課題があった。
【0005】
他方、特許文献1や特許文献2で示されるようなフルコンバータにおいては、上記のシステム全体の効率の低下という課題のほか、直流電力を平滑化するための平滑化コンデンサとして電解コンデンサが使用されており(例えば特許文献3の図7等参照)、これら電解コンデンサはフルコンバータの主な故障原因となっているという問題もある。そのため、電解コンデンサレス、つまり、該電解コンデンサを長寿命のフィルムコンデンサ等に置き換えることで運用・保守のコストを低減できるようにすることが考えられる。ところが、平滑化コンデンサとしてフィルムコンデンサ等を使用すると、そのままでは直流電力を良好に平滑化できなくなってしまい、交流出力を良好に出力できない。また、スイッチング周波数を高めることで、フィルムコンデンサ等でも良好な平滑化が可能となって、交流出力を出力可能となるものの、スイッチング周波数を高めたことでインバータに誤ターンオンを生じて脆弱となってしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、第一に、パルス幅変調(PWM)制御系及び自動電流(ACR)制御系を組み合わせたMTPA(Maximum torque per ampere、最大トルク/電流)制御系によりコンバータの制御をおこなうことで、全風速にわたって発電機の固定子銅損を最小化することを目的とする。そして第二に、Zソース構造を有するフルコンバータのコンバータまたはインバータにおいて、例えば金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)を用いて高速スイッチングを行うことにより、スイッチング周波数を増加させ、電解コンデンサレスな構造でありながら、安定した交流出力が得られ、誤ターンオンに対しても頑強であるフルコンバータを提供することを目的とする。さらに第三に、Zソースが持つ昇圧動作を活用してコンバータとインバータを異なる直流電圧で駆動することで,低風速時におけるシステム全体での効率をさらに改善することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1態様のフルコンバータは、
一次交流電力を中間直流電力に変換するコンバータを含むAC/DC変換回路部と、前記中間直流電力を2次交流電力に変換するインバータを含むDC/AC変換回路部とを有し、Zソース回路を有するフルコンバータであって、前記コンバータの制御がパルス幅変調(PWM)制御系及び自動電流(ACR)制御系と組み合わせたMTPA制御系により行われることを特徴としている。
この特徴によれば、全風速時におけるシステム全体での効率を改善することができる。
【0008】
本発明の第2態様のフルコンバータは、前記第1態様のフルコンバータであって、さらに前記Zソース回路がX型に接続されたZソース回路であることを特徴としている。
【0009】
本発明の第3態様のフルコンバータは、前記第1態様のフルコンバータであって、前記コンバータと前記インバータの少なくとも一方が、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)を用いた高速スイッチングを行うことを特徴としている。
【0010】
本発明の第4態様のフルコンバータは、前記第3態様のフルコンバータであって、高速スイッチングを行う前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)を、前記インバータのみに設けたことを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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