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公開番号2025117685
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024012545
出願日2024-01-31
発明の名称アーチガーニッシュ
出願人株式会社SUBARU
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B62D 25/18 20060101AFI20250805BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】事故発生時においてパネルを保護することができるガーニッシュを提供する。
【解決手段】アーチガーニッシュ18は、バンパ15およびフェンダーパネル16に跨って配置され、クリップ17によりフェンダーパネル16に取り付けられる部材である。アーチガーニッシュ18は、クリップ取付部181と、傾斜部182と、を有する。フェンダーパネル16は、クリップ係合部161を有する。クリップ17の固定部171は、アーチガーニッシュ18のクリップ取付部181に固定される。クリップ17の係合部172は、フェンダーパネル16のクリップ係合部161に係合される。傾斜部182は、クリップ係合部161の近傍部分のフェンダーパネル16に対峙する当接部183を有する。当接部183は、傾斜部182の先端側に向かって、クリップ17との距離が大きくなるように傾斜する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
バンパおよびフェンダーパネルに跨って配置され、クリップにより前記フェンダーパネルに取り付けられるアーチガーニッシュであって、
前記クリップは、固定部と、係合部と、を有し、
前記アーチガーニッシュは、前記クリップが固定されるクリップ取付部と、前記フェンダーパネルに向かって突出する傾斜部と、有し、
前記フェンダーパネルは、前記アーチガーニッシュの前記クリップ取付部に対応してクリップ係合部を有し、
前記クリップの前記固定部は、前記アーチガーニッシュの前記クリップ取付部に固定され、
前記クリップの前記係合部は、前記フェンダーパネルの前記クリップ係合部に係合され、
前記傾斜部は、前記クリップ係合部の近傍部分の前記フェンダーパネルに対峙する当接部を有し、
前記当接部は、前記傾斜部の先端側に向かって、前記クリップとの距離が大きくなるように傾斜することを特徴とするアーチガーニッシュ。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記傾斜部が、前記クリップ取付部から前記フェンダーパネルの側に向かって突出する長さは、
前記クリップが、前記クリップ取付部から前記フェンダーパネルの側に向かって突出する長さよりも、長いことを特徴とする請求項1に記載のアーチガーニッシュ。
【請求項3】
前記クリップ係合部の前記フェンダーパネルに、前記傾斜部の前記当接部に対峙する接触部を形成することを特徴とする請求項1に記載のアーチガーニッシュ。
【請求項4】
前記接触部の近傍に、前記傾斜部が収納される収納領域が形成されることを特徴とする請求項3に記載のアーチガーニッシュ。
【請求項5】
前記収納領域は、前記フェンダーパネルと前記バンパとの境界に形成されることを特徴とする請求項4に記載のアーチガーニッシュ。
【請求項6】
前記クリップの前記固定部は、前記クリップ取付部に形成されたクリップ固定部に挿入され、
前記クリップ固定部の前端部と前記固定部との間には、間隙が形成されることを特徴とする請求項1に記載のアーチガーニッシュ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アーチガーニッシュに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、外観意匠性の向上等を目的として、車両のパネル外面にガーニッシュを取り付けた車両が増加している。長尺部材であるガーニッシュは、長手方向に沿って等間隔に配置されたクリップを介して、車両パネルに取り付けられる。当該クリップは、一方側が車両パネルに係合され、他方側がガーニッシュに固定される。クリップによりガーニッシュを車体パネルに取り付ける発明は、例えば、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-70354号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述した特許文献に記載された発明では、衝突事故が発生した際に車両パネルを保護する観点から改善の余地があった。
【0005】
具体的には、ガーニッシュがバンパとパネルとに跨がるように配設された構成において、車両衝突事故が発生すると、衝突事故により発生する衝突エネルギはガーニッシュを経由して伝播する。よって、車両衝突事故が軽衝突であったとしても、当該軽衝突により発生した衝突エネルギが、ガーニッシュを経由してパンパからパネルに伝播し、パネルが損傷することがあった。よって、軽衝突が発生した際に、パンパのみならずパネルに関しても修理や交換が必要となる課題が発生する。
【0006】
本発明は、このような問題点を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、事故発生時においてパネルを保護することができるガーニッシュを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係るアーチガーニッシュは、バンパおよびフェンダーパネルに跨って配置され、クリップにより前記フェンダーパネルに取り付けられるアーチガーニッシュであって、前記クリップは、固定部と、係合部と、を有し、前記アーチガーニッシュは、前記クリップが固定されるクリップ取付部と、前記フェンダーパネルに向かって突出する傾斜部と、有し、前記フェンダーパネルは、前記アーチガーニッシュの前記クリップ取付部に対応してクリップ係合部を有し、前記クリップの前記固定部は、前記アーチガーニッシュの前記クリップ取付部に固定され、前記クリップの前記係合部は、前記フェンダーパネルの前記クリップ係合部に係合され、前記傾斜部は、前記クリップ係合部の近傍部分の前記フェンダーパネルに対峙する当接部を有し、前記当接部は、前記傾斜部の先端側に向かって、前記クリップとの距離が大きくなるように傾斜することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態に係るアーチガーニッシュによれば、車両前部に軽衝突が発生した際に、傾斜部の当接部がフェンダーパネルに接することで、クリップがフェンダーパネルから抜去される。よって、アーチガーニッシュが少なくとも部分的にフェンダーパネルから離脱するので、軽衝突によりフェンダーパネルが変形することを抑止できる。更には、軽衝突が発生した後の、車両の修理性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係るアーチガーニッシュを備えた車両を示す側面図である。
本発明の実施形態に係るアーチガーニッシュおよびその取付構造を示す側面図である。
本発明の実施形態に係るアーチガーニッシュの取付構造を示す断面図である。
本発明の実施形態に係るアーチガーニッシュにおいて、衝突事故が発生した際にクリップが抜去される状況を示す断面図である。
本発明の実施形態に係るアーチガーニッシュにおいて、衝突事故が発生した際にクリップが抜去される状況を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係るアーチガーニッシュ18および車両10を図面に基づき詳細に説明する。以下の説明では、車両内側および車両外側を、単に、内側および外側と称することもある。更に、以下の説明では、同一の部材には原則的に同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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