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公開番号2025123639
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-25
出願番号2024019199
出願日2024-02-13
発明の名称道路舗装機械、スクリード加熱システム、及びスクリード加熱方法
出願人範多機械株式会社
代理人個人
主分類E01C 19/48 20060101AFI20250818BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】底板を電気的に加熱する道路舗装機械において、出来る限り電気的な制御機器を減らすこと。
【解決手段】道路舗装機械1は、電気ヒータ2bに電力を供給する発電機8と、発電機8を回転させる油圧モータ7aと、油圧モータ7aの回転数を制御する電磁比例弁5と、電磁制御弁5を制御する制御装置3と、底板温度センサ2aとを備える。制御装置3が電磁比例弁5を制御して油圧モータ7aの回転数を制御することで、発電機8の電圧を制御して、電気ヒータ2bの発熱量を制御する。制御装置3は、底板温度センサ2aが検出した信号に基づいて、底板の温度が目標温度に達したか否かを判断する。制御装置3は、底板の温度が目標温度に達した場合に、所定時間毎のフィードバック制御によって、油圧モータ7aの回転数を補正することで、底板の温度が所定の範囲内に収まるように、発電機8の電圧を制御する。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
スクリード装置の底板を電気で加熱するための電気式発熱装置を備える道路舗装機械であって、
前記電気式発熱装置に電力を供給する発電機と、
前記発電機を回転させる油圧モータと、
前記油圧モータの回転数を制御する制御弁と、
前記制御弁を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置が前記制御弁を制御して前記油圧モータの回転数を制御することで、前記発電機の電圧を制御して、前記電気式発熱装置の発熱量を制御することを特徴とする、道路舗装機械。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記底板の温度を検出するための底板温度センサをさらに備え、
前記制御装置は、前記底板温度センサが検出した信号に基づいて、前記底板の温度が目標温度に達したか否かを判断することを特徴とする、請求項1に記載の道路舗装機械。
【請求項3】
前記制御装置は、前記底板の温度が前記目標温度に達した場合に、所定時間毎のフィードバック制御によって、前記油圧モータの回転数を補正することで、前記底板の温度が所定の範囲内に収まるように、前記発電機の電圧を制御することを特徴とする、請求項2に記載の道路舗装機械。
【請求項4】
前記制御装置は、加熱開始から前記底板の温度が前記目標温度に達するまでの間、前記発電機を予め決めた最大値で回転させるように、前記油圧モータの回転数を制御することを特徴とする、請求項3に記載の道路舗装機械。
【請求項5】
前記制御装置は、前記底板の温度が前記目標温度に達した後、前記底板の温度が所定の範囲を下回った場合、前記発電機を予め決めた最大値で回転させるように、前記油圧モータの回転数を制御することを特徴とする、請求項3に記載の道路舗装機械。
【請求項6】
前記制御装置は、前記底板の温度が前記目標温度に達した後、前記底板の温度が所定の範囲を上回った場合、前記発電機を停止又はアイドリングさせるように、前記油圧モータの回転数を制御することを特徴とする、請求項3に記載の道路舗装機械。
【請求項7】
前記発電機を回転させる前記油圧モータは、前記道路舗装機械の作業機器用の油圧ポンプとは別の専用の油圧ポンプによって作動する構成となっていることを特徴とする、請求項1に記載の道路舗装機械。
【請求項8】
前記電気式発熱装置は、電気ヒータであることを特徴とする、請求項1に記載の道路舗装機械。
【請求項9】
道路舗装機械のスクリード装置の底板を電気で加熱するためのスクリード加熱システムであって、
電気で発熱する電気式発熱装置と、
前記電気式発熱装置に電力を供給する発電機と、
前記発電機を回転させる油圧モータと、
前記油圧モータの回転数を制御する制御弁と、
前記制御弁を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置が前記制御弁を制御して前記油圧モータの回転数を制御することで、前記発電機の電圧を制御して、前記電気式発熱装置の発熱量を制御することを特徴とする、スクリード加熱システム。
【請求項10】
道路舗装機械のスクリード装置の底板を電気で加熱するためのスクリード加熱方法であって、
前記道路舗装機械は、電気で発熱する電気式発熱装置と、前記電気式発熱装置に電力を供給する発電機と、前記発電機を回転させる油圧モータと、前記油圧モータの回転数を制御する制御弁と、前記制御弁を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置が前記制御弁を制御して前記油圧モータの回転数を制御することで、前記発電機の電圧を制御して、前記電気式発熱装置の発熱量を制御することを特徴とする、スクリード加熱方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、道路舗装機械に関し、より特定的には、スクリードプレート(底板)を電気的に加熱する際の技術に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
道路舗装機械(アスファルトフィニッシャ)は、作業前にアスファルト合材が接するスクリードの底板を温める必要がある。
底板の温度は低過ぎると合材が付着してしまう原因となる。逆に、底板の温度が高過ぎると合材の焼けの原因となってしまい、いずれの場合も、舗装面の仕上がりに影響するため、底板を適正な温度範囲に保つ必要がある。
【0003】
底板は、作業前の準備の際に加熱をするが、他の準備もありスクリード周辺に作業員を付きっきりにするのは困難である。
多くの道路舗装機械は、ガスバーナーで底板を加熱している。そのため、自動で底板を適正温度に保つのは、困難である。
【0004】
ガス流量を可変させたり、自動で着火させたりなど、手段は考えられるが、風などの外的要因により、ガスバーナーの火が消火する可能性もあり、このような自動制御は難しかった。
従来、底板が、設定温度になるとガスを止めるという制御は行われていたが、底板温度が下がった際の再着火は、作業員による目視確認を前提とした手動操作としていた。
【0005】
しかし、作業員は、他の作業もおこなっているため、底板温度への配慮が疎かになりやすい。そのため、施工を始める際に底板温度が下がり過ぎている場合もある。
【0006】
このような事情から、ガスバーナーによる底板の加熱に変えて、電気ヒータを用いて、底板の温度を自動で設定温度付近に保ちたいというニーズが存在する。電気ヒータで底板を加熱すれば、失火トラブルも回避でき、安全に、自動で適正温度を保つことが可能となる。
【0007】
上記のような事情において、スクリードプレートを電気ヒータで加熱する仕様の道路舗装機械も開発されてきている。電気加熱仕様の道路舗装機械では、発電機をエンジン又は油圧モータにより駆動して、発電機にAVR(Automatic Voltage Regulator:自動電圧調整器)を接続し、電圧を一定にして、電気ヒータに電力を供給している。電気ヒータの加熱具合の調整時には、たとえば、SSR(Solid State Relay:ソリッドステートリレー、「無接点素子」ともいう)を用いて、デューティ比を変更して、電気ヒータの発熱量を変化させている。
【0008】
特許文献1に記載の道路舗装機械では、SSRを用いて、電気ヒータに電圧印加する時間と電圧印加を行わない時間の割合(デューティ比)を制御することにより、SSRが電気ヒータに供給する電力量を滑らかに変化させることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第6377395号公報
特許第6162613号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、従来の電気加熱仕様の道路舗装機械の場合、発電機に接続するAVRや、SSR、インバータなどの電気的な制御機器が必要となる。
(【0011】以降は省略されています)

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