TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025112014
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-31
出願番号2024006028
出願日2024-01-18
発明の名称銅クラスター、二酸化炭素還元用電極、二酸化炭素還元装置及びメタノールの製造方法
出願人学校法人東京理科大学
代理人個人,個人
主分類C07F 1/08 20060101AFI20250724BHJP(有機化学)
要約【課題】二酸化炭素を還元してメタノールを製造する反応を高効率化できる触媒として使用できる銅クラスターと、当該銅クラスターを用いた二酸化炭素還元用電極と、当該二酸化炭素還元用電極を用いた二酸化炭素還元装置と、メタノールの製造方法とを提供する。
【解決手段】本発明に係る銅クラスターは、銅原子と、水素原子と、有機配位子とを含む銅クラスターであって、銅原子の数は58個であり、水素原子の数は20個であり、有機配位子の数は36個以上43個以下である。有機配位子は、リン原子を含む有機配位子及び硫黄原子を含む有機配位子の少なくとも一方を含むことが好ましく、銅クラスターは、リン原子を含む有機配位子の数は0個以上7個以下であり、硫黄原子を含む有機配位子の数は36個であることが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
銅原子と、水素原子と、有機配位子とを含む銅クラスターであって、
銅原子の数は58個であり、水素原子の数は20個であり、有機配位子の数は36個以上43個以下である、銅クラスター。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記有機配位子は、リン原子を含む有機配位子及び硫黄原子を含む有機配位子の少なくとも一方を含む、請求項1に記載の銅クラスター。
【請求項3】
前記リン原子を含む有機配位子の数は0個以上7個以下であり、前記硫黄原子を含む有機配位子の数は36個である、請求項2に記載の銅クラスター。
【請求項4】
二酸化炭素を還元してメタノールを製造する二酸化炭素還元用の二酸化炭素還元用電極であって、
電極基材と、前記電極基材上に設けられた銅クラスターとを含み、
前記銅クラスターは、請求項1~3のいずれか1項に記載の銅クラスターである、二酸化炭素還元用電極。
【請求項5】
前記銅クラスターは、多孔質体に担持されている、請求項4に記載の二酸化炭素還元用電極。
【請求項6】
請求項4に記載の二酸化炭素還元用電極を備える二酸化炭素還元装置。
【請求項7】
請求項4に記載の二酸化炭素還元用電極を用いて、二酸化炭素を還元してメタノールを製造する工程を有する、メタノールの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、銅クラスター、二酸化炭素還元用電極、二酸化炭素還元装置及びメタノールの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
再生可能エネルギーの増設が進む発電の分野と比較して、工業、輸送、森林開拓といった分野では、人口増加や発展途上国の近代化によって、深刻なCO

排出の増大が予想されている。
このため、化成品の原料、工業製品の原料や、農業原料等の炭素源を、CO

とする試みが進んでいる。具体的には、例えば、CO

を還元して、メタン、エチレン、エタン等を製造する技術が開示されている(特許文献1等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-168410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、CO

を回収するコスト、及び、CO

からの製造コストを上回る価格で販売可能な化合物をCO

から製造しなれば、生産コストに見合わない。このため、高い付加価値があり需要が大きなメタノールをCO

から製造できることが望まれる。メタノールは、例えば、酢酸、メタクリル酸メチルやジメチルエーテルの原料として使用できる他、燃料電池のエネルギー源としても検討されており、今後ますます需要が伸びることが期待されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1等の従来の技術では、CO

の還元では、メタノール以外の化合物が多く製造され、メタノールの製造効率が低いという問題がある。
このため、CO

を還元してメタノールを製造する反応を高効率化できる触媒が望まれる。
【0006】
そこで、本発明は、二酸化炭素を還元してメタノールを製造する反応を高効率化できる触媒として使用できる銅クラスターと、当該銅クラスターを用いた二酸化炭素還元用電極と、当該二酸化炭素還元用電極を用いた二酸化炭素還元装置と、メタノールの製造方法とを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、銅原子と、水素原子と、有機配位子とを含み、銅原子の数は58個であり、水素原子の数は20個であり、有機配位子の数は36個以上43個以下である、銅クラスターにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のとおりである。
【0008】
(1) 銅原子と、水素原子と、有機配位子とを含む銅クラスターであって、
銅原子の数は58個であり、水素原子の数は20個であり、有機配位子の数は36個以上43個以下である、銅クラスター。
【0009】
(2) 前記有機配位子は、リン原子を含む有機配位子及び硫黄原子を含む有機配位子の少なくとも一方を含む、上記(1)に記載の銅クラスター。
【0010】
(3)前記リン原子を含む有機配位子の数は0個以上7個以下であり、前記硫黄原子を含む有機配位子の数は36個である、上記(2)に記載の銅クラスター。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

学校法人東京理科大学
発光装置及び光学機器
23日前
本田技研工業株式会社
電力変換装置
2か月前
本田技研工業株式会社
電力変換装置
2か月前
株式会社熊谷組
建物構造体の変位抑制装置
27日前
本田技研工業株式会社
変圧器、および電力変換装置
2か月前
学校法人東京理科大学
金属錯体粒子、電極、電池、及び金属錯体粒子の製造方法
1か月前
本田技研工業株式会社
変圧器ユニット、および電力変換装置
2か月前
太平洋セメント株式会社
セメント組成物
1か月前
日本電気株式会社
学習装置、推定システム、学習方法およびプログラム
1か月前
学校法人東京理科大学
情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及び情報処理プログラム
3か月前
学校法人東京理科大学
銅クラスター、二酸化炭素還元用電極、二酸化炭素還元装置及びメタノールの製造方法
3か月前
学校法人東京理科大学
ダイヤモンド電極の製造方法、ダイヤモンド電極、電解処理装置、及びオゾン生成装置
1か月前
国立大学法人高知大学
核酸送達促進剤
1か月前
NTT株式会社
光伝送システムの異常個所絞り込み装置、および、異常個所絞り込み方法
2か月前
学校法人東京理科大学
抗線維化作用を有する低分子化合物と免疫チェックポイント制御剤との併用によるがん療法
15日前
NTT株式会社
光伝送システムにおける伝送品質劣化判定装置、および、伝送品質劣化判定方法
2か月前
学校法人東京理科大学
情報処理装置、表示装置、情報処理システム、遠隔作業システム、情報処理方法、及びプログラム
1か月前
学校法人東京理科大学
ダイヤモンド電極形成用組成物、ダイヤモンド電極の製造方法、ダイヤモンド電極、電解処理装置、及びオゾン生成装置
1か月前
クミアイ化学工業株式会社
多形
7日前
東ソー株式会社
タンパク質の発現方法
1か月前
株式会社トクヤマ
四塩化炭素の製造方法
3か月前
東ソー株式会社
炭素-窒素結合形成方法
3か月前
株式会社トクヤマ
シロキサン類の回収方法
3か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物
2か月前
株式会社トクヤマ
ビオチン誘導体の製造方法
3か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物
7日前
栗田工業株式会社
ギ酸の回収方法
1か月前
株式会社トクヤマ
ベンザゼピン化合物の製造方法
3か月前
株式会社トクヤマ
チオラクトン誘導体の製造方法
1か月前
東ソー株式会社
イソシアネート化合物の製造方法
2か月前
株式会社トクヤマ
ホルムアミド化合物の製造方法
2か月前
株式会社コスモス
液状炭化水素の増産方法
3か月前
株式会社コスモス
液状炭化水素の増産方法
3か月前
artience株式会社
四塩基酸無水物の製造方法
4か月前
株式会社トクヤマ
チオファニウム塩誘導体の製造方法
9日前
信越化学工業株式会社
新規化合物
4か月前
続きを見る