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公開番号2025160076
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-22
出願番号2024116591
出願日2024-07-20
発明の名称ヘルスケアシステム
出願人キラル株式会社
代理人
主分類G16H 20/00 20180101AFI20251015BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】ライフステージの遷移に対応してセルフケア機能を提供するヘルスケアシステム及びデータベースシステムを提供する。
【解決手段】ヘルスケアシステム100は、端末制御装置と入出力装置を有するユーザの情報処理端末110と、年齢とライフステージとの第1の関連付け情報、ライフステージにおいて提供されるべきヘルスケア機能との第2の関連付け情報、ヘルスケア機能を実現するために必要な情報、データ及び/又はプログラムを記憶する記憶装置とサーバ制御装置を有するサーバ130と、を備える。サーバ制御装置は、パーソナルデータと第1の関連付け情報を用いてユーザのライフステージを決定し、ライフステージと前記第2の関連付け情報とから、ユーザに提供すべきヘルスケア機能を決定し、ユーザにヘルスケア機能を提供し、定期的にパーソナルデータと第1の関連付け情報を用いてユーザに提供すべきヘルスケア機能を更新する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ライフステージの遷移に対応したセルフケア機能を提供するヘルスケアシステムであって、
前記システムが、
端末制御装置と入出力装置を有するユーザの情報処理端末と、
年齢とライフステージとの第1の関連付け情報と、前記ライフステージと前記ライフステージにおいて提供されるべきヘルスケア機能との第2の関連付け情報と、前記ヘルスケア機能を実現するために必要な情報、データおよび/またはセルフケア用プログラムを記憶する記憶装置とサーバ制御装置とを有するサーバと、を含み、
前記情報処理端末と前記サーバが連携可能にネットワークを介して接続され、
前記端末制御装置は、前記入出力装置を用いて、ユーザから少なくとも年齢を含むパーソナルデータを取得し、前記記憶装置に記憶し、
前記サーバ制御装置は、前記パーソナルデータと前記第1の関連付け情報を用いて前記ユーザのライフステージを決定し、
前記ライフステージと前記第2の関連付け情報とから、前記ユーザに提供すべきヘルスケア機能を決定し、前記端末制御装置と連携して前記入出力装置を介して、前記決定され前記ユーザに前記ヘルスケア機能を実現するために必要な情報、データおよび/またはセルフケア用プログラムを提供し、
前記サーバ制御装置は、定期的に前記パーソナルデータと前記第1の関連付け情報を用いて前記ユーザに提供すべきヘルスケア機能を更新する、ヘルスケアシステム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記記憶装置にさらに、特定のイベントと前記イベントにおいて提供されるべきヘルスケア機能との第3の関連付け情報と、前記ヘルスケア機能を実現するために必要な情報、データおよび/またはセルフケア用プログラムを記憶し、前記サーバ制御装置は、前記入出力装置を介して、前記ユーザの前記イベントの実行のリクエストを受け入れ、前記第3の関連付け情報に基づいて、リクエストに基づくヘルスケア機能を決定し、提供している前記ヘルスケア機能に代えて、前記イベントに関連するヘルスケア機能を実現するために必要な情報、データおよび/またはセルフケア用プログラムを前記ユーザに提供する、請求項1のヘルスケアシステム。
【請求項3】
前記ヘルスケア機能がメンタルヘルスに関するセルフケア機能である、請求項2のヘルスケアシステム。
【請求項4】
前記記憶装置にさらに、前記ユーザの行動と前記行動を行った際に提供されうるヘルスケア機能との第4の関連付け情報と、前記ヘルスケア機能を実現するために必要な情報、データおよび/またはセルフケア用プログラムを記憶し、前記サーバ制御装置は、前記情報処理端末の機能を利用してユーザの行動を監視し、所定の条件を満たした行動による情報が検出された場合、前記第4の関連付け情報に基づいて前記ユーザに前記入出力装置を介して、前記ユーザに新たなヘルスケア機能の実行を提案し、前記ユーザの前記実行へのリクエストを受け入れ、提供している前記ヘルスケア機能に代えて、前記新たなヘルスケア機能を実現するために必要な情報、データおよび/またはセルフケア用プログラムをユーザに提供する、請求項1のヘルスケアシステム。
【請求項5】
ライフステージの遷移に沿って適合するヘルスケア機能を提供するシステムに使われるデータベースシステムであって、
前記データベースシステムが、
複数のヘルスケア機能を記憶する記憶装置を有するサーバを含み、
年齢を含むユーザのパーソナルデータの情報と、
前記ユーザに対して判定されたライフステージ情報と、
前記ユーザに対して提供されるヘルスケア機能に関する情報と、
前記ユーザに提供されるヘルスケア機能の中で取得される前記ユーザの質問項目の質問への回答および/または前記ユーザに提供されるヘルスケア機能において提供される前記ユーザの実施状況に関する情報と、をセットとして記憶したデータベースシステム。
【請求項6】
請求項5のデータベースシステムに、本サービスを提供するシステムのサーバ外で実行される他のアプリが接続され、少なくとも共通の情報のデータを記憶することを特徴とするデータベースシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子商取引に類似する技術と診断用の医療機器等で研究開発された技術を応用した、ヘルスケアシステム、特に年齢に関係なく使い続けることができるヘルスケアシステムに関するものである。
続きを表示(約 7,500 文字)【背景技術】
【0002】
心理的・社会的ストレスから生じる病気や、ストレスによって経過が悪くなると考えられる病気をストレス関連疾患と呼ぶ。ストレス関連疾患は心身症とも呼ばれ、 ストレス反応が改善されずに慢性化していくと、メンタルヘルス面での疾患だけでなく、身体面での疾患に至ることがある。ストレス関連疾患のメンタルヘルス面での疾患は、自律神経失調症、うつ病、不安障害、パニック障害、適応障害、アルコール依存症、薬物依存症、摂食障害、過敏性腸症候群、突発性難聴、神経症、片頭痛、不眠症、緊張性頭痛、ストレス関連身体疾患(心身症)としては胃・十二指腸潰瘍、本態性高血圧症、心臓神経症、気管支喘息,過喚起症候群、本態性高血圧症,冠動脈疾患(狭心症,心筋梗塞)、胃・十二指腸潰瘍,潰瘍性大腸炎,心因性嘔吐、単純性肥満症,糖尿病、筋収縮性頭痛,痙性斜頚,書痙、慢性蕁麻疹,アトピー性皮膚炎,円形脱毛症、慢性関節リウマチ,腰痛症、夜尿症,心因性インポテンス、眼精疲労,本態性眼瞼痙攣、メニエール病、顎関節症、PMS/PMDDなどが挙げられる。そして、これらのメンタルヘルス面に起因する疾患については心理療法が用いられている。また、人生における様々なイベントに起因して、ストレスから生じる上述のような疾患に関連するメンタル不調が発生する。
【0003】
従来これらのメンタル不調や心因性疾患をスマートフォンなどの情報処理端末を利用して治療するための治療用アプリに関する技術が開発されてきた。特許文献1は、ライフステージの衝撃度を測定し、その衝撃度に応じて治療用アプリを提供する技術を開示したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-001980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ライフステージとは、人生を一定の基準によっていくつかの期間に区切った場合の一つひとつの期間のことを指し、たとえば年齢によって、幼年→児童→少年→青年→壮年→老年などと分けることができる。またそのライフステージの中に、結婚出産などのライフイベントが存在している。また、ライフステージとは無関係、あるいはライフステージをまたがったイベントなどがある。従来の技術はいずれも患者の症状に対処する治療モジュールを提供するものであり、ライフステージなどを意識したものではなかった。特許文献1はライフステージの衝撃度から患者の症状を推測し、治療用アプリを提供するものである。この技術に開示されたように、従来の技術はある程度の疾患の症状があってそれに対応するものであり、疾患の予防や初期段階でのセルフケアを提供し得る、ユーザがその年齢層で起こりうるストレス症状に無認知の時点でセルフケア用の環境を提供するものではなかった。
【0006】
本発明の一つ目の課題は、従来のヘルスケアアプリは、特定の疾患や症状を対象としており、その症状等に応じて治療を提供するものであって、ライフステージの遷移を通じた予防のためのセルフケア環境を提供するものではなかった、二つ目の課題は、従来の治療用アプリは、特定の疾患に特化しており、他の疾患のアプリを使おうとすると、その疾患に対応したアプリを別途購入することになり、使い勝手が変わったり、一般的なストレスを対象にしたものは特定の疾患の症状に対応できるものではなかった、三つ目の課題は、疾患毎の異なるアプリを利用した際には以前の入力したデータが共用できないなどの問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(発明1)
ライフステージの遷移に対応してセルフケア機能を提供するヘルスケアシステムであって、
前記システムが、
端末制御装置と入出力装置を有するユーザの情報処理端末と、
年齢とライフステージとの第1の関連付け情報と、前記ライフステージと前記ライフステージにおいて提供されるべきヘルスケア機能との第2の関連付け情報と、前記ヘルスケア機能を実現するために必要な情報、データおよび/またはプログラムを記憶する記憶装置とサーバ制御装置とを有するサーバと、を含み、
前記情報処理端末と前記サーバが連携可能にネットワークを介して接続され、
前記端末制御装置は、前記入出力装置を用いて、ユーザから少なくとも年齢を含むパーソナルデータを取得し、前記記憶装置に記憶し、
前記サーバ制御装置は、前記パーソナルデータと前記第1の関連付け情報を用いて前記ユーザのライフステージを決定し、
前記ライフステージと前記第2の関連付け情報とから、前記ユーザに提供すべきヘルスケア機能を決定し、前記端末制御装置と連携して前記入出力装置を介して、前記決定され前記ユーザに前記ヘルスケア機能を提供し、
前記サーバ制御装置は、定期的に前記パーソナルデータと前記第1の関連付け情報を用いて前記ユーザに提供すべきヘルスケア機能を更新する、ヘルスケアシステム。
本発明によれば、ユーザの年齢とユーザの年齢の推移に応じて発生するライフステージの関連付け情報と、ライフステージで必要になる機能、情報、データとの関連付け情報と、ユーザに提供する機能、情報やデータが備えられており、自動的又は半自動的にユーザにこれらの情報、データおよび/または機能が提供される。それらの情報、データおよび/または機能によって、単なる疾患に対する対処ではなく、ライフステージおよび各ライフステージに対応したありそうな疾患の予防・早期発見やメンタル不調のセルフケアが可能となる。ヘルスケア機能は、健康管理の情報や機能であれば良いが、メンタルヘルスのセルフケア機能であると最も効果が期待できる。ライフステージに特化した質問等でユーザの状態を把握できることが、単なる、一般的な症状などを問診に聞き取りによって疾患等を判定するシステムと異なり精度が高い。なお、上記で第1の関連付け情報と第2の関連付け情報は一つの情報とされてもよい。また、年齢とヘルスケア機能とを関連付ける情報で代用することもできる。
(発明2)
前記記憶装置にさらに、特定のイベントと前記イベントにおいて提供されるべきヘルスケア機能との第3の関連付け情報と、前記ヘルスケア機能を実現するために必要な情報、データおよび/またはプログラムを記憶し、前記サーバ制御装置は、前記入出力装置を介して、前記ユーザの前記イベントの機能の実行のリクエストを受け入れ、提供している前記ヘルスケア機能に代えて、前記イベントに関連する機能をユーザに提供する、発明1のヘルスケアシステム。
本発明によれば、年齢に関係ないイベント(ダイエットや疼痛といったもので典型的には複数のイベントのヘルスケア機能がシステムのいずれかの記憶装置に記憶されており、ユーザが選択できる)とシステムによって選択された機能タイプを入れ替える、追加する、複合タイプに切り替えることができる。
(発明3)
前記ヘルスケア機能がメンタルヘルスに関するセルフケア機能である、発明1-2のヘルスケアシステム。
メンタルケアは従来行われていなかったセルフケアなので有用性が高い。
(発明4)
精神状態を推定するための質問を行う、発明1-2のヘルスケアシステム。
疾患等の状態を検出するための評価尺度の質問や、日常の状態を聴取するためのEMA、や症状メモリなどによって、ユーザの精神状態を推定し、症状の状態が軽微なうちに対処することや疾患の予防につなげるための評価及び機能の提供を行うことができる。
(発明5)
前記記憶装置にさらに、前記ユーザの行動と前記行動を行った際に提供されうるヘルスケア機能との第4の関連付け情報と、前記ヘルスケア機能を実現するために必要な情報、データおよび/またはプログラムを記憶し、前記サーバ制御装置は、前記情報処理端末の機能を利用してユーザの行動を監視し、所定の条件を満たした行動による情報が検出された場合、前記第4の関連付け情報に基づいて前記ユーザに前記入出力装置を介して、前記ユーザに新たなヘルスケア機能の実行を提案し、前記ユーザの前記実行へのリクエストを受け入れ、提供している前記ヘルスケア機能に代えて、前記新たなヘルスケア機能に関連する機能をユーザに提供する、発明1―4のヘルスケアシステム。
ユーザの行動を監視して(半)自動的に機能タイプの提案がなされるのでユーザに適した機能タイプを実践できる。
(発明6)
ヘルスケア機能はユーザのヘルスケアデータの記録だけを行うものは除かれ、ユーザに対して心理的介入処理を行う機能を含む、発明1―5のヘルスケアシステム。
(発明6-2)
ヘルスケア機能はユーザのメンタルヘルスに関連のないヘルスケア機能だけを行うものは除かれる、発明1―5のヘルスケアシステム。
本願発明はメンタルヘルスだけでなく、肉体的なヘルスケア機能だけのものも対象とするが、ライフステージの変化は特にメンタルへの影響が大きくメンタルヘルスの管理面で効果が高いので、発明6では特にその点を規定するものである。
(発明7)
ライフステージおよびライフステージにおいて含まれるイベントに適合するヘルスケア機能を提供するシステムに共通して使われるデータベースシステムであって、
前記データベースシステムが、
複数のヘルスケア機能を記憶する記憶部を有するサーバを含み、
年齢を含むユーザのパーソナルデータの情報と、
前記ユーザに対して判定されたライフステージ情報と、
前記ユーザに対して提供されるヘルスケア機能に関する情報と、
前記ユーザに提供されるヘルスケア機能の中で取得される前記ユーザの質問項目の質問への回答および/または前記ユーザに提供されるヘルスケア機能において提供される前記ユーザの実施状況に関する情報と、をセットとして記憶したデータベースシステム。
共通のデータベースを利用できるのでユーザの負担が減る。
(発明8)
発明7のデータベースシステムに、本サービスを提供するシステムのサーバ外で実行される他のアプリが接続され、少なくとも共通の情報のデータを記憶することを特徴とするデータベースシステム。
他社のアプリとデータを共有することで、データ数が向上し、ユーザの利便性が改善されるとともにデータ解析の精度を向上することができる。
(発明9)
セルフケア機能を提供するヘルスケアシステムであって、
前記システムが、
端末制御装置と入出力装置を有するユーザの情報処理端末と、
前記システムに含まれる複数のヘルスケア機能の保管情報と前記ヘルスケア機能を実現するために必要な情報、データおよび/またはプログラムを記憶する記憶装置と、サーバ制御装置と、を有するサーバと、を含み、
前記情報処理端末と前記サーバが連携可能にネットワークを介して接続され、
前記端末制御装置は、前記入出力装置を介して、ユーザが前記保管情報を参照して、前記ユーザが利用してみたい前記ヘルスケア機能を選択し、情報処理端末からシステムにリクエストを送信し、前記ユーザからの前記ヘルスケア機能へのリクエストを取得し、その情報を前記サーバに送信し、
前記サーバ制御装置は、前記リクエストされたヘルスケア機能を、前記端末制御装置と連携して前記入出力装置を介して、前記ユーザに前記ヘルスケア機能を提供する、ヘルスケアシステム。
本発明のシステムは、ユーザからリクエストされたヘルスケア機能(例えば、食事管理、運動量管理、ダイエット、メンタルヘルス、うつセルフケア、不眠セルフケア、PMSセルフケア)を提供する。このシステムでも特にメンタルに関するセルフケア機能であると好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明のヘルスケアシステムによれば、一つのヘルスケアシステムを使って様々なライフステージおよびライフステージに含まれるイベントやその他の人生におけるイベント(ダイエットや疼痛、病気など)に対応したヘルスケアを行うことができる。また、本人が気づいていない疾患などの早期予防や対処にもつながる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明のシステムを示す概念図である。
本発明の実施例のPMSメモリの(a)ユーザのパーソナルデータのデータベースの一例、(b)入力画面の一例を示す図である。
本発明の実施例の睡眠日誌の(a)ユーザのパーソナルデータのデータベースの一例、(b)入力画面の一例を示す図である。
本発明の実施例の疼痛日誌のユーザのパーソナルデータのデータベースの一例を示す図である。
本発明の実施例の疼痛日誌の入力画面の一例を示す図である。
本発明のシステムの(a)制御プログラムの機能ブロック、(b)制御のフローを示す図である。
本発明の実施例のシステムのユーザ画面の一例を示す図である。
本発明のセルフケアシステムに含まれるプログラムで用いられる疾患と介入プログラムの対応関係を示すリストである。
本発明のプラットフォームのユーザの生物心理社会的要因とプラットフォームの要件の対応関係を示すリストである。
本発明の機能タイプの判定フローを示す図である。
本発明の年齢層と機能タイプとの対応関係を示す図である。
本発明の二つの機能タイプのEMAの入力画面の一例を示す図である。
本発明に用いられるデータベースの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明はストレス関連疾患やストレスに起因するメンタル不調のセルフケアシステムにおいて、ストレス関連疾患やストレスに起因するメンタル不調からもたらされる対症的改善提案だけでなく、根本原因となるストレス対処法を身に着けることによって対症的改善提案の効果が向上するという知見に基づく。さらには、ストレス対処法と対症的改善提案の内容や提供時期を関連付けることによってさらに効果を高めることができる。
(セルフケアアプリを含むシステムの構成)
本発明の一実施形態として、インターネット上に設置されたネットワークシステムにインストールされたプログラムを挙げる。ネットワークシステムは、サーバやクラウド上の大容量の記憶装置を備え、ノートパソコンやスマートフォン、タブレットなどのユーザ端末がインターネットを介して接続されたサーバであり、このサーバ装置は、本実施形態に係るプログラムを実行することで、ユーザ端末とのデータ通信を通じて、ユーザ端末から入力された情報や、サーバの記憶装置に格納されている情報を用いてユーザ端末を介してユーザにストレス関連疾患の治療や緩和、セルフケアを可能とする治療用アプリ、セルフメンタルヘルスケアアプリやストレス関連疾患に関わる疾患教育等の各種情報を提供するものである。また、本システムはサーバとユーザ端末が協同して利用者、患者の症状を改善する例として示したが、すべての要素をサーバ側だけに保持し、ユーザ端末は情報入出力と情報表示のためだけに用いるシステム、あるいは、必要なデータやプログラムをユーザ端末にダウンロードして、すべての処理をユーザ端末で実行できるシステムや、ユーザがアクセスできるウェブページでの提供も本発明の範囲に含まれる。
図1にユーザ端末110とサーバ106を含むネットワークシステム100の構成の概略を示した。ユーザ端末110は、インターネット120を介してサーバ130と通信するための通信装置105、個人情報や、データ、プログラムを記録するための記憶装置102、表示装置103、ユーザからの入力を受け付ける入力装置104、これらの制御を行う制御装置101などを含む。サーバ130には、インターネット120を介してユーザ端末110と通信するための通信装置131、大容量の記憶装置133、および制御装置132などが含まれる。制御装置132には、通信装置131を介してユーザ端末110と通信するための通信制御プログラムが実装されているとともに、記憶装置133に構築されたデータベースを管理するプログラムと、ユーザの現在または過去の症状・状態を記録した症状の記録(日誌)を管理する専用のプログラム(以下、症状日誌プログラムとも言う)や、セルフケアアプリや治療用アプリのサーバ側プログラム、セルフケアアプリや治療用アプリの治療用のモジュールであるワークや疾患教育の動画などのデータが格納されている。そして、サーバ側の制御プログラムは、ユーザ側のセルフケアアプリ・治療用アプリと連携して診断・治療・緩和・改善・維持またはセルフケアを実行し、制御装置132がセルフケア、治療に必要な情報を通信制御プログラムやデータベース管理プログラムと連携させながらユーザ端末に提供する。それによってサーバ130による診断・治療・緩和・改善・維持あるいはセルフケアがユーザに提供される。この例ではセルフケア・治療用アプリはサーバ側部分とユーザ端末側部分に分けられ、診断・治療・緩和・改善・維持またはセルフケアが実行される例を示すが、必要なプログラム・データ等をすべてユーザ端末110にダウンロードし、ユーザ端末110で独立して実行できる構成としてもよい。または、ユーザ端末110は入力手段および表示手段としてのみ機能し、サーバ130はユーザ端末110からの入力、例えば専用のウェブページを介した、に基づいてプログラムを実行するように構成してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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