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公開番号2025103313
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023220633
出願日2023-12-27
発明の名称制御装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人航栄事務所
主分類H02J 3/32 20060101AFI20250702BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ベースラインを高精度に予測し、DRの実施時に供出可能な電力リソースの確保漏れを抑制できる制御装置を提供する。
【解決手段】制御装置100は、電力網90での電力需給バランスを調整するDRの要請に基づいてDRへの参加を表明した複数の需要家が保有する複数のバッテリ12の電力網90への充放電を制御する。制御装置100は、各需要家の使用履歴を取得する取得部111と、ベースラインを需要家毎に予測するベースライン予測部112と、使用履歴に含まれる使用スケジュールと実際の使用状況との乖離に関する情報に基づいて、今回実施するDRにおけるベースラインを補正するベースライン補正部113と、補正後のベースラインに基づき、複数のバッテリ12のうち電力網90との間で電力の充放電を行うバッテリ12を選択する選択部114と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電力網での電力需給バランスを調整するDR(Demand Response)の要請に基づいて該DRへの参加を表明した複数の需要家が保有する複数の蓄電装置の前記電力網への充放電を制御する制御装置であって、
各需要家から入力された前記蓄電装置の使用スケジュールと、各需要家の前記蓄電装置の実際の使用状況とを含む使用履歴を取得する取得部と、
前記DRの要請がない場合に想定される需要電力であるベースラインを前記需要家毎に予測するベースライン予測部と、
前記使用履歴に含まれる前記使用スケジュールと実際の使用状況との乖離に関する情報に基づいて、今回実施する前記DRにおける前記ベースラインを補正するベースライン補正部と、
補正後のベースラインに基づき、前記複数の蓄電装置のうち前記電力網との間で電力の充放電を行う蓄電装置を選択する選択部と、を備える、
制御装置。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
請求項1に記載の制御装置であって、
前記ベースライン補正部は、前記使用履歴に含まれる実際の需要電力と予測された前記ベースラインとの間に乖離が発生し、且つ実際の需要電力が予測された前記ベースラインよりも小さい場合、乖離の発生割合に基づいて今回実施する前記DRにおける前記ベースラインを小さくする、
制御装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の制御装置であって、
前記ベースライン予測部は、前記需要家により入力された前記使用スケジュールに基づき、今回実施する前記DRにおける前記ベースラインを前記需要家毎に予測し、
前記ベースライン補正部は、今回実施する前記DRにおける前記ベースラインに対して前記使用スケジュールの信頼性を示す信頼度係数で重み付けすることにより、前記ベースラインを補正する、
制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電力網への充放電を制御する制御装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する二次電池に関する研究開発が行われている。
【0003】
近年の電力システムでは、発電所のような大規模集中電源に依存せず、発電設備、蓄電池等のエネルギー設備といった分散電源の活用が期待されている。また、需要家の電力需要を制御することによって、電力の供給量に応じて電力の需要量を削減することが期待されている。
【0004】
需要家の電力需要の制御に関して、系統運用事業者等の電力の供給側の事業者と需要家との間で仲介を行うアグリゲータと呼ばれる事業者が登場している。アグリゲータは、複数の需要家と契約を結び、供給側の事業者から電力需要の制御(以下、アグリゲーションサービスと記載することがある)を依頼された場合には、各需要家の蓄電池に対して電力需要の制御を行い、アグリゲーションサービスの依頼達成を図る。アグリゲーションサービスの依頼を達成すると、供給側の事業者はアグリゲータに対して報酬を支払い、アグリゲータは需要家に対して報酬を支払う。
【0005】
特許文献1には、アグリゲーションサービスの成功確度を向上させるアグリゲーション装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-17135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1を含む従来のサービスは、電力網での電力需給バランスを調整するDR(Demand Response)の実施期間に供出可能な電力リソースを十分に確保できるよう、将来の需要電力であるベースラインの算出精度を向上させることについて、検討の余地があった。
【0008】
本発明は、ベースラインを高精度に予測し、DRの実施時に供出可能な電力リソースの確保漏れを抑制できる制御装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、
電力網での電力需給バランスを調整するDR(Demand Response)の要請に基づいて該DRへの参加を表明した複数の需要家が保有する複数の蓄電装置の前記電力網への充放電を制御する制御装置であって、
各需要家から入力された前記蓄電装置の使用スケジュールと、各需要家の前記蓄電装置の実際の使用状況とを含む使用履歴を取得する取得部と、
前記DRの要請がない場合に想定される需要電力であるベースラインを前記需要家毎に予測するベースライン予測部と、
前記使用履歴に含まれる前記使用スケジュールと実際の使用状況との乖離に関する情報に基づいて、今回実施する前記DRにおける前記ベースラインを補正するベースライン補正部と、
補正後のベースラインに基づき、前記複数の蓄電装置のうち前記電力網との間で電力の充放電を行う蓄電装置を選択する選択部と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、蓄電装置の使用スケジュールと実際の使用状況との乖離に関する情報に基づいて今回実施するDRにおけるベースラインを補正するので、ベースラインを高精度に予測することができる。よって、DRの実施時に供出可能な電力リソースの確保漏れを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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