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公開番号
2025112361
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024006529
出願日
2024-01-19
発明の名称
スライサー
出願人
株式会社サンクラフト
代理人
弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
主分類
B26D
3/28 20060101AFI20250725BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約
【課題】スライス厚の設定を直感的に調整することが可能であり、且つ、物品を安定した姿勢でスライスすることを可能とするスライサーを提供する。
【解決手段】スライサーは、フレームと、第1スライド面を画定する固定天板と、第1スライド面と略同一平面上に位置するスライス刃と、第2スライド面を画定し、可動天板は、第2スライド面に垂直な高さ方向に移動可能である可動天板と、可動天板に対する長手方向の相対移動に従って可動天板を高さ方向に移動させる支持板と、段階的な回転操作によって支持板を長手方向に段階的に移動させるように構成された操作ダイヤルと、を備える。支持板は、可動天板の長手方向への傾動を規制するように、互いに長手方向に離間する基端側支持部および先端側支持部によって可動天板の下面を支持するように構成されている。操作ダイヤルの段階的な回転操作によって、可動天板の高さ位置を段階的に変更可能である。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
物品をスライス方向に沿ってスライドさせることで前記物品を所望のスライス厚にスライスするためのスライサーであって、
スライス方向に沿って基端側から先端側に向けて長手状に延在するフレームと、
前記フレームの長手方向の先端側に固定され、上面に前記物品をスライド方向に沿ってスライドさせるための第1スライド面を画定する固定天板と、
刃先が基端側を向くように前記固定天板の基端側に連設され、前記第1スライド面と略同一平面上に位置するように前記フレームおよび前記固定天板の少なくとも一方に固定されたスライス刃と、
前記スライス刃の刃先よりも長手方向の基端側に配置され、上面に前記物品をスライス方向に沿ってスライドさせるための第2スライド面を画定する可動天板であって、前記可動天板は、前記第2スライド面に垂直な高さ方向に移動可能であり、前記第1スライド面および前記第2スライド面が平行であり、且つ、前記第1スライド面と前記第2スライド面の高低差に基づいて前記物品のスライス厚が定められる、可動天板と、
前記可動天板に下面側から当接し、前記可動天板に対する長手方向の相対移動に従って前記可動天板を高さ方向に移動させる支持板と、
段階的な回転操作によって前記支持板を長手方向に段階的に移動させるように構成された操作ダイヤルと、を備え、
前記支持板は、前記可動天板の長手方向への傾動を規制するように、互いに長手方向に離間する基端側支持部および先端側支持部によって前記可動天板の下面を支持するように構成され、
前記操作ダイヤルの段階的な回転操作によって、前記可動天板の高さ位置を段階的に変更可能であることを特徴とするスライサー。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記操作ダイヤルの等量且つ段階毎の回転操作でクリック感を発生させるクリック機構をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のスライサー。
【請求項3】
前記フレームには、前記支持板を下面側から移動可能に支持する底壁と、前記底壁の上面に形成され、前記支持板の直線移動を案内するように長手方向に沿って延びる直条部とが設けられていることを特徴とする請求項2に記載のスライサー。
【請求項4】
前記操作ダイヤルは、前記底壁の下面側に着設され、
前記クリック機構は、前記底壁の下面に形成され、同一ピッチで凹凸が連続する円環状の凹凸形状部と、前記操作ダイヤルの前記底壁の下面に対面する面に形成され、前記凹凸形状部に弾性的に係合する係合爪とから構成され、前記係合爪が前記凹凸形状部の隣接する凹部間を移動する度にクリック感を生じさせることを特徴とする請求項3に記載のスライサー。
【請求項5】
前記支持板は、長手方向において、前記支持板の先端位置および基端位置の少なくとも2箇所で前記可動天板を支持するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載のスライサー。
【請求項6】
前記支持板の相対移動可能な距離と、前記支持板の長手方向の長さとの合計が、前記可動天板の長手方向の長さと略等しく、且つ、前記支持板の長手方向の長さは、前記可動天板の長手方向の長さの半分以上であることを特徴とする請求項5に記載のスライサー。
【請求項7】
前記フレームは、長手方向に直交する幅方向の内側に前記固定天板および前記可動天板を保持する一対の側壁を備え、前記一対の側壁の内面には、前記可動天板の長手方向の移動を規制するとともに高さ方向の移動を案内する案内部が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のスライサー。
【請求項8】
前記可動天板の下面には、長手方向に沿って延びるとともに長手方向に傾斜する傾斜面を成す複数条のリブ状の傾斜片が突出形成され、前記複数条の傾斜片のうち少なくとも2つの傾斜片は、長手方向に互いに離間するように基端位置と先端位置とにそれぞれ配置されており、
前記支持板が前記可動天板に対して長手方向に相対移動したときに、前記複数条の傾斜片の傾斜面上を前記基端側支持部および前記先端側支持部がそれぞれ摺動することで、前記可動天板が高さ方向に移動することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のスライサー。
【請求項9】
前記第1スライド面および前記第2スライド面は、基端側が先端側よりも鉛直上方に位置するように傾斜面を成すことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のスライサー。
【請求項10】
前記操作ダイヤルに形成されたピニオンギア部と、前記支持板に形成されたラックギア部との噛み合いによって、前記操作ダイヤルの回転が前記支持板の長手方向の移動へと変換されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のスライサー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、野菜や果物等の食品を含む物品をスライスするためのスライサーに関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、野菜や果物等の食品を、スライス方向に沿ってスライドさせることで、所望のスライス厚を有するスライス片にスライスするために種々のスライサーが用いられている。
【0003】
特許文献1は、被スライス材を任意の厚さのスライス片にスライスするように構成されたスライサーを開示する。以下、当該段落において、()内に特許文献1の符号を示す。スライサー(1)は、フレーム(10)と、被スライス材をスライスするスライス刃(20)と、スライス刃(20)の前方に配置された固定支持板(30)と、スライス刃(20)の後方に配置された可動支持板(40)と、交換可能な交換刃(50)と、可動支持板(40)をスライス幅調整ダイヤル(60)で垂直方向の任意の位置に位置決めするスライス幅調整機構(100)と、を備えている。スライサー(1)は、ユーザーが被スライス材を可動支持板(40)に押し付けながらスライス方向(S)に搖動することにより、被スライス材をスライス刃(20)と可動支持板(40)との間隔に応じた厚みのスライス片にスライスする。スライス片は、スライサー(1)の裏側から排出される。スライス幅調整ダイヤル(60)は、中空円筒状の本体部(61)と、本体部(61)の外周面に周設されたネジ部(62)と、本体部(61)の基端に設けられたハンドル(63)と、を備えている。可動支持板(40)の裏面(40c)には、易撓み領域(R)の一部を含むように配置されて、易撓み領域(R)の剛性を向上させる第1のリブ(45)が配設されている。スライス幅調整機構(100)は、スライス幅調整ダイヤル(60)を操作することで、スライス刃(20)に対して可動支持板(40)を相対的に昇降させてスライス幅を調整可能である。具体的には、スライス幅調整機構(100)は、フレーム(10)のネジ受け孔(13)と、可動支持板(40)の第1のリブ(45)と、スライス幅調整ダイヤル(60)と、で構成されている。スライス幅調整機構(100)において、スライス幅調整ネジ(60)が、ネジ受け孔(13)に螺合されるとともに、可動支持板(40)の第1のリブ(45)が、スライス幅調整ネジ(60)の本体部(61)内に入れ子で収納される。そして、スライス幅調整ネジ(60)が回転されて螺進すると、スライス幅調整ネジ(60)がネジ受け孔(13)に対して相対的に上昇し、本体部(61)の頂面(61a)が可動支持板(40)の裏面(40c)に当接する。このとき、本体部(61)の頂面(61a)は、可動支持板(40)の裏面(40c)のうち第1のリブ(45)と第2のリブ(46)との間に当接する。スライス幅調整ネジ(60)が更に螺進すると、スライス幅調整ネジ(60)が可動支持板(40)を上昇させる。この際、可動支持板(40)がスライス幅調整ネジ(60)の頂面(61a)全面で支持されることにより、可動支持板(40)が安定して上昇する。スライス刃(20)と可動支持板(40)との間隔が所望のスライス幅に達するまで可動支持板(40)を上昇させた後に、スライス幅調整ネジ(60)の回動は停止し、可動支持板(40)はスライス幅調整ネジ(60)に支持されると共に位置決めされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-10829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のスライサーは、スライス幅調整ダイヤルの連続的な回転操作によって、ネジ部とネジ受け孔との螺合状態に応じてスライス幅調整ネジの頂面を高さ方向の任意の位置に位置決めすることで、スライス片のスライス厚を設定するものである。しかしながら、従来のスライサーでは、ユーザーがスライス厚を設定する際、操作量に応じたスライス片のスライス厚の設定状態を直感的に把握することが難しく、その都度、目で確認することが必要となり、設定に手間がかかることが問題として挙げられる。また、これに伴い、スライス片のスライス厚を所定の厚みに正確に再現することもまた困難であった。さらに可動支持板は、その略中央において、スライス幅調整ネジの円形の頂面の1箇所によって支持されている。それ故、ユーザーが物品を可動支持板の表面にスライドさせる際、可動支持板のスライス幅調整ネジの頂面以外の場所に荷重がかかると、可動支持板が撓んだり傾斜することで、物品の姿勢が不安定となって、ユーザーが誤って手を切ったり、スライス片の厚みが不均一になるなどの不具合が生じるおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記課題の少なくとも一方を解決するためになされたものであり、その目的は、スライス厚の設定を直感的に調整することが可能であり、且つ、物品を安定した姿勢でスライスすることを可能とするスライサーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態のスライサーは、物品をスライス方向に沿ってスライドさせることで前記物品を所望のスライス厚にスライスするためのスライサーであって、
スライス方向に沿って基端側から先端側に向けて長手状に延在するフレームと、
前記フレームの長手方向の先端側に固定され、上面に前記物品をスライド方向に沿ってスライドさせるための第1スライド面を画定する固定天板と、
刃先が基端側を向くように前記固定天板の基端側に連設され、前記第1スライド面と略同一平面上に位置するように前記フレームおよび前記固定天板の少なくとも一方に固定されたスライス刃と、
前記スライス刃の刃先よりも長手方向の基端側に配置され、上面に前記物品をスライス方向に沿ってスライドさせるための第2スライド面を画定する可動天板であって、前記可動天板は、前記第2スライド面に垂直な高さ方向に移動可能であり、前記第1スライド面および前記第2スライド面が平行であり、且つ、前記第1スライド面と前記第2スライド面の高低差に基づいて前記物品のスライス厚が定められる、可動天板と、
前記可動天板に下面側から当接し、前記可動天板に対する長手方向の相対移動に従って前記可動天板を高さ方向に移動させる支持板と、
段階的な回転操作によって前記支持板を長手方向に段階的に移動させるように構成された操作ダイヤルと、を備え、
前記支持板は、前記可動天板の長手方向への傾動を規制するように、互いに長手方向に離間する基端側支持部および先端側支持部によって前記可動天板の下面を支持するように構成され、
前記操作ダイヤルの段階的な回転操作によって、前記可動天板の高さ位置を段階的に変更可能であることを特徴とする。
【0008】
本発明の一形態のスライサーによれば、操作ダイヤルの段階的(非連続的)な回転操作によって支持板を長手方向に段階的に移動させることで、可動天板の高さ位置を段階的に変更可能である。これにより、ユーザーは、操作ダイヤルの1段階の回転量における可動天板の高さ方向への移動量を事前に把握しておくことで、所望の物品のスライス厚に基づいて可動天板の高さ位置を直感的に調整することが可能となる。さらに、支持板が、可動天板に下面側から当接し、且つ、可動天板の長手方向への傾動を規制するように、互いに長手方向に離間する基端側支持部および先端側支持部によって可動天板の下面を支持するように構成されている。すなわち、物品を可動天板の第2スライド面にスライドさせる際、支持板の長手方向の少なくとも2箇所の支持部が、可動天板を支持することで、荷重による可動天板の傾動が抑えられ、物品を安定した姿勢でスライスすることが可能である。したがって、本発明のスライサーは、スライス厚の設定に関連する可動天板の高さを直感的に調整することが可能であり、且つ、可動天板上で物品を安定した姿勢でスライドさせることを可能とする。
【0009】
本発明のさらなる形態のスライサーは、前記操作ダイヤルの等量の回転によりクリック感を段階的に発生させるクリック機構をさらに備えることを特徴とする。すなわち、ユーザーは、クリック感に従って操作ダイヤルの段階的な回転操作を把握することができ、より一層、スライス厚の設定を直感的に調整することが可能となる。
【0010】
本発明のさらなる形態のスライサーは、前記フレームには、前記支持板を下面側から移動可能に支持する底壁と、前記底壁の上面に形成され、前記支持板の直線移動を案内するように長手方向に沿って延びる直条部とが設けられていることを特徴とする。すなわち、支持板が、フレームの底壁によって下面側から支持されるとともに、その直線移動が直条部によって案内されることにより、支持板の正確な直線移動が可能となり、可動天板の高さ調整を安定して行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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