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公開番号
2025124003
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-25
出願番号
2024019832
出願日
2024-02-13
発明の名称
中空部を有する炭酸化押出成形セメント板の製造方法
出願人
株式会社ノザワ
,
鹿島建設株式会社
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
B28B
3/20 20060101AFI20250818BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約
【課題】炭酸化率が高い中空部を有する炭酸化押出成形セメント板の製造方法を提供する。
【解決手段】セメントおよび骨材を主成分とし、有機質繊維と混和材を配合してなる中空部を有する炭酸化押出成形セメント板の製造方法であって、水硬性材料として普通ポルトランドセメントを35.0~62.0質量%、骨材を14.0~57.0質量%、有機質繊維としてパルプを3.3~10.5質量%、混和材を0.5~2.0質量%の範囲で配合して原料配合物とし、原料配合物に所定量の水を加えて混練して混練物とし、混練物を押出成形機で押出成形して中空部を有する押出成形セメント板とし、押出成形セメント板を所定の二酸化炭素濃度の雰囲気中で所定時間の炭酸化養生をする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
セメントおよび骨材を主成分とし、有機質繊維と混和材を配合してなる中空部を有する炭酸化押出成形セメント板の製造方法であって、
水硬性材料として普通ポルトランドセメントを35.0~62.0質量%、前記骨材を14.0~57.0質量%、前記有機質繊維としてパルプを3.3~10.5質量%、前記混和材を0.5~2.0質量%の範囲で配合して原料配合物とし、
前記原料配合物に所定量の水を加えて混練して混練物とし、
前記混練物を押出成形機により押出成形して中空部を有する押出成形セメント板とし、
前記押出成形セメント板を所定の二酸化炭素濃度の雰囲気中で所定時間の炭酸化養生をする、中空部を有する炭酸化押出成形セメント板の製造方法。
続きを表示(約 370 文字)
【請求項2】
前記パルプは、粉砕パルプである、請求項1に記載の中空部を有する炭酸化押出成形セメント板の製造方法。
【請求項3】
前記パルプは、直径が5~500μmであって、長さが1~8mmに調整された繊維が配合されている、請求項2に記載の中空部を有する炭酸化押出成形セメント板の製造方法。
【請求項4】
前記水は、前記原料配合物の質量に対して15.0~25.0質量%の範囲で加える、請求項1に記載の中空部を有する炭酸化押出成形セメント板の製造方法。
【請求項5】
前記炭酸化養生は、前記二酸化炭素濃度が10~80%、温度が30~80℃、湿度が10~70%RH、の範囲の雰囲気中で6~96時間養生する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の中空部を有する炭酸化押出成形セメント板の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本出願は、内部に二酸化炭素を吸収させて固定する中空部を有する炭酸化押出成形セメント板の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、押出成形セメント板は、セメント、骨材、繊維、混和材などを所定割合で配合した配合物に水を加えて混練した混練物を押出し成形し、一次養生で常圧蒸気養生の後、二次養生としてオートクレーブ養生(高温高圧養生)を行い製造される。このため押出成形セメント板の製造時には、特にオートクレーブ養生において高温高圧で蒸気養生を行うための化石燃料を必要とすることから、多くの二酸化炭素を排出する。
【0003】
一方、二酸化炭素排出量の削減を目的とした無機質成形板の製造において、無機質成形板の基材を二酸化炭素の雰囲気中で養生して硬化させることが行われている。このような製造方法は、無機質成形板に二酸化炭素を吸収させ、製造工程全体での二酸化炭素の発生量を削減している。この種の先行文献として、抄造や押出成形による繊維補強炭酸化水硬性無機質成形板の製造方法がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
WO2015/068704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1に記載された製造方法は、押出成形により得られた棒材を炭酸化するものであるが、特許文献1には、中空部を有する炭酸化押出成形セメント板を製造する方法について何ら記載されていない。
【0006】
本出願は、効率よく炭酸化ができる中空部を有する炭酸化押出成形セメント板の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本出願の一態様に係る中空部を有する炭酸化押出成形セメント板の製造方法は、セメントおよび骨材を主成分とし、有機質繊維と混和材を配合してなる中空部を有する炭酸化押出成形セメント板の製造方法であって、水硬性材料として普通ポルトランドセメントを35.0~62.0質量%、前記骨材を14.0~57.0質量%、前記有機質繊維としてパルプを3.3~10.5質量%、前記混和材を0.5~2.0質量%の範囲で配合して原料配合物とし、前記原料配合物に所定量の水を加えて混練して混練物とし、前記混練物を押出成形機により押出成形して中空部を有する押出成形セメント板とし、前記押出成形セメント板を所定の二酸化炭素濃度の雰囲気中で所定時間の炭酸化養生をする。
【0008】
この構成により、セメントおよび骨材を主成分とし、有機質繊維のパルプと混和材を所定の割合で配合した原料配合物に所定量の水を加えて混練して混練物とし、その混練物を押出成形して中空部を有する押出成形セメント板としている。これにより、押出成形セメント板は、パルプにより通気率が高く、所定の二酸化炭素濃度の雰囲気中で所定時間養生することにより、中空部を有する炭酸化押出成形セメント板の炭酸化率を高くすることができる。しかも、押出成形セメント板の通気率を高くすることで、短時間で効率よく中空部を有する炭酸化押出成形セメント板を製造できる。
【0009】
また、前記パルプは、粉砕パルプであってもよい。
【0010】
このように構成すれば、粉砕パルプにより、二酸化炭素の通り道を形成して炭酸化を効果的に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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