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公開番号
2025127854
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2024024799
出願日
2024-02-21
発明の名称
潤滑油組成物
出願人
出光興産株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C10M
169/04 20060101AFI20250826BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】引火点が向上した潤滑油組成物の開発が望まれていた。
【解決手段】基油(A1)及び基油(A1)よりも100℃における動粘度が低い基油(A2)を含む基油(A)、シリコーン系化合物(B)、及び酸化防止剤(C)を含む、潤滑油組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基油(A1)及び基油(A1)よりも100℃における動粘度が低い基油(A2)を含む基油(A)、シリコーン系化合物(B)、及び酸化防止剤(C)を含む、潤滑油組成物。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
引火点が250℃以上である、請求項1に記載の潤滑油組成物。
【請求項3】
100℃における動粘度が4.0~10mm
2
/sである、請求項1又は2に記載の潤滑油組成物。
【請求項4】
成分(A)~(C)の合計含有量が、潤滑油組成物の全量基準で、97.00質量%以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載の潤滑油組成物。
【請求項5】
基油(A1)及び基油(A2)の含有量比〔(A1)/(A2)〕が、質量比で、90/10~10/90である、請求項1~4のいずれか一項に記載の潤滑油組成物。
【請求項6】
基油(A1)の100℃における動粘度が、6.0mm
2
/s以上15mm
2
/s以下であり、基油(A2)の100℃における動粘度が、1.0mm
2
/s以上6.0mm
2
/s未満である、請求項1~5のいずれか一項に記載の潤滑油組成物。
【請求項7】
シリコーン系化合物(B)の含有量が、前記潤滑油組成物の全量(100質量%)基準で、0.01~0.4質量%である、請求項1~7のいずれか一項に記載の潤滑油組成物。
【請求項8】
サーバー機器の冷却に用いられる、請求項1~7のいずれか一項に記載の潤滑油組成物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の潤滑油組成物を充填してなる、サーバー機器の冷却装置。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか一項に記載の潤滑油組成物を、サーバー機器の冷却に適用する、潤滑油組成物の使用方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、潤滑油組成物に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、サーバーの高性能化による発熱量の増加に伴い、サーバーの冷却効率の向上が求められている。サーバーの冷却方法として、例えば、空調によってサーバールーム全体を冷やす方法、サーバーに接続されたパイプ内を流れる冷却水によって冷却する方法、サーバー等の機器を冷媒に浸漬し、当該冷媒を冷却及び循環させる方法液浸冷却等が知られている。これらの中でも、冷却効率の高い液浸冷却が注目されている。
【0003】
液浸冷却に用いる冷媒には、冷却性と絶縁性が求められる。潤滑油組成物は、絶縁性が高いため冷媒として適しており、また、自動車用のモーター等の冷却にも使用されている(例えば、特許文献1)。しかしながら、潤滑油組成物は引火性を有することから、引火点が高いことが安全性の観点から望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-055627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような状況下、引火点が向上した潤滑油組成物の開発が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、100℃における動粘度(以下、「100℃動粘度」ともいう)が異なる2種の基油をシリコーン系化合物及び酸化防止剤と併用することで、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させた。本発明は、下記の潤滑油組成物を提供する。
[1]基油(A1)及び基油(A1)よりも100℃における動粘度が低い基油(A2)を含む基油(A)、シリコーン系化合物(B)、及び酸化防止剤(C)を含む、潤滑油組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明の好適な一態様は、引火点が向上した潤滑油組成物を提供する。また、本発明の好適な一態様は、酸化劣化が低減された潤滑油組成物を提供する。また、本発明の好適な一態様は、高い引火点を有しつつ、100℃動粘度が低い潤滑油組成物を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書に記載された数値範囲については、上限値及び下限値を任意に組み合わせることができる。例えば、数値範囲として「好ましくは30~100、より好ましくは40~80」と記載されている場合、「30~80」との範囲や「40~100」との範囲も、本明細書に記載された数値範囲に含まれる。また、例えば、数値範囲として「好ましくは30以上、より好ましくは40以上であり、また、好ましくは100以下、より好ましくは80以下である」と記載されている場合、「30~80」との範囲や「40~100」との範囲も、本明細書に記載された数値範囲に含まれる。
加えて、本明細書に記載された数値範囲として、例えば「60~100」との記載は、「60以上(60又は60超)、100以下(100又は100未満)」という範囲であることを意味する。
さらに、本明細書に記載された上限値及び下限値の規定において、それぞれの選択肢の中から適宜選択して、任意に組み合わせて、下限値~上限値の数値範囲を規定することができる。
加えて、本明細書に記載された好ましい態様として記載の各種要件は複数組み合わせることができる。
【0009】
〔潤滑油組成物の構成〕
本発明の潤滑油組成物は、基油(A1)及び基油(A1)よりも100℃における動粘度が低い基油(A2)を含む基油(A)(以下、「成分(A)」ともいう)、シリコーン系化合物(B)(以下、「成分(B)」ともいう)、及び酸化防止剤(C)(以下、「成分(C)」ともいう)を含む。
一般的に、潤滑油組成物は、100℃動粘度が低いほど冷却性に優れる一方、100℃動粘度が低い潤滑油組成物は、引火点も低くなる傾向にあることが知られている。
しかしながら、本発明においては、100℃動粘度が異なる基油(A1)及び基油(A2)を併用することで、潤滑油組成物としての100℃動粘度を低く維持しつつ 、1種の基油を含有する潤滑油組成物にシリコーン系化合物及び酸化防止剤を添加した場合に比べて、潤滑油組成物の引火点を大幅に向上させることができる。そのため、本発明の一態様の潤滑油組成物は、冷却用途(特に、サーバー機器の冷却)に特に適している。
【0010】
本発明の一態様の潤滑油組成物は、サーバー機器の冷却に適した潤滑油組成物とする観点から、成分(A)、成分(B)、及び成分(C)以外の他の添加剤の含有量を制限したものであってもよい。すなわち、本発明の一態様の潤滑油組成物は、基油(A1)及び基油(A1)よりも100℃における動粘度が低い基油(A2)を含む基油(A)、シリコーン系化合物(B)、及び酸化防止剤(C)からなるものであってもよい。当該態様の潤滑油組成物は、基油(A)、シリコーン系化合物(B)、及び酸化防止剤(C)以外の成分を実質的に含有しない。
本明細書において、「実質的に含有しない」とは、ある成分の含有量が、潤滑油組成物の全量(100質量%)基準で、0.5質量%未満、0.1質量%未満、又は0.01質量%未満であることを意味する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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