特許ウォッチ

公開番号2025125719
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-28
出願番号2024021832
出願日2024-02-16
発明の名称電子機器、針位置補正システム、針位置補正方法及びプログラム
出願人カシオ計算機株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類G04C 9/00 20060101AFI20250821BHJP(時計)
要約【課題】指針の位置ずれを補正するための情報を簡易に取得する。
【解決手段】電子機器としてのスマートフォン5が、盤面31に少なくとも指針32及び時刻表示部33を備える時計3と通信を行う通信部54と、撮影部51と、制御部としてのCPU60と、を備え、CPU60は、時計3の盤面31を撮影部51で撮影させることにより盤面画像を取得し、盤面画像に基づいて指針32の位置情報と、時刻表示部33に表示された時刻に応じた時刻情報と、を取得して、位置情報と、時刻情報と、に基づき、時刻情報を基準としたときの指針32のずれ量を算出し、指針32の位置を補正するための針位置補正情報として取得する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
盤面に少なくとも指針及び時刻表示部を備える時計との通信を行う通信部と、
撮影部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記時計の盤面を前記撮影部で撮影させることにより盤面画像を取得し、前記盤面画像に基づいて前記指針の位置情報と、前記時刻表示部に表示された時刻に応じた時刻情報と、を取得して、
前記位置情報と、前記時刻情報と、に基づき、前記時刻情報を基準としたときの前記指針のずれ量を算出し、前記指針の位置を補正するための針位置補正情報として取得する、
電子機器。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
前記制御部は、前記時計の盤面を前記撮影部で撮影するに先立って、前記針位置補正情報を検出するための検出モードへの移行指示を、前記通信部により前記時計に送信する、
請求項１に記載の電子機器。
【請求項３】
前記検出モードへの移行指示は、前記時計の前記時刻表示部に時刻が表示されていない場合に前記時刻表示部に時刻を表示させる時刻表示指示を含む、
請求項２に記載の電子機器。
【請求項４】
前記時計が照明部を備えている場合に、
前記検出モードへの移行指示は、前記照明部を点灯させる点灯指示を含む、
請求項２に記載の電子機器。
【請求項５】
前記撮影部による撮影が静止画撮影である場合、前記検出モードへの移行指示は、前記指針の動作を停止させる運針停止指示を含む、
請求項２に記載の電子機器。
【請求項６】
前記制御部は、
前記通信部による前記時計との通信接続を試み、前記通信接続が成功しなかった場合は、前記通信部による前記時計との通信接続をせずに前記撮影部を撮影可能状態とし、
前記針位置補正情報を取得後、前記通信接続が成功したときに、前記通信部により前記針位置補正情報を前記時計に送信する、
請求項１に記載の電子機器。
【請求項７】
請求項１から請求項６のいずれか一項に記載の電子機器と、
電子時計と、
を含む針位置補正システム。
【請求項８】
少なくとも指針及び時刻表示部を有する盤面を撮影した盤面画像を取得し、
前記盤面画像に基づいて、前記指針の位置情報と、前記時刻表示部に表示された時刻に応じた時刻情報と、を取得し、
取得された前記指針の位置の、前記時刻表示部に表示された時刻からのずれ量を算出して針位置補正情報として取得し、
前記針位置補正情報に基づいて前記指針の位置を補正する、
針位置補正方法。
【請求項９】
盤面に少なくとも指針及び時刻表示部を備える時計と通信を行う電子機器のコンピュータに、
前記時計の盤面を撮影した盤面画像を取得する盤面画像取得機能と、
前記盤面画像に基づいて、前記指針の位置情報と、前記時刻表示部に表示された時刻に応じた時刻情報と、を取得する情報取得機能と、
前記情報取得機能によって取得された前記指針の位置の、前記時刻表示部に表示された時刻からのずれ量を算出して針位置補正情報として取得する補正情報取得機能と、を実現させる、
プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電子機器、針位置補正システム、針位置補正方法及びプログラムに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
ステッピングモータを用いて電気的に指針を移動させて当該指針により指示される位置に応じた情報の表示を行う時計がある。このような時計では、時計内部で把握している時刻は正しくても、外部磁場の影響を受けてステップ動作が狂う等の原因により、物理的な針の位置がずれてしまい、正しい時刻を表示できない場合がある。
【０００３】
例えば特許文献１には、このような時計（指針式表示装置）において、文字盤（表示板）上における指針の表示状態を撮影し、指針の表示板に対する位置を同定することで、指針位置のずれを検出し、修正する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１５－７８９４３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１に記載の技術では、例えば１２時位置等の特定位置に指針を移動させ、その特定位置（制御位置）と実際の指針位置とを比較することで指針のずれを検出し、ずれている場合には指針の位置を修正する。しかしながら、この手法では、針位置を補正する際、指針を特定位置まで移動させなければならず、その移動分の時間を要してしまう。このため、ユーザにとって煩わしい。
【０００６】
本発明はこうした課題を解決するためのものであり、指針の位置ずれを補正するための情報を簡易に取得することのできる電子機器、針位置補正システム、針位置補正方法及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
前記課題を解決するために、本発明に係る電子機器は、
盤面に少なくとも指針及び時刻表示部を備える時計と通信を行う通信部と、
撮影部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記時計の盤面を前記撮影部で撮影させることにより盤面画像を取得し、前記盤面画像に基づいて前記指針の位置情報と、前記時刻表示部に表示された時刻に応じた時刻情報と、を取得して、
前記位置情報と、前記時刻情報と、に基づき、前記時刻情報を基準としたときの前記指針のずれ量を算出し、前記指針の位置を補正するための針位置補正情報として取得することを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、指針の位置ずれを補正するための情報を簡易に取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
実施形態に係る針位置補正システムの全体構成を示す図である。
図１に示す時計の盤面を撮影する場合のスマートフォンの表示画面例を示す平面図である。
図１に示す時計の内部構成を示すブロック図である。
図１に示すスマートフォンの内部構成を示すブロック図である。
第１の実施形態の針位置補正システムにおける時計及びスマートフォンの動作及びデータのやり取りの流れを説明するシーケンス図である。
実施形態に係るスマートフォンで実施される針位置補正情報検出処理の制御手順を示すフローチャートである。
時刻表示部の表示の一変形例を示す説明図である。
時刻表示部の表示の一変形例を示す説明図である。
第１の実施形態の一変形例の針位置補正システムにおける時計及びスマートフォンの動作及びデータのやり取りの流れを説明するシーケンス図である。
第２の実施形態の針位置補正システムにおける時計及びスマートフォンの動作及びデータのやり取りの流れを説明するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
図１から図１０を参照しつつ、本発明に係る電子機器、針位置補正システム、針位置補正方法及びプログラムの実施形態について説明する。なお、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
（【００１１】以降は省略されています）

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