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公開番号
2025114633
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2025073413,2022555835
出願日
2025-04-25,2021-03-17
発明の名称
インビトロトランスクリプトMRNA及びこれを含有する薬学組成物
出願人
アビオン インコーポレイテッド
,
ソウル ナショナル ユニバーシティ アールアンドディービー ファウンデーション
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12N
15/11 20060101AFI20250729BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】 目的遺伝子の細胞内発現のためのRNAインビトロトランスクリプトmRNA及びこれを含有するワクチン用薬学組成物を提供する。
【解決手段】本発明に係る目的遺伝子を含むインビトロトランスクリプト(in vitro transcript)mRNAを動物細胞に注入する場合に、多量の目的タンパク質を動物細胞で発現させることができ、自己免疫疾患、感染性疾患、癌又は腫瘍関連疾患、炎症性疾患などに対する遺伝子ワクチンとして使用することができる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
次を含むインビトロトランスクリプト(in vitro transcript)mRNA;
(a)目的ペプチド又は目的タンパク質を暗号化するRNA配列挿入部分;
(b)前記目的ペプチド又は目的タンパク質を暗号化するRNA配列の両末端に連結される5’-UTRと3’-UTR;
(c)5’-UTRに連結される5’キャップ(cap);及び
(d)3’-UTRに連結される20~400個のアデニンを含有するポリ(A)テール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、目的遺伝子の細胞内発現のためのインビトロトランスクリプトmRNAに関し、より詳細には、目的遺伝子の細胞内発現のためのRNAインビトロトランスクリプトmRNA及びこれを含有するワクチン用薬学組成物に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【0002】
【背景技術】
【0003】
遺伝子治療法及び遺伝子ワクチンは、医薬分野において既に証明され、一般に適用される技術であり、遺伝的疾患の他に、自己免疫疾患、感染性疾患、癌又は腫瘍関連疾患、炎症性疾患なども治療対象になり得る。
【0004】
遺伝子ワクチンは、ターゲット遺伝子をコードするDNA及びRNAを動物に直接注入すれば、生きている動物でターゲット遺伝子が発現し、この発現によって免疫が可能であるとの報告後から開発し始まった(Wolff JA et al.Science,247:1465-8,1990)。
【0005】
遺伝子治療又は遺伝的ワクチン接種においてDNAとRNAが遺伝子投与のための核酸分子として用いられてよく、DNAがRNAに比べて相対的に安定で且つ扱いやすいものと知られている。しかし、DNAは、患者の遺伝体内に投与されたDNA切片が不所望の位置に挿入され、遺伝子が損傷する場合に、潜在的な危険が発生し得る。そのうえ、不所望の抗DNA抗体が現れることがあるし、さらに他の問題点は、DNA投与及びその後の転写/翻訳によって発現するペプチド又はタンパク質の発現レベルが限定的であるという点である。DNA転写を調節する特定転写因子の存在の有無が、投与されたDNAの発現レベルに主要な影響を及ぼし、特定転写因子がない場合には、DNA転写によって十分な量のRNAが生成されず、結果的に、翻訳されて生成されるペプチド又はタンパク質のレベルも限定される。
【0006】
一方、RNAを遺伝子投与のための道具として用いる場合に、RNAは、転写を必要とせず、DNAのように核に入る必要がなく、直ちに細胞質内でタンパク質を合成でき、細胞染色体内に割り込まれて不所望の遺伝子損傷を起こす心配がない。また、DNAに比べて半減期が短いので、長期遺伝子変形を誘導しない(Sayour EJ,et al.,J Immunother Cancer 2015;3:13,2015)。一般のRNAワクチンは、細胞中に伝達すると短期間で活性化してターゲットタンパク質を発現させ、数日内に酵素学的反応によって破壊され、発現させたターゲット抗原(タンパク質)に対する特異的な免疫反応は残っている。
【0007】
また、遺伝子投与のための道具としてRNAを用いる場合に、核膜を通過する必要なく細胞膜のみを通過すれば作用するので、DNAよりも少ない量を使用しても、DNAと同じ量のターゲットタンパク質を発現することができる。また、RNAは、それ自体が免疫補強原性を有しており、DNAに比べて少量を投与しても同一の免疫効果を得ることができる。
【0008】
なお、RNAは、試験管内で大量生産が可能なので、小規模GMP生産施設でも安全に生産でき、ウイルスや微生物の中和抗体誘導関連エピトープの遺伝子のみを合成した後、その部分のみを試験管内で転写してRNAトランスクリプト(transcript,転写体)を生産することができる。従来、このような方式で大量のRNAを生産するには多い経費と高難度の技術が必要であったが、現在は、試験管内転写反応の関連試薬、特に、DNA依存RNA重合酵素の改善により、少量のDNA鋳型を用いて大量のRNAを1~2週で生産可能になった。
【0009】
遺伝子ワクチンは、基本的に発現させようとするタンパク質の遺伝子(DNA或いはRNA)を、様々なベクターを用いて動物に接種してターゲット抗原を発現させるシステムである。興味深い点は、遺伝子から発現するタンパク質の量は、実際に免疫原性と直接の比例関係にないという点である。すなわち、発現する抗原が多いといって必ずしもその抗原の免疫原性も比例して増加するわけではない。一般に、遺伝子ワクチンを動物に注射すると、遺伝子ワクチン(DNA或いはRNA)が動物筋肉細胞に様々な方式で伝達感染される。このように伝達感染された筋肉細胞は、抗原特異的なT細胞によって溶解(lysis)するので、実際に抗原が発現する期間や抗原の量は、試験管外細胞培養実験で予測した程度ではない。このため、遺伝子ワクチンが制限された発現量と期間でどのように免疫反応を誘導するかを正確に理解するための更なる研究が必要である。実際に試験管外細胞培養研究から得られた結果は、生体内動物実験の結果と一致しない場合が多い。その理由は、遺伝子ワクチンが投与された後、免疫反応に伴う先天性免疫受容体の種特異的発現と抗原認識パターンの相違、細胞種類別に先天性免疫受容体発現量の相違があるためである。アルファウイルスを基本にして活用した自己レプリコン(self-replicon)RNAワクチンが、単に、抗原発現の量が多いことから、抗原に対する免疫原性が高いというよりは、別の要因の影響もあり得ることを示唆している(Park,JH et al.,J.Bacteriol & Virol.,46:115,2016)。
【0010】
したがって、目的遺伝子による優れた免疫反応を誘導するためには、投与されるRNAによって動物細胞から発現するタンパク質の量と、投与されるRNA転写体の構成及び免疫に必要な適切なRNA投与量、プロタミン(protamine)のような化合物を活用した最適のRNAの変形などが重要である(Park,JH et al.,J.Bacteriol & Virol.,46:115,2016)。
(【0011】以降は省略されています)
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