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公開番号2025115758
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010393
出願日2024-01-26
発明の名称すりおろし果実および/またはすりおろし野菜含有食品
出願人キッコーマン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A23L 2/00 20060101AFI20250731BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】果実や野菜のすりおろし原料を含み、果実と同様の甘味と直接喫食できるとろみや食感を有し、果実そのものの味わいを楽しめる新感覚の容器詰すりおろし果実および/または野菜含有食品を提供する。
【解決手段】本発明は、すりおろし果実および/またはすりおろし野菜、果実ピューレ、および果汁を原料として、(1)B型粘度が500~6000mPa・sであり、(2)ブリックスが8~16である、容器詰すりおろし果実および/または野菜含有食品である。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
すりおろし果実および/またはすりおろし野菜、果実ピューレ、および果汁を原料とし、
(1)B型粘度が500~6000mPa・sであり、
(2)ブリックスが8~16である、
ことを特徴とする容器詰すりおろし果実および/またはすりおろし野菜含有食品。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
すりおろし果実および/またはすりおろし野菜を20~80重量%含有する、請求項1に記載の食品。
【請求項3】
果実および/または野菜の目開き1.0mm以上の固形物を3~50重量%含有する、請求項1に記載の食品。
【請求項4】
容器が、スパウトパウチまたはストロー付である、請求項1ないし3のいずれかに記載の食品。
【請求項5】
容器詰すりおろし果実および/またはすりおろし野菜含有食品の製造方法であって、すりおろし果実および/またはすりおろし野菜に果実ピューレと果汁をブレンドして、B型粘度を500~6000mPa・sにおよびブリックスを8~16に調整して、容器に充填することを特徴とする、製造方法。
【請求項6】
すりおろし果実および/またはすりおろし野菜が20~80重量%となるように、果実ピューレおよび果汁をブレンドする、請求項5に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、容器詰すりおろし果実および/またはすりおろし野菜含有食品に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
果物や野菜は、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で栄養価が高く、特に果実は、果糖等の甘味とクエン酸、リンゴ酸等の酸味のバランスがよく、朝食や間食あるいはデザートとして好ましく喫食される。そのため、果物を家庭でだけではなく、外でも手軽に喫食したいという要望に応えて、果実成分だけの飲食品(特許文献1~3)が従来から開発され、販売されている。
【0003】
このような飲食品のうち、元の果実にできるだけ近い味と栄養素含有量を有する果実食品として、すりおろし果実からなる食品が販売されている。素材特有の食感がありデザートや上掛けソースとして喫食されているが、すりおろし果実だけでは粘度が高くなりすぎたり、繊維や果肉などの固形分が多すぎて口当たりや舌触り、喉ごしなどの食感が悪くなって飲み込みにくくなるため、飲用には適さない。また、すりおろし果実だけでは甘味が足りないために砂糖を添加する場合があるが、果実本来の甘さではなく砂糖の甘さが強調されるために、果実本来の風味とは異なり飲用には適さない。
【0004】
一方、忙しい時や小腹を満たすために手軽に喫食できるスパウトパウチ容器詰ゼリー飲料(特許文献4)は、さまざまな種類が販売されている。ゼリー飲料であるためゲル化剤を使用して食感を補強する必要があり、また、果汁を含む場合でも、果実感が感じられるほどの量は含まれていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-333727号公報
特許第2912790号公報
特許第7026708号公報
特許第6762110号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
果実や野菜をすりおろした原料を食品に配合すると、果実や野菜特有の風味と食感を付与することができるが、果実や野菜のすりおろし原料だけの食品は、適度な甘さに欠ける場合があることから、砂糖を添加して適度な甘さに調整した食品としているものの、果実や野菜の甘みというよりも砂糖特有の甘味が強調されるなどの問題があり、そのまま飲用するには適さない。また、食べる場合と飲む場合では、テクスチャーの感じ方が異なる。飲む場合では、食べる場合と異なり、食品を喉に流し込む必要があるため、ある程度の流動性が必要になり、流動性がないと飲み込みにくいといった問題がある。特に、スパウトパウチやストローで吸い出す場合において、とろみが強すぎたり、すりおろした繊維量や果肉量が多すぎたりすると、吸引経路の途中で詰まりやすくなり、吸い出しづらくなるといった問題がある。さらに、スパウトパウチ容器入り飲食品等の吸引飲食を行うフルーツ味の食品においては、果汁の含量が少ない商品や、飲食時に口当たりをよくするためにゲル化剤や増粘剤を用いてとろみを付ける商品が主流であり、果実や野菜の風味と食感を付与できるほどのすりおろし原料は配合されていない。
【0007】
本発明は、果実および/または野菜のすりおろし原料を多く含むことで、果実等を食べているような風味と食感が維持されていながら、適度な甘味と直接喫食できるとろみや食感を有し、果実そのものの味わいを楽しめる新感覚のすりおろし果実および/または野菜含有食品を提供することを、その課題とする。
また、本発明は、果物および/または野菜を含有した場合に、濃縮原料を含み、ストレート換算で100%以上配合されているものであって、スパウトパウチ等から吸引飲食するのに適した甘味、食感、とろみを有する、果汁やゼリーでは実現できない本物の果実の甘さと食感を楽しめる容器詰食品を提供することを、その課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、果実や野菜原料以外の増粘効果のある原料や、甘味付与素材(砂糖、甘味料など)を使用しないで、すりおろし原料に、すりおろし原料とは甘味やとろみの異なる2つの果実由来原料をブレンドして食品の甘味やとろみを調整することで、すりおろし原料特有の風味と食感を十分維持した果実そのものの味わいが楽しめる食品が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
本発明は、以下[1]~[4]に記載の容器詰すりおろし果実、野菜含有食品、または、[5]、[6]に記載のその製造方法に関する。
[1]すりおろし果実および/またはすりおろし野菜、果実ピューレ、および果汁を原料とし、(1)B型粘度が500~6000mPa・sであり、(2)ブリックスが8~16である、ことを特徴とする容器詰すりおろし果実および/またはすりおろし野菜含有食品。
[2]すりおろし果実および/またはすりおろし野菜を20~80重量%含有する、上記[1]に記載の食品。
[3]果実および/または野菜の目開き1.0mm以上の固形物を3~50重量%含有する、上記[1]または[2]に記載の食品。
[4]容器がスパウトパウチまたはストロー付である、上記[1]ないし[3]のいずれかに記載の食品。
[5]容器詰すりおろし果実および/または野菜含有食品の製造方法であって、すりおろし果実および/またはすりおろし野菜に果実ピューレと果汁をブレンドして、B型粘度を500~6000mPa・sにおよびブリックスを8~16に調整して、容器に充填することを特徴とする、製造方法。
[6]すりおろし果実および/またはすりおろし野菜が20~80重量%となるように、果実ピューレおよび果汁をブレンドする、上記[5]に記載の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
すりおろし原料の配合量を下げると固形量も下がるため、食感が弱くなり甘味も低下する。本発明においては、果汁および果実ピューレをブレンドして適度な甘味ととろみを付与するため、果実そのものの味わいを楽しむことができて、カットフルーツよりも手軽で生果実を食べたような満足感が得られる新感覚の飲食品が得られる。
また、食感の有無は、固形量以外にも、口の中に残る固形が残存する時間によって感じ方が変わる。固形量のみを下げてしまうと食感が弱くなるが、本発明においては、果実ピューレをブレンドしてとろみを上げることで、固形が口の中に残存する時間が長くなり、固形量を下げても液粘度の調整により風味と食感を維持できる。
(【0011】以降は省略されています)

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