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公開番号2025107945
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-22
出願番号2024001534
出願日2024-01-09
発明の名称燃料電池用貼合治具および燃料電池用貼合方法
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01M 8/1004 20160101AFI20250714BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】燃料電池の製造段階において、中間層における2枚のフィルムを、精度良く正しい相対位置で貼り合わせ易くする。
【解決手段】燃料電池用貼合治具は、上側治具と下側治具とを備える。燃料電池用貼合治具は、上側治具の下面に第1フィルムが配置され、且つ前記下側治具の上面に前記第2フィルムが配置されると共に、前記第1フィルムの下面および前記第2フィルムの上面のうちの少なくとも一方に接着剤が塗付された状態としての第1状態に、セット可能に構成されている。第1状態において、下側治具の上に上側治具が取り付けられると、第1フィルムと第2フィルムとが上下方向に間隔を置いて対峙する第2状態になる。燃料電池用貼合治具は、その第2状態から、第1フィルムを第2フィルムに押圧可能に構成されている。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
第1フィルムおよび第2フィルムを含む中間層を備える燃料電池の製造段階において、前記第1フィルムを前記第2フィルムに貼り合わせるための燃料電池用貼合治具であって、
下面に前記第1フィルムを配置可能に構成された上側治具と、上面に前記第2フィルムを配置可能に構成された下側治具と、を備え、
前記上側治具の下面に前記第1フィルムが配置され、且つ前記下側治具の上面に前記第2フィルムが配置されると共に、前記第1フィルムの下面および前記第2フィルムの上面のうちの少なくとも一方に接着剤が塗付された状態としての第1状態に、セット可能に構成されており、
前記第1状態において、前記下側治具の上に前記上側治具が取り付けられると、前記第1フィルムと前記第2フィルムとが上下方向に間隔を置いて対峙する第2状態になり、
前記第2状態から、前記第1フィルムを前記第2フィルムに押圧可能に構成されている、
燃料電池用貼合治具。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記上側治具と前記下側治具との間のクリアランスを調整するためのカラーを、付け替え可能に備える、
請求項1に記載の燃料電池用貼合治具。
【請求項3】
押し具を備え、
前記上側治具には、前記押し具を挿入可能な治具窓が形成されており、
前記第2状態から、前記押し具を前記治具窓に挿入して前記第1フィルムの所定部分を前記第2フィルムの所定部分に押圧可能に構成されている、
請求項1又は2に記載の燃料電池用貼合治具。
【請求項4】
前記上側治具は、前記第1フィルムを吸着可能に構成された上側吸着機構を備え、前記上側吸着機構による吸着によって、前記第1フィルムを前記上側治具の下面に配置可能に構成されている、
請求項1又は2に記載の燃料電池用貼合治具。
【請求項5】
前記下側治具の上面には、前記第1フィルムを位置決め可能な位置決め部が設けられており、
前記上側吸着機構は、前記位置決め部によって位置決めされた前記第1フィルムを、前記上側治具の下面に吸着可能に構成されている、
請求項4に記載の燃料電池用貼合治具。
【請求項6】
前記下側治具の上面には、前記第2フィルムを位置決め可能な位置決め部が設けられている、
請求項1又は2に記載の燃料電池用貼合治具。
【請求項7】
前記下側治具は、前記第2フィルムを吸着可能に構成された下側吸着機構を備える、
請求項1又は2に記載の燃料電池用貼合治具。
【請求項8】
前記下側治具は、上方に突出する位置決めシャフトを備え、
前記上側治具は、前記位置決めシャフトによって、前記下側治具に対して水平方向に位置決めされる、
請求項1又は2に記載の燃料電池用貼合治具。
【請求項9】
前記第1フィルムおよび前記第2フィルムのそれぞれは、電解質膜の縁部を保護する保護フィルムを含み、
前記第1フィルムおよび前記第2フィルムの一方は、さらに前記電解質膜を含む、
請求項1又は2に記載の燃料電池用貼合治具。
【請求項10】
第1フィルムおよび第2フィルムを含む中間層を備える燃料電池の製造段階において、前記第1フィルムを前記第2フィルムに貼り合わせる燃料電池用貼合方法であって、
下面に前記第1フィルムを配置可能に構成された上側治具と、上面に前記第2フィルムを配置可能に構成された下側治具と、を備える治具を用意し、
前記上側治具の下面に前記第1フィルムが配置され、且つ前記下側治具の上面に前記第2フィルムが配置されると共に、前記第1フィルムの下面および前記第2フィルムの上面のうちの少なくとも一方に接着剤が塗付された状態としての第1状態にセットし、
前記第1状態において、前記下側治具の上に前記上側治具を取り付けることによって、前記第1フィルムと前記第2フィルムとが上下方向に間隔を置いて対峙する第2状態にセットし、
前記第2状態から、前記第1フィルムを前記第2フィルムに押圧することによって、前記第1フィルムを前記第2フィルムに貼り合わせる、
燃料電池用貼合方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池の部材どうし貼り合わせるための治具および方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
燃料電池の中には、一方側から順に、アノード側のガス拡散層と、中間層と、カソード側のガス拡散層とを含むものがある。この燃料電池は、アノード側のガス拡散層に、水素を含むガスとしての燃料ガスが供給されると共に、カソード側のガス拡散層に、酸素を含むガスとしての酸化ガスが供給されると、発電を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-161181号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは、燃料電池の中間層の高耐久化へ向けて、電解質膜の縁部を2枚のフィルムで両側から保護する構造を開発中である。これら2枚のフィルムは、サブガスケットを構成する。
【0005】
しかしながら、本発明者らは、このような構成においては、以下に示す課題があることに着目した。これら2枚のフィルムは、極力、精度良く正しい相対位置で貼り合わせれることが好ましい。正しい相対位置からずれた相対位置で貼り合わされると、それら2枚のフィルムからなるサブガスケットに反りが発生するおそれがあるからである。
【0006】
しかしながら、それら2枚のフィルムを貼り合わせる際に、フィルムどうしの意図せぬ接触が原因で、それら2枚のフィルムが、正しい相対位置からずれた相対位置で貼り合わされてしまうことがある。
【0007】
その対策としては、2枚のフィルムを貼り合わせる際に、フィルムどうしの間にPTFEシートを一時的に介装する手法が考えられる。具体的には、この手法では、PTFEシートの両側に、2枚のフィルムを同じ位置決めピンで位置決めする。フィルムにおける接着剤側の面は、PTFEシートに接触する。その後、PTFEシートを引き抜きながら、2枚のフィルムを互いに接触させていくことによって、当該2枚のフィルムを接着剤で貼り合わせる。
【0008】
この対策では、PTFEシートによって、フィルムどうしの意図せぬ接触を回避できる。しかしながら、PTFEシートを引き抜く際、フィルムがPTFEシートに追従して変形しまうおそれがある。そのことから、2枚のフィルムが、正しい相対位置からずれた相対位置で、貼り合わされてしまうおそれがある。
【0009】
なお、以上では、電解質膜の縁部を2枚のフィルムで両側から保護する場合を例に課題を説明したが、燃料電池の中間層が、それら以外の態様で2枚のフィルムを含む場合においても、同様の課題は発生し得る。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、燃料電池の製造段階において、中間層における2枚のフィルムを、精度良く正しい相対位置で貼り合わせ易くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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