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公開番号
2025122599
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-21
出願番号
2024018221
出願日
2024-02-08
発明の名称
副作用情報検索システム、副作用情報検索装置、副作用情報検索方法、及びコンピュータプログラム
出願人
国立大学法人千葉大学
代理人
主分類
G16H
20/10 20180101AFI20250814BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約
【課題】医薬品の副作用等に関する検索を行うにあたり、検索用の副作用を示す用語に基づき、様々な表記による曖昧検索を可能にする。
【解決手段】サーバ装置10は、検索用の副作用用語について、同義の副作用用語を同義副作用テーブル14から特定し、検索用の副作用用語及び同義の副作用用語のそれぞれについて、副作用単語テーブル15に基づき複数の単語へ分解し、分解した各単語の同義語となる関係を、同義単語テーブル16から特定し、検索用の副作用用語及び同義の副作用用語と異なる表記となるように、同義語となる関係の各単語を結合して異表記の副作用用語を生成し、検索用の副作用用語、同義の副作用用語、及び異表記の副作用用語で検索を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
医薬品名及び医薬品名に応じた医薬品の副作用を示す副作用用語を記した情報を含むデータ群の検索処理を検索ワードで行う副作用情報検索システムにおいて、
副作用用語に対して同義となる副作用用語を示すと共に、前記同義となる副作用用語には複数の単語を結合してなる単語結合副作用用語が含まれる同義副作用テーブルと、
前記同義副作用テーブルに含まれる単語結合副作用用語に対して結合に用いられる個々の単語及び各単語の結合順を示す副作用単語テーブルと、
前記副作用単語テーブルで示される単語に対して同義語の関係を示す同義単語テーブルと、
検索用の副作用用語について、前記同義副作用テーブルに基づき、同義の副作用用語を特定する副作用用語特定手段と、
前記副作用用語特定手段が複数の単語結合副作用用語を特定した場合、特定した複数の単語結合副作用用語のそれぞれについて、前記副作用単語テーブルに基づき、結合に用いられる個々の単語を特定する単語特定手段と、
前記単語特定手段が特定した個々の単語のそれぞれについて、前記同義単語テーブルに基づき、同義語の関係となる同義単語群を特定する同義単語群特定手段と、
前記同義単語群特定手段が特定した同義単語群ごとに一つの単語を抽出して、前記副作用単語テーブルで示される結合順で結合することで副作用用語を生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した副作用用語を検索ワードにして、前記データ群の検索処理を行う手段と
を備え、
前記生成手段が生成する副作用用語には、前記副作用用語特定手段が特定した複数の単語結合副作用用語及び前記検索用の副作用用語に対して異表記の副作用用語が含まれており、
前記検索処理に係る検索ワードには、前記異表記の副作用用語が含まれることを特徴とする副作用情報検索システム。
続きを表示(約 2,900 文字)
【請求項2】
医薬品名及び医薬品名に応じた医薬品の副作用を示す副作用用語を記した情報を含むデータ群の検索処理を検索ワードで行う副作用情報検索システムにおいて、
副作用用語に対して同義となる副作用用語を示すと共に、前記同義となる副作用用語には複数の単語を結合してなる単語結合副作用用語が含まれる同義副作用テーブルと、
前記同義副作用テーブルに含まれる単語結合副作用用語に対して結合に用いられる個々の単語及び各単語の結合順を示す副作用単語テーブルと、
前記副作用単語テーブルで示される単語に対して同義語の関係を示す同義単語テーブルと、
複数の単語を結合してなる検索用の副作用用語について、前記同義副作用テーブルに基づき、同義の副作用用語となる単語結合副作用用語を特定する副作用用語特定手段と、
前記副作用用語特定手段が特定した単語結合副作用用語及び前記検索用の副作用用語のそれぞれについて、前記副作用単語テーブルに基づき、結合に用いられる個々の単語を特定する単語特定手段と、
前記単語特定手段が特定した個々の単語のそれぞれについて、前記同義単語テーブルに基づき、同義語の関係となる同義単語群を特定する同義単語群特定手段と、
前記同義単語群特定手段が特定した同義単語群ごとに一つの単語を抽出して、前記副作用単語テーブルで示される結合順で結合することで副作用用語を生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した副作用用語を検索ワードにして、前記データ群の検索処理を行う手段と
を備え、
前記生成手段が生成する副作用用語には、前記副作用用語特定手段が特定した単語結合副作用用語及び前記検索用の副作用用語に対して異表記の副作用用語が含まれており、
前記検索処理に係る検索ワードには、前記異表記の副作用用語が含まれることを特徴とする副作用情報検索システム。
【請求項3】
前記生成手段は、前記同義単語群特定手段が特定した同義単語群ごとに一つの単語を抽出して、前記副作用単語テーブルで示される結合順で結合することで副作用用語を生成するにあたり、結合可能な全ての組み合わせで副作用用語を生成する請求項1又は請求項2に記載の副作用情報検索システム。
【請求項4】
前記副作用単語テーブルでは、単語結合副作用用語に用いられる各単語のそれぞれに対して、前記単語結合副作用用語の意味を表す上での重要度に応じた値のレベルが示してあり、
前記生成手段は、複数の副作用用語を生成するようにしてあり、
前記データ群の検索処理を行う手段は、前記生成手段が生成した複数の副作用用語のそれぞれを、各副作用用語に含まれる単語のレベルの値に応じた順序で検索ワードにして検索処理を行うようにしてある請求項1又は請求項2に記載の副作用情報検索システム。
【請求項5】
前記データ群は、医薬品名及び医薬品名に応じた医薬品の副作用を示す副作用用語を記した情報として、文献情報又は患者名を記した患者情報を含み、
副作用用語に応じた医薬品名を示す医薬品リンクテーブルと、
前記検索処理で該当した副作用用語に応じた医薬品名を、前記医薬品リンクテーブルに基づき特定する医薬品名特定手段と、
前記医薬品名特定手段が特定した医薬品名の出力処理を行う手段と、
前記出力処理が行われた医薬品名の中から、いずれかの医薬品名を受け付ける医薬品名受付手段と、
前記検索処理で該当した副作用用語及び前記医薬品名受付手段が受け付けた医薬品名を記した情報を含む文献情報又は患者名を記した患者情報を前記データ群から抽出する手段と
を備える請求項1又は請求項2に記載の副作用情報検索システム。
【請求項6】
副作用用語に応じた医薬品名を示す医薬品リンクテーブルを備え、
前記医薬品リンクテーブルに含まれる副作用用語を、前記検索用の副作用用語にする請求項1又は請求項2に記載の副作用情報検索システム。
【請求項7】
副作用用語に応じた医薬品名を示す医薬品リンクテーブルと、
検索用の副作用用語及び検索用の医薬品名を受け付ける検索語受付手段と、
前記検索処理で該当した副作用用語に応じた医薬品名を、前記医薬品リンクテーブルに基づき特定する手段と、
特定した医薬品名の中で、前記検索語受付手段が受け付けた検索用の医薬品名と同じ医薬品名を特定する医薬品名特定手段と
を備える請求項1又は請求項2に記載の副作用情報検索システム。
【請求項8】
前記データ群が含む情報には、さらに症状を示す症状用語が記してあり、
複数の単語を結合してなる症状用語に対して結合に用いられる個々の単語を示す症状テーブルと、
前記症状テーブルで示される単語の中で、症状用語に係る症状の意味を最も表す単語となる症状単語に対して同義語となる同義単語を示す症状同義単語テーブルと、
前記症状テーブルで示される単語及び前記症状同義単語テーブルで示される同義単語に対して読み方を表す読み方単語を示す症状単語読み方テーブルと、
前記症状テーブルに含まれる症状用語に応じた副作用用語を示す副作用症状リンクテーブルと、
検索用の複数の単語を結合してなる症状用語について、前記症状テーブルに基づき、結合に用いられる個々の単語を特定する結合単語特定手段と、
前記結合単語特定手段が特定した単語の中の症状単語について、前記症状同義単語テーブルから同義単語を特定する手段と、
前記症状単語及び特定した同義単語のそれぞれについて、前記症状単語読み方テーブルに基づき、読み方単語を特定する手段と、
前記症状単語、前記同義単語、及び読み方単語がデータ群に含まれるかについて検索処理を行う単語検索手段と、
前記単語検索手段の検索処理で含まれることが判明した単語が用いられる症状用語を、前記症状テーブルに基づき特定する症状特定手段と、
前記症状特定手段が特定した症状用語に応じた副作用用語を、前記副作用症状リンクテーブルに基づき特定する副作用特定手段と
を備え
前記副作用特定手段が特定した副作用用語を、前記検索用の副作用用語にする請求項1又は請求項2に記載の副作用情報検索システム。
【請求項9】
前記副作用症状リンクテーブルは、一つの副作用用語に応じた二以上の症状用語がある場合を示すものであり、
前記副作用特定手段が特定した副作用用語に応じた症状用語が複数ある場合、前記症状特定手段が特定した症状用語の数と前記副作用特定手段が特定した副作用用語に応じた症状用語の数に係る割合を算出する手段を備える請求項8に記載の副作用情報検索システム。
【請求項10】
前記症状テーブルに含まれる症状用語を、前記検索用の症状用語にする請求項8に記載の副作用情報検索システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬品の副作用や症状を示す語を含むデータ群の検索処理を行うにあたり、検索ワードに用いる副作用や症状を表す用語について、様々な表記による曖昧検索を可能にして、医薬関連の文献情報や患者に関する情報を柔軟に検出できるようにした副作用情報検索システム、副作用情報検索装置、副作用情報検索方法、及びコンピュータプログラムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から医薬品の副作用や症状(初期症状も含む)等に関する研究等が多数行われており、これらの研究等の結果や成果等は医療関連の文献(論文、ガイドライン、書籍、医薬品添付文書等も含む)に掲載される。そのような文献を研究者や医療従事者等が広く利用できるようにするため、電子化により検索可能にしたデータ群を、ビッグデータに含ませてアクセス可能にされる例が増えている。また、患者に関するカルテや薬歴等の記録情報も各種医療機関のシステムにおいて電子化されて検索可能なデータ群にされている。このような電子化されたデータ群を有効に活用可能にするため、検索等の各種処理について様々な技術や仕組等が開発されている。
【0003】
例えば、下記の特許文献1では、医学論文等の文書から情報を抽出して医薬品の副作用に該当するかを判定するスクリーニング業務を行うにあたり、論文等の文書から、医薬品を特定する薬品情報、症状に関する症状情報、及び態様の変化を表す変化情報を文毎に抽出する処理が行われる。この際、MedDRA(Medical Dictionary for Regulatory Activities)等の副作用辞書、医療慣用表現辞書等の医療に関連する専門辞書、同義語辞書等が使用されることで、医学論文等の文書に対して、薬品名、症状、変化を表す構造化情報を生成し、症状等の表記揺れを吸収するような語句の変更が行われる(特許文献1の段落0040-0071等の記載参照)。
【0004】
また、下記の特許文献2では、副作用の原因となる薬剤を特定するため、薬剤名及び副作用疾患名等を含む薬剤情報DB(データベース)、様々に表現された副作用疾患名を所定の表現に統一するための副作用疾患名DB、患者に処方された薬剤の情報を格納する薬歴情報DB等を使用することなどが開示される(特許文献2の段落0024-0033、図2等参照)。
【0005】
さらに、下記の特許文献3では、副作用に関する表現例を体系的に蓄積した情報に基づき検索式を作成することが開示される。具体的には、薬IDに副作用表現(一般人による副作用の症状を現した表現、副作用種別)や状態表現等を対応づけたデータベース(副作用表現DB)を用いると共に(特許文献3の図4、14等参照)、文を形態素解析結果として各種品詞に分解し、医薬品名候補や副作用表現等を抽出する処理が開示されており(特許文献3の図7、12等参照)、さらに、医薬品名を入力すると、副作用種別毎に概要情報の一覧を表示できるようにしている(特許文献3の図26参照)。
【0006】
さらにまた、下記の特許文献4では、初期症状から、いずれの薬剤または薬剤の組み合わせによって副作用が生じているかを把握するため、初期症状情報及び該当する薬剤情報に基づいて、副作用情報データベースから、該当する薬剤情報に対する副作用情報を読み出すこと等が開示される(特許文献4の段落0021-0029等の記載参照)。
【0007】
また、下記の特許文献5では、副作用情報に基づいて、薬剤情報及び初期症状情報を検索して出力するために、医薬品名を含む薬剤情報と副作用情報を対応づけた医薬品データベース、及び医薬品名を含む薬剤情報と副作用情報と初期症状情報を対応付けた初期症状データベースを使用することなどが開示される(特許文献5の図10、11等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2021-2309号公報
特開2018-147463号公報
特開2008-234003号公報
特開2006-107321号公報
特開2004-290377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
電子化された医療関連の文献に対し、医薬品の副作用や症状を表す用語を検索ワードに用いて、そのような副作用や症状に応じた医薬品を調べるスクリーニング業務等の処理を行うにあたり、上述した特許文献1-5に開示される技術内容は参考になる。同様に、患者の電子化されたカルテ(電子カルテ)や薬歴(電子薬歴)等の電子データの記録に対し、医薬品の副作用や症状を表す用語を検索ワードに用いて、そのような副作用や症状に応じた患者等の抽出処理を行う業務等においても、上述した特許文献1-5に開示される技術内容は参考になる。
【0010】
しかし、副作用や症状を表す用語の中には、複数の語を組み合わせて生成されたものがあり、このような複数の語を組み合わせた用語の場合、組み合わされる語(単語)の単位でも、同義語や異なる表記があることから、これらの各語が組み合わさって、同じ意味の副作用や症状を表す用語が生成されると、同じ副作用や症状を表す用語として多くのパターンの表記が存在することになり、特許文献1-5で開示される技術内容では対応できない場合が生じるという問題がある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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