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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025152413
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024054293
出願日
2024-03-28
発明の名称
有機化合物層、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
出願人
出光興産株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
H10K
50/155 20230101AFI20251002BHJP()
要約
【課題】クロストークの発生を抑制できる有機化合物層
【解決手段】1種以上含有する第一の化合物は、式(11)、式(12)で表される環構造からなる群から選択される環構造を少なくとも1つ含み、1種以上含有する第二の化合物は、式(21)で表される化合物M21及び式(22)で表される化合物M22からなる群から選択される化合物である。
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【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
有機化合物層であって、第一の化合物を1種以上含有し、かつ、第二の化合物を1種以上含有し、
前記第一の化合物は、下記式(11)で表される第一の環構造及び下記式(12)で表される第二の環構造からなる群から選択される環構造を少なくとも1つ含み、
前記第一の化合物のアフィニティは、5.10eV未満であり、
前記第二の化合物は、下記式(21)で表される化合物M21及び下記式(22)で表される化合物M22からなる群から選択される化合物であり、
前記化合物M21は、モノアミン化合物であり、
前記化合物M21の最低励起一重項エネルギー及び前記化合物M22の最低励起一重項エネルギーは、それぞれ独立に、3.00eV以上、3.20eV以下であり、
前記化合物M21のHOMO及び前記化合物M22のHOMOが、それぞれ独立に、-5.70eV以上、-5.35eV以下であり、
前記化合物M21の分子体積及び前記化合物M22の分子体積が、それぞれ独立に、600Å
3
以上、880Å
3
以下であり、
前記化合物M21のアスペクト比及び前記化合物M22のアスペクト比が、それぞれ独立に、1.00以上、1.55以下である、
有機化合物層。
TIFF
2025152413000131.tif
47
170
(前記第一の環構造は、前記第一の化合物の分子中で、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50の芳香族炭化水素環、及び
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環からなる群から選択される1以上の環と縮合し、
前記式(11)において、=X
10
で表される構造は、下記式(11a)、(11b)、(11c)、(11d)、(11e)、(11f)、(11g)、(11h)、(11i)、(11j)、(11k)又は(11m)で表される。)
TIFF
2025152413000132.tif
29
170
TIFF
2025152413000133.tif
27
170
TIFF
2025152413000134.tif
50
170
TIFF
2025152413000135.tif
50
170
(前記式(11a)、(11b)、(11c)、(11d)、(11e)、(11f)、(11g)、(11h)、(11i)、(11j)、(11k)又は(11m)中、R
11
~R
14
並びにR
111
~R
120
は、それぞれ独立に、
水素原子、
ハロゲン原子、
ヒドロキシ基、
シアノ基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロゲン化アルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
-N(R
906
)(R
907
)で表される基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基である。)
(前記式(12)において、X
1
、X
2
、X
3
、X
4
及びX
5
は、それぞれ独立に、
続きを表示(約 3,500 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の有機化合物層において、
前記第一の化合物は、前記第一の環構造としての下記式(11A)で表される環構造を少なくとも1つ含む、
有機化合物層。
TIFF
2025152413000138.tif
37
170
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の有機化合物層において、
前記第一の化合物のアフィニティは、5.08eV以下である、
有機化合物層。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の有機化合物層において、
前記第一の化合物のアフィニティは、4.00eV以上である、
有機化合物層。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の有機化合物層において、
前記第一の化合物は、下記式(110)で表される化合物である、
有機化合物層。
TIFF
2025152413000139.tif
42
170
(前記式(110)において、Ac1及びAc2は、それぞれ独立に、前記第一の環構造を含む部分構造であり、
部分構造Ac1と部分構造Ac2とが、互いに同一であるか又は異なり、
R
101
及びR
102
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、又はシアノ基である。)
【請求項6】
請求項5に記載の有機化合物層において、
前記部分構造Ac1は、下記式(111)で表され、
前記部分構造Ac2は、下記式(112)で表される、
有機化合物層。
TIFF
2025152413000140.tif
40
170
(前記式(111)及び(112)において、
X
11
及びX
12
は、それぞれ独立に、前記式(11)におけるX
10
と同義であり、
Y
11
、Y
12
、R
103
及びR
104
は、それぞれ独立に、
水素原子、
ハロゲン原子、
ヒドロキシ基、
シアノ基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロゲン化アルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
-N(R
906
)(R
907
)で表される基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基であり、
X
11
とX
12
とが、互いに同一であるか又は異なり、
Y
11
とY
12
とが、互いに同一であるか又は異なり、
R
103
とR
104
とが、互いに同一であるか又は異なり、
前記式(111)中のaが、前記部分構造Ac1の縮合位置を示し、前記式(112)中のbが、前記部分構造Ac2の縮合位置を示す。)
【請求項7】
請求項5又は請求項6に記載の有機化合物層において、
前記部分構造Ac1と前記部分構造Ac2とが、互いに異なる、
有機化合物層。
【請求項8】
請求項6又は請求項7に記載の有機化合物層において、
前記第一の化合物は、下記式(113)で表される化合物である、
有機化合物層。
TIFF
2025152413000141.tif
43
170
(前記式(113)において、
X
11
及びX
12
は、それぞれ独立に、前記式(11)におけるX
10
と同義であり、
R
101
及びR
102
は、それぞれ、前記式(110)におけるR
101
及びR
102
と同義であり、
Y
11
、Y
12
、R
103
、R
104
、a及びbは、それぞれ、前記式(111)又は(112)におけるY
11
、Y
12
、R
103
、R
104
、a及びbと同義であり、
X
11
とX
12
とが、互いに同一であるか又は異なり、
Y
11
とY
12
とが、互いに同一であるか又は異なり、
R
103
とR
104
とが、互いに同一であるか又は異なる。)
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の有機化合物層において、
前記第二の化合物は、下記式(201)で表される基を少なくとも1つ含む化合物である、
有機化合物層。
TIFF
2025152413000142.tif
53
170
(前記式(201)において、
R
209
及びR
210
からなる組の1組以上が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、
R
201
、R
202
、R
203
、R
204
、R
205
、R
206
、R
207
、及びR
208
、並びに前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないR
209
及びR
210
のいずれかが、*aに結合する単結合であり、
*aに結合する単結合ではないR
201
、R
202
、R
203
、R
204
、R
205
、R
206
、R
207
、及びR
208
、並びに前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、前記置換もしくは無置換の縮合環を形成せず、かつ*aに結合する単結合ではないR
209
及びR
210
は、それぞれ独立に、
水素原子、
シアノ基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロゲン化アルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基であり、
**は、L
A1
、L
B1
、L
C1
、L
A2
、L
【請求項10】
請求項9に記載の有機化合物層において、
前記第二の化合物は、前記式(201)で表される基を2つ以上含む化合物であり、
2つ以上の前記式(201)で表される基は、互いに同一であるか又は異なる、
有機化合物層。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機化合物層、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」という場合がある。)に電圧を印加すると、陽極から正孔が発光層に注入され、また陰極から電子が発光層に注入される。そして、発光層において、注入された正孔と電子とが再結合し、励起子が形成される。このとき、電子スピンの統計則により、一重項励起子が25%の割合で生成し及び三重項励起子が75%の割合で生成する。
有機EL素子は、携帯電話及びテレビ等のフルカラーディスプレイへ応用されている。有機EL素子の性能向上を図るため、有機EL素子に用いる化合物について様々な検討がなされている(例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3参照)。有機EL素子の性能としては、例えば、輝度、発光波長、色度、発光効率、駆動電圧及び寿命が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2022/0194883号明細書
欧州特許出願公開第4207995号明細書
米国特許出願公開第2023/0217674号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の有機エレクトロルミネッセンス素子が搭載された電子機器においては、有機EL素子同士の間で発生するクロストークが問題となる場合がある。クロストークが発生すると、例えば、発光させることを意図した有機EL素子(画素)だけでなく、意図しない周辺の有機EL素子(画素)まで発光してしまうことがある。このように、有機EL素子に対して、当該素子自体の性能を向上させるという要望の他に、複数の素子間で発生するクロストークのような問題の発生も抑制させるという要望もある。
【0005】
本発明の目的は、クロストークの発生を抑制することのできる有機化合物層を提供すること、当該有機化合物層を含んだ有機エレクトロルミネッセンス素子を提供すること、及び当該有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載した電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、有機化合物層であって、第一の化合物を1種以上含有し、かつ、第二の化合物を1種以上含有し、
前記第一の化合物は、下記式(11)で表される第一の環構造及び下記式(12)で表される第二の環構造からなる群から選択される環構造を少なくとも1つ含み、
前記第一の化合物のアフィニティは、5.10eV未満であり、
前記第二の化合物は、下記式(21)で表される化合物M21及び下記式(22)で表される化合物M22からなる群から選択される化合物であり、
前記化合物M21は、モノアミン化合物であり、
前記化合物M21の最低励起一重項エネルギー及び前記化合物M22の最低励起一重項エネルギーは、それぞれ独立に、3.00eV以上、3.20eV以下であり、
前記化合物M21のHOMO及び前記化合物M22のHOMOが、それぞれ独立に、-5.70eV以上、-5.35eV以下であり、
前記化合物M21の分子体積及び前記化合物M22の分子体積が、それぞれ独立に、600Å
3
以上、880Å
3
以下であり、
前記化合物M21のアスペクト比及び前記化合物M22のアスペクト比が、それぞれ独立に、1.00以上、1.55以下である、有機化合物層が提供される。
【0007】
TIFF
2025152413000002.tif
47
170
【0008】
(前記第一の環構造は、前記第一の化合物の分子中で、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50の芳香族炭化水素環、及び
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環からなる群から選択される1以上の環と縮合し、
前記式(11)において、=X
10
で表される構造は、下記式(11a)、(11b)、(11c)、(11d)、(11e)、(11f)、(11g)、(11h)、(11i)、(11j)、(11k)又は(11m)で表される。)
【0009】
TIFF
2025152413000003.tif
29
170
【0010】
TIFF
2025152413000004.tif
27
170
(【0011】以降は省略されています)
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