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公開番号2025117074
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011746
出願日2024-01-30
発明の名称細胞培養設備、細胞培養システム
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12M 1/00 20060101AFI20250804BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】クリーンベンチ内でのワークの汚染を抑えつつ、コスト増加を抑える細胞培養設備、細胞培養システムを提供する。
【解決手段】インキュベータとパスボックスとクリーンベンチとが、平面視の第一方向に並んで配置され、ストッカが、クリーンベンチに対して、第一方向と交差する平面視の第二方向に並んで配置されるとともに、クリーンベンチのうち第一方向におけるパスボックスに近い側の位置に設けられた開閉部を介して保管エリアが液操作エリアと連通可能とされている。搬送装置は、クリーンベンチ内に設けられて第一方向に延びる幹線を備えている。幹線の第一端部に近い側にパスボックス及び開閉部が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ワークを保管する保管エリアを形成するストッカと、
前記ワークに対して培養操作を行う培養エリアを形成するインキュベータと、
前記ワークに対して分注操作を行う液操作エリアを形成するクリーンベンチと、
前記ストッカ、前記インキュベータ及び前記クリーンベンチにわたって前記ワークを搬送する搬送装置と、
前記インキュベータ及び前記クリーンベンチとの間に設けられて、前記培養エリアと前記液操作エリアとを非連通状態に維持しつつ、前記ワークを前記液操作エリアと前記培養エリアとの間を行き来させるパスボックスと、
を備え、
前記インキュベータと前記パスボックスと前記クリーンベンチとは、平面視の第一方向に並んで配置され、
前記ストッカは、前記クリーンベンチに対して、前記第一方向と交差する平面視の第二方向に並んで配置されるとともに、前記クリーンベンチのうち前記第一方向における前記パスボックスに近い側の位置に設けられた開閉部を介して前記保管エリアが前記液操作エリアと連通可能とされ、
前記搬送装置は、前記クリーンベンチ内に設けられて前記第一方向に延び、前記第一方向の一方に第一端部を有するとともに前記第一方向の他方に第二端部を有した幹線を形成し、
前記パスボックス及び前記開閉部は、前記幹線の第一端部に近い側に設けられている
細胞培養設備。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記クリーンベンチ内には、前記幹線の前記第一端部と前記第二端部との中途の位置に分注操作を行う分注装置が設けられている
請求項1に記載の細胞培養設備。
【請求項3】
前記クリーンベンチ内には、前記幹線の前記第二端部に近い側に廃棄を行う廃棄部が設けられている
請求項1又は2に記載の細胞培養設備。
【請求項4】
前記クリーンベンチ内に設けられ、少なくとも前記保管エリアから前記液操作エリアに搬入された前記ワークを載置可能な作業台を備える
請求項1に記載の細胞培養設備。
【請求項5】
前記作業台は、前記パスボックスと前記開閉部と前記第一端部とからのそれぞれの距離の和が最短距離となる位置に設けられている
請求項4に記載の細胞培養設備。
【請求項6】
請求項1に記載の細胞培養設備を複数備え、
複数の前記細胞培養設備の前記ストッカが、互いに対向するように配置されている
細胞培養システム。
【請求項7】
請求項1に記載の細胞培養設備を複数備え、
複数の前記細胞培養設備は、同一の円上に配置され、
複数の前記細胞培養設備の前記ストッカは、前記クリーンベンチに対して径方向内側に配置されている
細胞培養システム。
【請求項8】
前記細胞培養設備よりも上流側又は下流側の工程を行う隣接設備を中心にして複数の前記細胞培養設備が配置されている
請求項7に記載の細胞培養システム。
【請求項9】
前記隣接設備の稼働率は、一つの前記細胞培養設備の稼働率よりも低い
請求項8に記載の細胞培養システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、細胞培養設備、細胞培養システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、クリーンベンチの作業室の左右どちらか一方の側面に、クリーンベンチの作業室と連通するインキュベータを収納するインキュベータ収納室を設けたクリーンシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-204910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、細胞培養を自動化する場合、クリーンベンチとインキュベータとの間を非連通にするとともに、フラスコユニット等のワークを多数保管可能なストッカを設けて、このストッカからワークを取り出してクリーンベンチ内に搬送する必要がある。しかしながら、クリーンベンチの液操作エリアは場所によって清浄度にバラつきがある。例えば、クリーンベンチに搬入させたワークが清浄度の低い場所を通ると汚染される可能性がある。一方で、液操作エリアにおける清浄度のバラつきを抑えて、全体を高い清浄度に保とうとすると、構成が複雑化してしまいコスト増加に繋がるという課題がある。
【0005】
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、クリーンベンチ内でのワークの汚染を抑えつつ、コスト増加を抑えることが可能な細胞培養設備、細胞培養システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る細胞培養設備は、ワークを保管する保管エリアを形成するストッカと、前記ワークに対して培養操作を行う培養エリアを形成するインキュベータと、前記ワークに対して分注操作を行う液操作エリアを形成するクリーンベンチと、前記ストッカ、前記インキュベータ及び前記クリーンベンチにわたって前記ワークを搬送する搬送装置と、前記インキュベータ及び前記クリーンベンチとの間に設けられて、前記培養エリアと前記液操作エリアとを非連通状態に維持しつつ、前記ワークを前記液操作エリアと前記培養エリアとの間を行き来させるパスボックスと、を備え、前記インキュベータと前記パスボックスと前記クリーンベンチとは、平面視の第一方向に並んで配置され、前記ストッカは、前記クリーンベンチに対して、前記第一方向と交差する平面視の第二方向に並んで配置されるとともに、前記クリーンベンチのうち前記第一方向における前記パスボックスに近い側の位置に設けられた開閉部を介して前記保管エリアが前記液操作エリアと連通可能とされ、前記搬送装置は、前記クリーンベンチ内に設けられて前記第一方向に延び、前記第一方向の一方に第一端部を有するとともに前記第一方向の他方に第二端部を有した幹線を形成し、前記パスボックス及び前記開閉部は、前記幹線の第一端部に近い側に設けられている。
【0007】
本開示の一態様に係る細胞培養システムは、細胞培養設備を複数備え、複数の前記細胞培養設備の前記ストッカが、互いに対向するように配置されている。
【発明の効果】
【0008】
本開示の細胞培養設備、細胞培養システムによれば、クリーンベンチ内でのワークの汚染を抑えつつ、コスト増加を抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施形態に係る細胞培養設備の概略構成を示す平面図である。
本開示の第二実施形態における細胞培養システムの平面図である。
本開示の第三実施形態における細胞培養システムの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第一実施形態>
以下、本開示の第一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
本開示の第一実施形態に係る細胞培養設備100は、例えばフラスコを備えたワークWを処理単位として、無人かつ自動での細胞培養や培養後の細胞の分析等を行うシステムである。フラスコ内には、細胞及び細胞増殖に必要な栄養素等が添加された培地を含む培養液が収容される。
(【0011】以降は省略されています)

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