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公開番号
2025111951
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-31
出願番号
2024005901
出願日
2024-01-18
発明の名称
消火材用組成物、消火材及び自動消火機能を有する装置
出願人
TOPPANホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A62D
1/06 20060101AFI20250724BHJP(人命救助;消防)
要約
【課題】性状安定性に優れる消火材用組成物を提供する。
【解決手段】潮解性を有する有機塩及び無機塩の少なくとも一方の塩を含む消火剤と、前記塩の潮解を抑制する潮解抑制成分とを含む消火材用組成物であって、前記潮解抑制成分は、酸無水物基及びアルコキシシリル基を有する化合物である第一の成分と、ビニルエーテルモノマーに由来する構造単位と不飽和無水カルボン酸モノマーに由来する構造単位とを含むコポリマーである第二の成分とを含み、当該消火材用組成物における前記第二の成分の含有量をB質量部とし且つ前記第一の成分の含有量をA質量部としたとき、Bの値がAの値よりも大きい、消火材用組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
潮解性を有する有機塩及び無機塩の少なくとも一方の塩を含む消火剤と、
前記塩の潮解を抑制する潮解抑制成分と、
を含む消火材用組成物であって、
前記潮解抑制成分は、酸無水物基及びアルコキシシリル基を有する化合物である第一の成分と、ビニルエーテルモノマーに由来する構造単位と不飽和無水カルボン酸モノマーに由来する構造単位とを含むコポリマーである第二の成分とを含み、
当該消火材用組成物における前記第二の成分の含有量をB質量部とし且つ前記第一の成分の含有量をA質量部としたとき、Bの値がAの値よりも大きい、消火材用組成物。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記第二の成分と異なる成分であるバインダ樹脂を更に含み、
前記第一及び第二の成分並びに前記バインダ樹脂の合計質量を100質量部としたとき、
前記第一の成分の量が10質量部以上25質量部未満であり、
前記第二の成分の量が25質量部以上90質量部未満であり、
前記バインダ樹脂の量が3質量部以上40質量部未満である、請求項1に記載の消火材用組成物。
【請求項3】
前記第一及び第二の成分並びに前記バインダ樹脂の合計質量を100質量部としたとき、前記バインダ樹脂の量が10質量部以上である、請求項2に記載の消火材用組成物。
【請求項4】
前記消火剤の含有量が当該消火材用組成物全量の固形分を基準として70質量%以上97質量%以下である、請求項1に記載の消火材用組成物。
【請求項5】
前記ビニルエーテルモノマーがメチルビニルエーテルである、請求項1に記載の消火材用組成物。
【請求項6】
前記不飽和無水カルボン酸モノマーが無水マレイン酸である、請求項1に記載の消火材用組成物。
【請求項7】
前記酸無水物基がカルボン酸無水物基である、請求項1に記載の消火材用組成物。
【請求項8】
前記第一の成分がシランカップリング剤である、請求項1に記載の消火材用組成物。
【請求項9】
前記塩がカリウム塩である、請求項1に記載の消火材用組成物。
【請求項10】
液状媒体を更に含む、請求項1に記載の消火材用組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、消火材用組成物、消火材及び自動消火機能を有する装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
燃焼によりエアロゾルを発生する消火剤組成物をバインダと混合し、これをシート状に成形した自己消火性成形品が知られている(例えば、特許文献1,2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/047762号
特許第6443882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1,2に記載の消火剤組成物は硝酸カリウム、硝酸ナトリウムなどの塩を含む。これらの塩は潮解性を有するため、自己消火性成形品の性状を長期に亘り安定的に維持することに関し改善の余地がある。また、本発明者らの検討によると、発火初期における小さな火種を想定した場合、上記自己消火性成形品では反応性が十分でなく、ある程度の確率で初期消火ができない場合がある点において改善の余地がある。
【0005】
本開示は上記事情に鑑みてなされたものであり、性状安定性に優れる消火材用組成物、当該消火材用組成物を含む消火材及び当該消火材を備える自動消火機能を有する装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、潮解性を有する有機塩及び無機塩の少なくとも一方の塩を含む消火材用組成物に、酸無水物基及びアルコキシシリル基を有する化合物(以下、場合により「第一の成分」と言う。)を加えることで、消火材の消火性能がやや低下するものの、性状安定性を付与できることを見出した。本発明者らは、第一の成分による性状安定性向上の効果を維持しつつ、消火材の消火性能を更に向上させるべく検討を行った。その結果、消火材用組成物に、ビニルエーテルモノマーに由来する構造単位と不飽和無水カルボン酸モノマーに由来する構造単位とを含むコポリマー(以下、場合により「第二の成分」と言う。)を適量加えることで、第一の成分による消火性能の低下をカバーしつつ、性状安定性に優れる消火材用組成物が得られることを見出した。本発明者らの検討によると、上記第一及び第二の成分はいずれも塩の潮解を抑制する役割、すなわち、消火材の性能安定性を向上させる役割を果たす。よって、第一及び第二の成分はいずれも潮解抑制成分と称することができる。第一の成分は消火材の性能安定性向上について優れた作用を発揮する一方、消火材の消火性能を低下させる度合いが第二の成分と比較して強い。他方、第二の成分は消火材の性能安定性を向上させる度合いが第一の成分と比較して弱いものの、消火材の消火性能を低下させずに維持できるか、あるいは、その度合いが第一の成分と比較して弱い。
【0007】
本開示の一側面に係る消火材用組成物は、上記知見に基づいてなされたものであり、潮解性を有する有機塩及び無機塩の少なくとも一方の塩を含む消火剤と、塩の潮解を抑制する潮解抑制成分とを含み、上記潮解抑制成分は、酸無水物基及びアルコキシシリル基を有する化合物である第一の成分と、ビニルエーテルモノマーに由来する構造単位と不飽和無水カルボン酸モノマーに由来する構造単位とを含むコポリマーである第二の成分とを含み、当該消火材用組成物における第二の成分の含有量をB質量部とし且つ第一の成分の含有量をA質量部としたとき、Bの値がAの値よりも大きい。この条件を満たす消火材用組成物によれば、第一及び第二の成分によって、優れた性状安定性が付与されるとともに消火剤が本来発揮すべき消火性能が維持することができる。
【0008】
上記消火材用組成物は、第二の成分と異なる成分であるバインダ樹脂を更に含むことが好ましい。第一及び第二の成分並びにバインダ樹脂の合計質量を100質量部としたとき、第一の成分の量は10質量部以上25質量部未満であり、第二の成分の量は25質量部以上90質量部未満であり、バインダ樹脂の量は3質量部以上40質量部未満であることが好ましい。バインダ樹脂は、消火剤と第一及び第二の成分とを結合する役割を果たす。上記第一及び第二並びにバインダ樹脂の合計質量を100質量部としたとき、上記バインダ樹脂の量は10質量部以上であることが好ましい。バインダ樹脂の量が10質量部以上であることで、消火材用組成物からシート状の消火材を作製しやすく、また、この消火材はカット適正に優れるとともにひび割れが生じにくいという利点がある。
【0009】
上記ビニルエーテルモノマーは、メチルビニルエーテルであってもよく、上記不飽和無水カルボン酸モノマーは、無水マレイン酸であってもよい。上記酸無水物基は、カルボン酸無水物基であってもよく、上記第一の成分は、シランカップリング剤であってもよい。上記塩はカリウム塩であってもよい。上記消火材用組成物は、液状媒体を更に含んでいてもよい。
【0010】
本開示の一側面は、上記消火材用組成物を含む消火材に関する。本開示の一側面は、上記消火材を備える自動消火機能を有する装置に関する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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