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公開番号2025122580
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-21
出願番号2024018185
出願日2024-02-08
発明の名称有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
出願人出光興産株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類H10K 50/11 20230101AFI20250814BHJP()
要約【課題】長寿命で発光する有機エレクトロルミネッセンス素子を提供する。
【解決手段】有機エレクトロルミネッセンス素子1Aであって、有機層10Aは、1以上の層を含み、有機層10Aが含む層の内の少なくとも1層(例えば、発光層5)が第一の材料及び第二の材料を含有し、第一の材料は、式(11)で表される化合物及び式(12)で表される化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含み、式(11)で表される化合物及び式(12)で表される化合物は、それぞれ独立して、遅延蛍光性の化合物であり、第二の材料は、下記式(2)で表される化合物を含む。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025122580000246.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">47</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
有機エレクトロルミネッセンス素子であって、
陰極と、陽極と、前記陰極および前記陽極の間に含まれる有機層と、を有し、
前記有機層は、1以上の層を含み、
前記有機層が含む層の内の少なくとも1層が第一の材料及び第二の材料を含有し、
前記第一の材料は、下記式(11)で表される化合物及び式(12)で表される化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含み、
下記式(11)で表される化合物及び式(12)で表される化合物は、それぞれ独立して、遅延蛍光性の化合物であり、
前記第二の材料は、下記式(2)で表される化合物を含む、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
TIFF
2025122580000239.tif
62
170
(前記式(11)において、


、X

、X

、X

及びX

は、それぞれ独立に、窒素原子又はC-Rnであり、


、X

、X

、X

及びX

のうち2つ又は3つが窒素原子である。)
(前記式(12)において、


、Y

、Y

、Y

及びY

は、それぞれ独立に、窒素原子又はC-Rnであり、


、Y

、Y

、Y

及びY

のうち2つ又は3つが窒素原子であり、
環Ax及び環Bxは、それぞれ独立に、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~12のアリール環又は環形成原子数5~13の複素環であり、


は、単結合、C(Rp)(Rq)、N-Rs、酸素原子又は硫黄原子であり、
Rp及びRqからなる組が、互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は互いに結合せず、
Rs、並びに前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないRp及びRqは、それぞれ独立に、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~12のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~13の複素環基である。)
(前記式(11)又は(12)におけるR

、R

、R

、R

、R

及びRnは、それぞれ独立に、
水素原子、
続きを表示(約 3,000 文字)【請求項2】
前記式(11)で表される化合物において、X

及びX

がC-Rnであり、
前記式(12)で表される化合物において、Y

及びY

がC-Rnである、
請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項3】
前記式(11)で表される化合物において、X

、X

及びX

が窒素原子であり、X

及びX

がC-Rnであり、
前記式(12)で表される化合物において、Y

、Y

及びY

が窒素原子であり、Y

及びY

がC-Rnである、
請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項4】
前記式(11)で表される化合物において、X

及びX

の一方が窒素原子であり、X

及びX

の他方がC-Rnであり、X

及びX

がC-Rnであり、X

が窒素原子であり、
前記式(12)で表される化合物において、Y

及びY

の一方が窒素原子であり、Y

及びY

の他方がC-Rnであり、Y

及びY

がC-Rnであり、Y

が窒素原子である、
請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項5】
前記式(11)で表される化合物において、X

及びX

が窒素原子であり、X

、X

及びX

がC-Rnであり、
前記式(12)で表される化合物において、Y

及びY

が窒素原子であり、Y

、Y

及びY

がC-Rnであり、
請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項6】
前記式(11)で表される化合物及び前記式(12)で表される化合物において、少なくとも1つのRnが、下記式(13)で表される基である、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
TIFF
2025122580000241.tif
42
170
(前記式(13)において、

11
は、N-Ra、酸素原子、硫黄原子、又はC(Rb)(Rc)であり、

11
、R
12
、R
13
、R
14
、R
15
、R
16
、R
17
、R
18
、Ra、Rb及びRcからなる群から選択される1つが、前記C-RnにおけるCと結合する単結合であり、当該単結合ではないR
11
、R
12
、R
13
、R
14
、R
15
、R
16
、R
17
及びR
18
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
-N(R
906
)(R
907
)で表される基、
置換もしくは無置換の炭素数7~50のアラルキル基、
-C(=O)R
801
で表される基、
-C(=O)(OR
802
)で表される基、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
-P(=O)(R931)(R932)で表される基、
-Ge(R933)(R934)(R935)で表される基、
-B(R936)(R937)で表される基、
【請求項7】
前記式(13)で表される基におけるZ
11
がN-Raである、
請求項6に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項8】
前記式(11)で表される化合物及び前記式(12)で表される化合物において、2つのRnが、前記式(13)で表される基である、
請求項6又は請求項7に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項9】
前記式(11)で表される化合物及び前記式(12)で表される化合物において、少なくとも1つのRnが、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基である、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項10】
前記式(11)で表される化合物及び前記式(12)で表される化合物において、少なくとも1つのRnが、下記式(14)で表される基である、
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
TIFF
2025122580000242.tif
20
170
(前記式(14)において、


は、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~12のアリーレン基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5~30の2価の複素環基であり、
mは、0、1、2又は3であり、mが0のとき、-(L



-は、単結合であり、mが2又は3のとき、複数のL

は、互いに同一であるか又は異なり、

10
は、水素原子、-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~12のアリール基、又は置換もしくは無置換の環形成原子数5~30の複素環基であり、*は、結合位置を示す。)
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器に関する。
続きを表示(約 4,300 文字)【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」という場合がある。)に電圧を印加すると、陽極から正孔が発光層に注入され、また陰極から電子が発光層に注入される。そして、発光層において、注入された正孔と電子とが再結合し、励起子が形成される。このとき、電子スピンの統計則により、一重項励起子が25%の割合で生成し、及び三重項励起子が75%の割合で生成する。
一重項励起子からの発光を用いる蛍光型の有機EL素子は、携帯電話及びテレビ等のフルカラーディスプレイへ応用されつつあるが、内部量子効率25%が限界といわれている。有機EL素子の性能向上を図るため、有機EL素子に用いる化合物及び素子構成について様々な検討がなされている(例えば、特許文献1参照)。有機EL素子の性能としては、例えば、輝度、発光波長、色度、発光効率、駆動電圧、及び寿命が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2022/0399517号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
有機EL素子のさらなる性能向上、例えば、長寿命化が要望されている。本発明の目的は、長寿命で発光する有機エレクトロルミネッセンス素子を提供すること、並びに当該有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載した電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、有機エレクトロルミネッセンス素子であって、
陰極と、陽極と、前記陰極および前記陽極の間に含まれる有機層と、を有し、
前記有機層は、1以上の層を含み、
前記有機層が含む層の内の少なくとも1層が第一の材料及び第二の材料を含有し、
前記第一の材料は、下記式(11)で表される化合物及び式(12)で表される化合物からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含み、
下記式(11)で表される化合物及び式(12)で表される化合物は、それぞれ独立して、遅延蛍光性の化合物であり、
前記第二の材料は、下記式(2)で表される化合物を含む、
有機エレクトロルミネッセンス素子が提供される。
【0006】
TIFF
2025122580000002.tif
62
170
【0007】
(前記式(11)において、


、X

、X

、X

及びX

は、それぞれ独立に、窒素原子又はC-Rnであり、


、X

、X

、X

及びX

のうち2つ又は3つが窒素原子である。)
(前記式(12)において、


、Y

、Y

、Y

及びY

は、それぞれ独立に、窒素原子又はC-Rnであり、


、Y

、Y

、Y

及びY

のうち2つ又は3つが窒素原子であり、
環Ax及び環Bxは、それぞれ独立に、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~12のアリール環又は環形成原子数5~13の複素環であり、


は、単結合、C(Rp)(Rq)、N-Rs、酸素原子又は硫黄原子であり、
Rp及びRqからなる組が、互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は互いに結合せず、
Rs、並びに前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないRp及びRqは、それぞれ独立に、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~12のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~13の複素環基である。)
(前記式(11)又は(12)におけるR

、R

、R

、R

、R

及びRnは、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
【0008】
TIFF
2025122580000003.tif
69
170
【0009】
(前記式(2)において、

201
、R
202
、R
203
、R
204
、R
205
、R
206
、R
207
、R
208
、R
209
、R
210
、R
211
、R
220
、R
221
、R
222
、R
223
及びR
224
のうちの隣接する2つ以上からなる組の1組以上が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、
前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないR
201
、R
202
、R
203
、R
204
、R
205
、R
206
、R
207
、R
208
、R
209
、R
210
、R
211
、R
220
、R
221
、R
222
、R
223
及びR
224
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~30のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数5~30の複素環基、
置換もしくは無置換の炭素数7~30のアラルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~20のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~20のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~20のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~20のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~20のシクロアルキル基、
シアノ基、
ニトロ基、
-Si(R
901
【0010】
(前記第一の材料及び前記第二の材料が含む化合物において、R
901
、R
902
、R
903
、R
904
、R
905
、R
801
、R
802
、R
931
、R
932
、R
933
、R
934
、R
935
、R
936
、R
937
、R
938
、R
939
及びR
940
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~30のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~30の複素環基であり、

906
及びR
907
からなる組が、互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は互いに結合せず、
前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないR
906
及びR
907
は、それぞれ独立に、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~30のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数5~30の複素環基、
置換もしくは無置換の炭素数1~20のアルキル基、又は
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~20のシクロアルキル基であり、

901
が複数存在する場合、複数のR
901
は、互いに同一であるか又は異なり、

902
が複数存在する場合、複数のR
902
は、互いに同一であるか又は異なり、

903
が複数存在する場合、複数のR
903
は、互いに同一であるか又は異なり、

904
が複数存在する場合、複数のR
904
は、互いに同一であるか又は異なり、

905
が複数存在する場合、複数のR
905
は、互いに同一であるか又は異なり、

906
が複数存在する場合、複数のR
906
(【0011】以降は省略されています)

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