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公開番号
2025114618
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2025072146,2023094124
出願日
2025-04-24,2018-02-27
発明の名称
前立腺癌検出
出願人
マヨ ファウンデーション フォア メディカル エデュケーション アンド リサーチ
,
Mayo Foundation for Medical Education and Research
,
エグザクト サイエンシーズ コーポレーション
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C12Q
1/6886 20180101AFI20250729BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】前立腺癌の存在を検出するための方法、組成物、及び関連用途を提供する。
【解決手段】ヒト患者からの試料を特徴付ける方法であって、
a)DNAをヒト患者の試料から取得すること、
b)可変メチル化領域(DMR)1~140からなる群から選択されるDMR中の塩基を含むDNAメチル化マーカーのメチル化状態をアッセイすること、
c)前記1個以上のDNAメチル化マーカーの前記アッセイされたメチル化状態を、前立腺癌を有さないヒト患者についての前記1個以上のDNAメチル化マーカーについてのメチル化レベル基準と比較すること、
を備える、前記方法、を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ヒト患者からの試料を特徴付ける方法であって、
a)DNAをヒト患者の試料から取得すること、
b)表1または13からの可変メチル化領域(DMR)1~140からなる群から選択されるDMR中の塩基を含むDNAメチル化マーカーのメチル化状態をアッセイすること、
c)前記1個以上のDNAメチル化マーカーの前記アッセイされたメチル化状態を、前立腺癌を有さないヒト患者についての前記1個以上のDNAメチル化マーカーについてのメチル化レベル基準と比較すること、
を備える、前記方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2017年2月28日に出願された米国仮特許出願第62/464,800号に優先権を主張し、この出願の内容は、参照により、その全体が援用される。
続きを表示(約 3,300 文字)
【0002】
本明細書に提供されるのは、前立腺癌スクリーニングについての科学技術であり、特に、排他的ではないが、前立腺癌の存在を検出するための方法、組成物、及び関連用途である。
【背景技術】
【0003】
前立腺癌(PCa)は、2008年に世界中で903,000人の新規の症例、及び258,000人の死亡となる、男性の中で二番目に一般的に診断されるがんである。PCAは、一般的でありながら、この疾患は、臨床行動において異質でもある。6名のアメリカ人男性のうちの約1名がPCAと診断されると推定されるが、アメリカ人男性の中でPCAの死亡率は、2.8%(36名の男性のうちの1名)に過ぎない(たとえば、Strand SH,et al.,Int J Mol Sci 2014;15:16544-16576を参照する)。
【0004】
PCA生存率は、多くの要因に依存する。ほとんど進行していない疾患のより早期の診断は、大部分の男性に根治的治療の最良の機会を提供する。実際、より早期のPCA診断は、前立腺特異抗原(PSA)検査の使用によって促進されている。PCAの病期及び悪性度の移行が起こっているPSA検査の時期に、根治治療のさらに余地のある疾患の同定に通じる。PSAは、PCAの診断及び管理に有益であるが、PSAによるスクリーニングは、議論の余地があるともみなされている。PSAによるスクリーニングは、より低悪性度の、低リスクの腫瘍の診断につながる可能性があり、その後の過剰処置は、男性に不要な生活の質の害(勃起不全、失禁)を受けさせる可能性がある。その結果、PCAの診断を支援するために、新規のバイオマーカーを必要とする。また、男性に彼らのがんについて改善された予後情報を与えるために、新規の検査を必要とする。
【0005】
本発明は、これらの必要性に対処するものである。
【発明の概要】
【0006】
メチル化DNAは、ほとんどの腫瘍タイプの組織中のバイオマーカーの潜在クラスとして研究されている。多くの例において、DNAメチルトランスフェラーゼは、シトシン-リン酸-グアニン(CpG)アイランド部位において遺伝子発現のエピジェネティック制御として、メチル基をDNAに加える。生物学的誘引性機構において、がん抑制遺伝子のプロモーター領域中で得られたメチル化事象は、発現を停止させると考えられるので、発がんに寄与する。DNAメチル化は、RNAまたはタンパク質発現より化学的に、かつ生物学的に安定した診断ツールであることができる(Laird(2010) Nat Rev Genet 11:191-203)。さらに、散発性大腸癌のような他のがんにおいて、メチル化マーカーは、優れた特異度を提示し、個々のDNA変異であるものより広く情報価値及び感受性がある(Zou et al(2007) Cancer Epidemiol Biomarkers Prev 16:2686-96)。
【0007】
CpGアイランドの分析は、動物モデル及びヒト細胞株に適用されるときに、重要な知見をもたらす。たとえば、Zhang及び同僚らは、同一のCpGアイランドの異なる部分からのアンプリコンがメチル化の異なるレベルを有することができることを見出した(Zhang et al.(2009)PLoS Genet 5:e1000438)。さらに、メチル化レベルは、高度にメチル化された配列と、メチル化していない配列との間の二峰性に分布し、さらにDNAメチルトランスフェラーゼ活性のバイナリスイッチ様パターンを支援した(Zhang et al.(2009)PLoS Genet 5:e1000438)。インビボのマウス組織、及びインビトロの細胞株の分析は、約0.3%の高いCpG密度のプロモーター(HCP、300塩基対領域内の>7%のCpG配列を有すると定義される)のみをメチル化したが、低いCpG密度の領域(LCP、300塩基対領域内に<5%のCpG配列を有すると定義される)が動的組織特異的パターンにおいて頻繁にメチル化される傾向にあったことを立証した(Meissner et al.(2008)Nature 454:766-70)。HCPは、ユビキタスハウスキーピング遺伝子及び高度に調節された発生遺伝子についてのプロモーターを含む。HCP部位間で>50%にメチル化されたのは、Wnt2、NDRG2、SFRP2、及びBMP3などの、いくつかの確立されたマーカーであった(Meissner et
al.(2008)Nature454:766-70)。
【0008】
DNAメチルトランスフェラーゼによるシトシン-リン酸-グアニン(CpG)アイランド部位におけるDNAのエピジェネティックメチル化は、ほとんどの腫瘍タイプの組織におけるバイオマーカーの潜在クラスとして研究されている。生物学的誘引性機構において、がん抑制遺伝子のプロモーター領域中で得られたメチル化事象は、発現を停止させると考えられ、発がんに寄与する。DNAメチル化は、RNAまたはタンパク質発現より化学的に、かつ生物学的に安定した診断ツールであることができる。さらに、散発性大腸癌のような他のがんにおいて、異常メチル化マーカーは、個々のDNA変異であるものより広く情報価値があり、高感度であり、優れた特異度を提示する。
【0009】
いくつかの方法は、新規のメチル化マーカーを探索するために利用可能である。CpGメチル化のマイクロアレイに基づく照合は、合理的で、高スループットなアプローチであるが、この方針は、既知の関心領域、主に確立された腫瘍抑制因子プロモーターの方へ偏る。DNAメチル化のゲノムワイド分析のための代替の方法は、過去十年間に開発されている。3つの基本的なアプローチがある。第一のアプローチは、特異的メチル化部位を認識する制限酵素によるDNAの消化を用いた後に、いくつかの可能な分析技術を用いて、酵素認識部位またはプライマーに制限されるメチル化データを提供し、定量化ステップにおいてDNAを増幅する(メチル化特異的PCR;MSPなど)。第二のアプローチは、メチル-シトシンまたは他のメチル特異的結合ドメインを対象とする抗体を使用して、ゲノムDNAのメチル化分画を濃縮した後に、マイクロアレイ分析またはシーケンシングを伴い、フラグメントを基準ゲノムにマッピングする。このアプローチは、フラグメント内のすべてのメチル化部位の一塩基解像度を提供しない。第三のアプローチは、DNAの亜硫酸水素塩処置によって開始し、すべてのメチル化されていないシトシンをウラシルに変換した後に、制限酵素消化を伴い、アダプターリガンドにカップリングした後にすべてのフラグメントのシーケンシングを完了する。制限酵素の選択は、CpG高密度領域についてのフラグメントを濃縮し、分析中に複数の遺伝子位置にマッピングされることができる冗長配列数を減少させることが可能である。
【0010】
RRBSは、すべてのCpGアイランドの80~90%の一塩基解像度におけるCpGメチル化状態データ、及び中程度から高いリードカバレッジにおける大部分の腫瘍抑制因子プロモーターをもたらす。がんの症例、対照研究において、これらのリードの分析は、可変メチル化領域(DMR)の同定をもたらす。膵癌検体の以前のRRBS分析において、何百個ものDMRは、網羅されず、これらの多くは、発がんと関連したことがなく、これらの多くは、アノテーションされていなかった。さらに、独立した組織試料セットにおける妥当性確認研究は、パフォーマンスの点で100%の感度及び特異度であったマーカーCpGを確認した。
(【0011】以降は省略されています)
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