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公開番号2025095651
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211794
出願日2023-12-15
発明の名称温調システム
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人航栄事務所
主分類B60K 11/04 20060101AFI20250619BHJP(車両一般)
要約【課題】蓄電装置の温調性能や車両の航続可能距離の低下を抑制できる温調システムを提供する。
【解決手段】温調システム10は、駆動装置温調回路20と、バッテリ温調回路30と、バルブ機構40と、制御装置50と、を備える。制御装置50は、車両1の状態に基づいて、駆動装置温調回路20とバッテリ温調回路30とが連通せず、且つ、駆動装置温調回路20において冷媒がラジエータ28を流通しない第1モードと、駆動装置温調回路20とバッテリ温調回路30とが連通せず、且つ、駆動装置温調回路20において冷媒がラジエータ28を流通する第2モードと、駆動装置温調回路20とバッテリ温調回路30とが連通し、且つ、冷媒がラジエータ28を流通しない第3モードと、駆動装置温調回路20とバッテリ温調回路30とが連通し、且つ、冷媒がラジエータ28を流通する第4モードと、のいずれかのモードを選択する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載される温調システムであって、
第1熱交換器が設けられ、冷媒が流通して前記車両の発熱機器の温度を調整する第1冷媒回路と、
第2熱交換器が設けられ、前記冷媒が流通して前記車両の蓄電装置の温度を調整する第2冷媒回路と、
前記第1冷媒回路と前記第2冷媒回路との間に設けられたバルブ機構と、
前記バルブ機構を制御する制御装置と、を備え、
前記第1冷媒回路は、前記冷媒が前記第1熱交換器を迂回して流通する流路と、前記冷媒が前記第1熱交換器を経由して流通する流路と、を有し、
前記制御装置は、前記車両の状態に基づいて、
前記第1冷媒回路と前記第2冷媒回路とが連通せず、且つ、前記第1冷媒回路において前記冷媒が前記第1熱交換器を流通しない第1モードと、
前記第1冷媒回路と前記第2冷媒回路とが連通せず、且つ、前記第1冷媒回路において前記冷媒が前記第1熱交換器を流通する第2モードと、
前記第1冷媒回路と前記第2冷媒回路とが前記バルブ機構を介して連通し、且つ、前記第1冷媒回路において前記冷媒が前記第1熱交換器を流通しない第3モードと、
前記第1冷媒回路と前記第2冷媒回路とが前記バルブ機構を介して連通し、且つ、前記第1冷媒回路において前記冷媒が前記第1熱交換器を流通する第4モードと、のいずれかのモードを選択する、
温調システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載の温調システムであって、
前記第1熱交換器は、前記車両のフロントグリルの後方に設けられたラジエータであり、
前記フロントグリルには、前記制御装置による指示により開閉可能なグリルシャッターが設けられており、
前記制御装置は、
前記第1モード又は前記第3モードを選択するとき、前記グリルシャッターを閉状態とし、
前記第2モード又は前記第4モードを選択するとき、前記グリルシャッターを開状態とする、
温調システム。
【請求項3】
請求項1に記載の温調システムであって、
前記制御装置は、外気温度及び前記蓄電装置の残量を示す情報に基づいて、いずれかのモードを選択する、
温調システム。
【請求項4】
請求項1に記載の温調システムであって、
前記制御装置は、前記車両が充電中であるか又は走行中であるかを示す情報に基づいて、いずれかのモードを選択する、
温調システム。
【請求項5】
請求項4に記載の温調システムであって、
前記車両が充電中であるとき、前記制御装置は、前記車両が普通充電中であるか又は急速充電中であるかを示す情報に基づいて、いずれかのモードを選択する、
温調システム。
【請求項6】
請求項1に記載の温調システムであって、
前記制御装置は、前記車両が普通充電中であるか又は急速充電中であるかを示す情報と、外気温度及び前記蓄電装置の残量を示す情報とに基づいて、いずれかのモードを選択する、
温調システム。
【請求項7】
請求項6に記載の温調システムであって、
前記制御装置は、
前記車両が急速充電中であって前記外気温度が所定の温度以上であるとき、又は、前記車両が急速充電中であって前記外気温度が前記所定の温度未満であり且つ前記蓄電装置の残量が前記所定の値未満であるとき、前記第2モードを選択し、
前記車両が普通充電中であるとき、又は、前記車両が急速充電中であって外気温度が所定の温度未満であり且つ前記蓄電装置の残量が所定の値以上であるとき、前記第4モードを選択する、
温調システム。
【請求項8】
請求項1に記載の温調システムであって、
前記制御装置は、前記蓄電装置の温度に基づいて、いずれかのモードを選択する、
温調システム。
【請求項9】
請求項8に記載の温調システムであって、
前記制御装置は、
前記蓄電装置の温度が所定の閾値未満であるとき、前記第1モード又は前記第3モードを選択し、
前記蓄電装置の温度が前記所定の閾値以上であるとき、前記第2モード又は前記第4モードを選択する、
温調システム。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の温調システムであって、
前記蓄電装置は、全固体電池である、
温調システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載される温調システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する燃費向上に関する研究開発が行われている。
【0003】
特許文献1には、エネルギーの浪費を最小限に抑えながら、高電圧バッテリの冷却と車内暖房の両方を実現する車両の熱管理システムが開示されている。特許文献1の熱管理システムにおいては、バッテリを冷却する冷媒が流通する冷却回路と、モータやインバータ等の電気部品を冷却する冷媒が流通する冷却回路と、が別々に設けられており、これらの回路を流れる冷媒は、熱交換器において互いに熱交換可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第11390135号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
バッテリの入出力が制限されないよう、バッテリを適切に温調する必要がある一方で、バッテリの温調のために必要な消費電力が大きいと、車両の航続可能距離の低下につながる。バッテリの温調性能と車両の航続可能距離とを両立させる点に関し、改善の余地があった。
【0006】
本発明は、蓄電装置の温調性能や車両の航続可能距離の低下を抑制できる温調システムを提供する。そして、延いてはエネルギーの効率化に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
車両に搭載される温調システムであって、
第1熱交換器が設けられ、冷媒が流通して前記車両の発熱機器の温度を調整する第1冷媒回路と、
第2熱交換器が設けられ、前記冷媒が流通して前記車両の蓄電装置の温度を調整する第2冷媒回路と、
前記第1冷媒回路と前記第2冷媒回路との間に設けられたバルブ機構と、
前記バルブ機構を制御する制御装置と、を備え、
前記第1冷媒回路は、前記冷媒が前記第1熱交換器を迂回して流通する流路と、前記冷媒が前記第1熱交換器を経由して流通する流路と、を有し、
前記制御装置は、前記車両の状態に基づいて、
前記第1冷媒回路と前記第2冷媒回路とが連通せず、且つ、前記第1冷媒回路において前記冷媒が前記第1熱交換器を流通しない第1モードと、
前記第1冷媒回路と前記第2冷媒回路とが連通せず、且つ、前記第1冷媒回路において前記冷媒が前記第1熱交換器を流通する第2モードと、
前記第1冷媒回路と前記第2冷媒回路とが前記バルブ機構を介して連通し、且つ、前記第1冷媒回路において前記冷媒が前記第1熱交換器を流通しない第3モードと、
前記第1冷媒回路と前記第2冷媒回路とが前記バルブ機構を介して連通し、且つ、前記第1冷媒回路において前記冷媒が前記第1熱交換器を流通する第4モードと、のいずれかのモードを選択する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、蓄電装置の温調性能や車両の航続可能距離の低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の温調システムが搭載された車両を示す概略図である。
温調システムの冷媒回路図である。
温調システムの制御系を示すブロック図である。
温調システムが第1モードであるときの冷媒回路図である。
温調システムが第2モードであるときの冷媒回路図である。
温調システムが第3モードであるときの冷媒回路図である。
温調システムが第4モードであるときの冷媒回路図である。
制御装置によるモード選択処理の一例を示すフローチャートである。
車両が走行中である場合に、ラジエータを介して冷却するか又はチラーを介して冷却するかを制御装置が判定するための条件を示す表である。
車両が普通充電中である場合に、ラジエータを介して冷却することを示す表である。
車両が急速充電中である場合に、ラジエータを介して冷却するか又はチラーを介して冷却するかを制御装置が判定するための条件を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態の温調システムを、添付図面に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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