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公開番号
2025116294
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2025095571,2023577894
出願日
2025-06-09,2022-06-20
発明の名称
圧縮したヒドロゲル皮膚移植片を調製するための組織培養容器並びに関連する方法及びシステム
出願人
カッティス アーゲー
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12N
5/071 20100101AFI20250731BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】 移植片製造プロセスの頑健性及び再現性を改善する。
【解決手段】 本発明は、移植片支持トレー(200)並びに蓋(400)及びベースを有し、トレーと係合し保持する箱を含む組織培養容器である。前記トレーは、該トレーの床がベースの床に関してわずかに高い第1の動作状態、及び該トレーの床が下がってベースの床と接触する第2の動作状態の2つの動作状態を有する。
【選択図】 図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
皮膚移植片製造方法であって、
(a)線維芽細胞(FB)を含有するヒドロゲルを密封した組織培養容器に導入することと、
(b)前記FBがゲルマトリックスに集合するまでインキュベートすることと、
(c)同一の密封した組織培養容器内で前記ゲルマトリックスを圧縮することと、
(d)同一の密封した組織培養容器内で前記圧縮したマトリックスにケラチノサイト(KC)を播種することと、
(e)移植片が形成され、移植する準備が整うまでさらにインキュベートすること、及び培地を交換することと、を含み、
前記交換することは、
密封した組織培養容器を一方向に傾けて培地を上昇区画に流入させることと、
前記密封した組織培養容器を第二の方向に傾けて、前記培地を重力流により廃棄コンテナに除去することと、を含む、
方法。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
複数の前記密封した組織培養容器内のFB及び/又はKCの増殖を、顕微鏡を用いて、目視観察することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
共通セットの試薬貯蔵容器を用い、制御装置及びポンプを用いてヒドロゲル、FB及びKCを複数の前記密封した組織培養容器へ供給することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
(f)増殖培地を除去し、輸送培地を前記密封した組織培養容器に導入することと、
(g)前記密封した組織培養容器の蓋に設けられた一体型プランジャーを少し下げ、所定位置に固定することと、
(h)第2の場所に輸送することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
輸送ロックであって、
(a)前記組織培養容器の寸法に適合するよう寸法決めされたスパニング部材を含み、該スパニング部材は、
(i) 下縁に、蓋のフレームの輪郭に適合するよう構成された2つのノッチを有し、
(ii) 前記ノッチ間に下方延長部を有し、前記ノッチの各外縁上でベース上のスナップフィットコネクターに係合して保持するよう寸法決めされた留め具を有し、
(iii) 上縁に、上方に配置された請求項1の第二の組織培養容器のベース下面の対応するリブと係合して保持するよう寸法決めされ、位置付けられた一連のスロットを有し、
前記各組織培養容器は、
移植片支持トレーと、
蓋及びベースを有する箱と、を含み、該箱は前記トレーを係合して保持し、
前記トレーは、
第一の動作状態では、トレーの床がベースの床に対してわずかに上昇し、
第二の動作状態では、前記床が下降してベースの床と接触する、
輸送ロック。
【請求項6】
請求項5に記載の前記輸送ロックと、垂直に配列された複数の組織培養容器とを含む、アセンブリ。
【請求項7】
(a)複数の移植片培養コンテナと、
(b)細胞懸濁液、ゲルマトリックス材料及び培地用の貯蔵容器と、
(c)前記各貯蔵容器を前記各培養コンテナに接続する導管と、
(d)前記細胞懸濁液、ゲルマトリックス材料及び培地を、前記導管を通じて、前記培養コンテナに協調して供給して移植片を製造するよう構成された制御装置と、を含む、
システム。
【請求項8】
前記細胞懸濁液用貯蔵容器が、少なくとも1つの線維芽細胞(FB)用貯蔵容器及び少なくとも1つのケラチノサイト(KC)用貯蔵容器を含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記導管内に、前記制御装置の制御下にあるバルブを含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記ゲルマトリックス材料用貯蔵容器が冷却要素を含む、請求項7に記載のシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願
本PCT出願は、2021年6月20に出願した米国仮特許出願第63/212,662号及び2021年9月2日に出願した米国仮特許出願第63/240,360号の米国特許法第119条(e)による利益を主張し、これらの先の出願の各々は本願と同一の発明の名称及び出願人を有し、これらの先の出願の各々は本明細書に参照により完全に援用される。
続きを表示(約 1,400 文字)
【0002】
本発明に記載された様々な実施形態は、組織培養実験器具の分野である。
【背景技術】
【0003】
ヒトの皮膚は、3つの主要な層、表皮(最外層)、真皮(中間層)及び皮下組織(最深層)から成る。
【0004】
やけど事故などの後に深い傷ができると(皮膚全層の傷)、表皮及び全真皮(場合によっては皮下組織も)が損傷を受け、外科的処置が必要となる。
【0005】
小さな皮膚全層の傷は典型的には全層皮膚の自家移植により治療され、この場合表皮及び全真皮が身体の健康な部分から採取され、傷に移植される。
【0006】
大きな皮膚全層の傷は典型的には分層皮膚の自家移植により治療される。分層皮膚の自家移植は、表皮及び薄くて不完全な真皮層から成る。分層皮膚の自家移植は、大きな皮膚全層の傷の問題に対して満足な臨床上の解決策とはならない。大きな皮膚全層の傷は、上手く治らず、醜い痕や瘢痕が生じることが多い。
【0007】
全層皮膚の自家移植が分層皮膚の自家移植よりも深い傷をより良く治す理由は、全層皮膚の自家移植は、血管構造などの、分層皮膚の自家移植にはない特徴を含むからである。血管構造(血管及び/又はリンパ管)は、酸素及び栄養分並びに免疫細胞輸送を提供し、全ての機能及び組織生存に寄与する。全層植皮の毛細血管は、創傷床の毛細血管と接続する必要があるのみである一方、分層植皮の場合には、毛細血管は、組織の中を灌流するために創傷床から移植片まで成長する必要がある。
【0008】
全層皮膚の自家移植が分層皮膚の自家移植よりも深い傷をより良く治す更なる理由は、分層皮膚の自家移植片を全層の傷に移植すると、瘢痕及び/又は線維症及び/又は他の醜い外観の一因となる組織の収縮が起こることができる。あるいは又はその上、瘢痕は、移植した代用皮膚が患者(例えば子供)と共に成長できない一因となることができ、皮膚が更に悪化する。結果として、分層皮膚の自家移植を使用するには、これらの問題を軽減するために数年にわたる数回の連続する外科手術が必要となることができる。これらの追加の外科手術は、患者に大きな経済的及び心理学的負荷を課す。
【0009】
つい最近、皮膚の組織工学は、全層皮膚の自家移植の代用品を作製するために使用されている。組織工学は、3D細胞基質を提供する足場材料としてヒドロゲルを利用する。ヒドロゲルは生体適合性及び生体模倣型であり、免疫原性が低く(種間で保存される)、線維ネットワーク内部の細胞間に容易に播種することができる細胞によって自然に再構築される。しかしながら、ヒドロゲルの不十分な機械的特性は、組織工学用途の足場としての臨床使用の制限となる。面積が比較的大きく、皮膚移植片の薄さ特性のため(皮膚移植片に臨床的に適した大きさは50cm
2
以上で、厚さは2mm以下である)、ヒドロゲルに基づく培養皮膚組織の臨床応用にとって機械的安定性は重要である。
【0010】
機械的安定性は、培養の最中及び後並びに手術応用及び/又は試験の最中及び後のヒドロゲル系組織培養皮膚移植片の取り扱い及び処理を可能にする。ヒドロゲルの機械的安定性は、圧縮によって高めることができる。
【発明の概要】
(【0011】以降は省略されています)
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