TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025098753
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023215104
出願日2023-12-20
発明の名称鞍乗り型電動車両
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B62M 7/02 20060101AFI20250625BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】駆動用部品のレイアウトによる車体設計への影響を抑えることができる鞍乗り型電動車両を提供する。
【解決手段】ヘッドパイプ16と、メインフレーム17と、左右一対のピボットフレーム18と、左右のピボットフレーム18同士を連結する上下のクロスメンバ22,23と、を有する車体フレーム5と、スイングアーム30と、左右のピボットフレーム18よりも後方に配置されるパワーユニット8と、を備え、パワーユニット8は、電気モーター50を収容するユニットケース53を備え、ユニットケース53は、左右のピボットフレーム18の間で上下のクロスメンバ22,23に車両前後方向で締結されるマウント部56を備え、スイングアーム30のピボット軸33は、左右のピボットフレーム18およびマウント部56に支持されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
操向輪(2)を操舵可能に支持するヘッド部(16)と、前記ヘッド部(16)から後方に延びるメインフレーム(17)と、前記メインフレーム(17)の後端部から下方に延びる左右一対のピボットフレーム(18)と、左右の前記ピボットフレーム(18)同士を連結するクロスメンバ(22,23)と、を有する車体フレーム(5)と、
駆動輪(3)を支持するスイングアーム(30)と、
車両駆動用の電気モーター(50)を含み、車両側面視で前記ピボットフレーム(18)よりも後方に配置されるパワーユニット(8)と、を備え、
前記パワーユニット(8)は、前記電気モーター(50)を収容するユニットケース(53)を備え、
前記ユニットケース(53)は、左右の前記ピボットフレーム(18)の間で前記クロスメンバ(22,23)に車両前後方向で締結されるマウント部(56)を備え、
前記スイングアーム(30)のピボット軸(33)は、左右の前記ピボットフレーム(18)および前記マウント部(56)に支持されている、鞍乗り型電動車両。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記クロスメンバ(22,23)は、左右の前記ピボットフレーム(18)の上部間を連結する上クロスメンバ(22)と、左右の前記ピボットフレーム(18)の下部間を連結する下クロスメンバ(23)と、を備え、
前記マウント部(56)の上部には、前記上クロスメンバ(22)に対して締結される上締結部(57)を備え、
前記マウント部(56)の下部には、前記下クロスメンバ(23)に対して締結される下締結部(58)を備え、
前記下締結部(58)は、前記上締結部(57)よりも車幅方向内側の範囲で前記下クロスメンバ(23)に締結されている、請求項1に記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項3】
左右の前記ピボットフレーム(18)の各々は、前記ピボットフレーム(18)の本体側に対して別体のピボットブロック(19)を備え、
左右の前記ピボットブロック(19)の各々は、前記スイングアーム(30)の前記ピボット軸(33)を支持するとともに、左右同側の前記ピボットフレーム(18)の前記本体側に対して前記車両前後方向で締結されている、請求項1又は2に記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項4】
左右の前記ピボットブロック(19)の各々に、左右同側のステップ(27)が取り付けられている、請求項3に記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項5】
左右の前記ピボットブロック(19)は、前記ピボット軸(33)の軸心位置が異なる複数種が設定されている、請求項3に記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項6】
前記スイングアーム(30)に連結されるリヤクッション(32)を備え、
前記リヤクッション(32)は、ストローク方向を前記車両前後方向に向けた姿勢で前記パワーユニット(8)の上方に配置され、前端部が前記電気モーター(50)の駆動軸(50a)よりも前方で前記車体フレーム(5)又は前記パワーユニット(8)に連結され、前記後端部が前記電気モーター(50)の前記駆動軸(50a)よりも後方で前記スイングアーム(30)に連結されている、請求項3に記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項7】
前記スイングアーム(30)は、左右一対のアーム本体(36)と、左右の前記アーム本体(36)同士を連結するアーム連結部(37)と、を備え、
左右の前記アーム本体(36)は、車両側面視で上方に凸となるように曲がり、
前記アーム連結部(37)は、左右の前記アーム本体(36)の上端部間を連結し、
前記アーム連結部(37)の内側に、前記リヤクッション(32)の前記後端部と前記スイングアーム(30)とを連結するリンク機構(31)が配置されている、請求項6に記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項8】
前記車体フレーム(5)は、左右の前記メインフレーム(17)の各々の下方に延びる左右一対の側壁部(26a)と、左右の前記側壁部(26a)の下端同士を連結する底壁部(26b)と、左右の前記側壁部(26a)の前端同士を連結する前壁部(26c)と、を含むボックス形状部(26)を備えている、請求項3に記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項9】
前記電気モーター(50)の駆動を制御する制御装置(90)を備え、
前記制御装置(90)は、前記ボックス形状部(26)の前記底壁部(26b)の下面に締結されている、請求項8に記載の鞍乗り型電動車両。
【請求項10】
前記車両前後方向から見て、制御装置(90)と重なる高さに前記電気モーター(50)が配置されている、請求項3に記載の鞍乗り型電動車両。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗り型電動車両に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
電気モーターの出力で走行する鞍乗り型電動車両において、車両走行用のバッテリ、制御装置および電気モーターの配置は種々のものがある。
例えば、特許文献1では、左右のメインフレーム間にバッテリを複数上下方向に並べて配置し、制御装置はバッテリとピボット軸との間に配置し、電気モーターはスイングアームのピボット軸の後方に配置している。モーターケースの前部は、バッテリケースに締結されるとともに、スイングアームの前端部を支持している。
例えば、特許文献2では、左右のメインフレーム間にバッテリを配置し、バッテリの下方に制御装置を配置し、ピボットフレームの前方に電気モーターを配置している。モーターケースは、ピボットフレームに締結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-97312号公報
特開2012-91595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記において、ピボット軸の後方に電気モーターを配置し、モーターケースでスイングアームを支持する構成とすると、モーターケースは、電気モーターの出入力に係る荷重を受けるとともに、スイングアームからの荷重を受けるため、過大な剛性が必要となる。この場合、車体前部のメインフレームとのバランスも考慮すると、モーターケースの強度剛性の調整が複雑になる。
特に、小型車両である鞍乗り型電動車においては、バッテリ、制御装置および電気モーターといった重量のある駆動用部品のレイアウトによる、フレーム剛性ひいては車体設計への影響が大きいため、検討の余地があった。
【0005】
そこで本発明は、駆動用部品のレイアウトによる車体設計への影響を抑えることができる鞍乗り型電動車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題の解決手段として、本発明の第一の態様は、操向輪(2)を操舵可能に支持するヘッド部(16)と、ヘッド部(16)から後方に延びるメインフレーム(17)と、メインフレーム(17)の後端部から下方に延びる左右一対のピボットフレーム(18)と、左右のピボットフレーム(18)同士を連結するクロスメンバ(22,23)と、を有する車体フレーム(5)と、駆動輪(3)を支持するスイングアーム(30)と、車両駆動用の電気モーター(50)を含み、車両側面視でピボットフレーム(18)よりも後方に配置されるパワーユニット(8)と、を備え、パワーユニット(8)は、電気モーター(50)を収容するユニットケース(53)を備え、ユニットケース(53)は、左右のピボットフレーム(18)の間でクロスメンバ(22,23)に車両前後方向で締結されるマウント部(56)を備え、スイングアーム(30)のピボット軸(33)は、左右のピボットフレーム(18)およびマウント部(56)に支持されている。
この構成によれば、車両駆動用の電気モーターを含むパワーユニットのユニットケースに、車両前後方向で車体フレームに締結されるマウント部を備えることで、以下の効果がある。すなわち、車体フレームとパワーユニットとの連結部が、電気モーターの出入力による荷重(車両の加減速に伴う荷重)を受け止めやすい構造となる。このため、パワーユニットの締結部への負荷を低減(分散)し、ユニットケースひいては車体全体の強度剛性の調整を容易にすることができる。スイングアームのピボット軸を左右のピボットフレームおよびユニットケースで支持することで、ピボット軸をユニットケースのみで支持する場合に比べて、ユニットケースの強度剛性の調整を容易にしてケース剛性の最適化を図ることができる。
【0007】
本発明の第二の態様は、上記第一の態様において、クロスメンバ(22,23)は、左右のピボットフレーム(18)の上部間を連結する上クロスメンバ(22)と、左右のピボットフレーム(18)の下部間を連結する下クロスメンバ(23)と、を備え、マウント部(56)の上部には、上クロスメンバ(22)に対して締結される上締結部(57)を備え、マウント部(56)の下部には、下クロスメンバ(23)に対して締結される下締結部(58)を備え、下締結部(58)は、上締結部(57)よりも車幅方向内側の範囲で下クロスメンバ(23)に締結されている。
この構成によれば、ユニットケースの下締結部が上締結部よりも車幅方向内側の範囲で下クロスメンバに締結されることで、ユニットケースの下部の左右幅を可及的に狭めることができ、車体のバンク角を確保しやすくすることができる。
【0008】
本発明の第三の態様は、上記第一又は第二の態様において、左右のピボットフレーム(18)の各々は、ピボットフレーム(18)の本体側に対して別体のピボットブロック(19)を備え、左右のピボットブロック(19)の各々は、スイングアーム(30)のピボット軸(33)を支持するとともに、左右同側のピボットフレーム(18)の本体側に対して車両前後方向で締結されている。
この構成によれば、ピボットフレーム本体に対して別体のピボットブロックでピボット軸を支持し、ピボットブロックはピボットフレーム本体に対し車両前後方向で締結することで、ユニットケースの締結部と合わせて車両前後方向の締結部の範囲が広がり、ピボットブロックおよびピボット軸を含んだユニットケース組立体の車体フレームの本体側への結合剛性を高めることができる。ピボットブロック、ピボット軸およびパワーユニットの組立体をまとめて、車体フレームの本体側に前後方向の締結で取り付けることができる。
【0009】
本発明の第四の態様は、上記第三の態様において、左右のピボットブロック(19)の各々に、左右同側のステップ(27)が取り付けられている。
この構成によれば、左右のピボットブロックでステップを支持することで、強度の高いピボットブロックでステップ荷重を受けることができる。このため、車体フレームの本体側の強度剛性の調整を容易にすることができる。
【0010】
本発明の第五の態様は、上記第三又は第四の態様において、左右のピボットブロック(19)は、ピボット軸(33)の軸心位置が異なる複数種が設定されている。
この構成によれば、ピボットブロックをピボット軸の中心位置違いで複数種設定することで、ピボットブロックの交換で容易にピボット位置を可変とすることができ、車両部品の汎用性を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
カート
7日前
個人
走行装置
21日前
個人
電動走行車両
21日前
個人
乗り物
2か月前
個人
発音装置
4か月前
個人
折り畳み自転車
7か月前
個人
閂式ハンドル錠
21日前
個人
電動モビリティ
4か月前
個人
自転車用傘捕捉具
8か月前
個人
自由方向乗車自転車
4か月前
個人
体重掛けリフト台車
7か月前
個人
アタッチメント
8か月前
個人
キャンピングトライク
5か月前
個人
自転車用荷物台
8か月前
個人
ステアリングの操向部材
5か月前
株式会社CPM
駐輪機
8か月前
個人
フロントフットブレーキ。
28日前
株式会社三五
リアサブフレーム
7か月前
株式会社豊田自動織機
産業車両
1か月前
学校法人千葉工業大学
車両
6か月前
学校法人千葉工業大学
車両
6か月前
ヤマハ発動機株式会社
車両
9か月前
学校法人千葉工業大学
車両
6か月前
ヤマハ発動機株式会社
車両
9か月前
ヤマハ発動機株式会社
車両
9か月前
ヤマハ発動機株式会社
車両
9か月前
個人
ホイールハブ駆動構造
1か月前
豊田鉄工株式会社
小型車両
4日前
豊田合成株式会社
操舵装置
8か月前
個人
自転車の駐輪場システム
2か月前
個人
走行車両等の粉塵飛散防止装置
21日前
トヨタ自動車株式会社
パネル
1か月前
ヤマハ発動機株式会社
自転車
1か月前
株式会社オカムラ
搬送用什器
4か月前
株式会社カインズ
台車
4か月前
株式会社GEAR
電動カート
1か月前
続きを見る