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公開番号2025103316
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023220638
出願日2023-12-27
発明の名称制御装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人弁理士法人航栄事務所
主分類H02J 3/00 20060101AFI20250702BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】DR実施期間に電力網に対して供出可能な電力リソースを増大できる制御装置を提供する。
【解決手段】電力網90との間で電力の充放電が可能な複数の蓄電システム1の充放電を制御する制御装置100は、電力網90での電力需給バランスを調整するDRを電力取引において約定した場合に、複数の蓄電システム1を保有する複数の需要家からDRへの参加意思を取得する取得部111と、参加意思を示した需要家の蓄電システム1の中から、DRの実施期間に電力網90に対して供出可能な電力リソースを確保するリソース確保部112と、事前制御可能期間に蓄電システム1の充電状態を調整し、DRの実施期間に供出可能な電力リソースを増大させる充放電計画を策定する充放電計画策定部113と、策定された充放電計画を蓄電システム1へ送信する通信部130と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電力網との間で電力の充放電が可能な複数の蓄電システムの充放電を制御する制御装置であって、
前記電力網での電力需給バランスを調整するDR(Demand Response)を電力取引において約定した場合に、前記複数の蓄電システムを保有又は使用する複数の需要家から前記DRへの参加意思を取得する取得部と、
前記参加意思を示した前記需要家の前記蓄電システムの中から、前記DRの実施期間に前記蓄電システムが前記電力網に対して供出可能な電力リソースを確保するリソース確保部と、
前記DRの開始前の所定の期間である事前制御可能期間に前記蓄電システムの充電状態を調整し、前記DRの実施期間に供出可能な前記電力リソースを増大させる充放電計画を策定する充放電計画策定部と、
前記充放電計画策定部により策定された前記充放電計画を前記蓄電システムへ送信する通信部と、を備える、
制御装置。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
請求項1に記載の制御装置であって、
前記DRは、電力需要の増加を要請する上げDRであり、
前記充放電計画は、前記事前制御可能期間に前記蓄電システムの充電を停止させる計画、又は前記事前制御可能期間に前記蓄電システムを放電させる計画を含む、
制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の制御装置であって、
前記事前制御可能期間における前記蓄電システムの充電の停止又は放電は、前記事前制御可能期間中に前記電力網において電力逼迫が発生する場合に実行される、
制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載の制御装置であって、
前記DRは、電力需要の抑制を要請する下げDRであり、
前記充放電計画は、前記事前制御可能期間に前記蓄電システムを充電させる計画を含む、
制御装置。
【請求項5】
請求項4に記載の制御装置であって、
前記事前制御可能期間における前記蓄電システムの充電は、前記事前制御可能期間中に前記電力網において余剰電力がある場合に実行される、
制御装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の制御装置であって、
前記事前制御可能期間は、前記DRの入札から前記DRの開始までの期間、又は前記DRの約定から前記DRの開始までの期間である、
制御装置。
【請求項7】
請求項1から5のいずれか1項に記載の制御装置であって、
前記DRの開始直前の期間において前記リソース確保部により確保された前記電力リソースと前記DRで要請される電力需要との間に乖離が発生していると判定された場合、前記充放電計画策定部は、前記DRの開始直前の期間に前記蓄電システムの充電状態を調整し、前記DRの実施期間に供出可能な前記電力リソースを増大させる前記充放電計画を策定する、
制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の充電システムの充放電を制御する制御装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する二次電池に関する研究開発が行われている。
【0003】
近年の電力システムでは、発電所の様な大規模集中電源に依存せず、発電設備、蓄電池等のエネルギー設備といった分散電源の活用が期待されている。駆動用のバッテリを有する車両は、分散電源の一つとして期待されている。
【0004】
特許文献1には、車両に搭載されたバッテリと電力網との間で電力を伝送する送受電システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6913114号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1を含む従来の技術は、バッテリが有するエネルギーストレージ機能を最大限に活用できる工夫について、検討の余地があった。
【0007】
本発明は、DR実施期間に電力網に対して供出可能な電力リソースを増大できる制御装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の制御装置は、
電力網との間で電力の充放電が可能な複数の蓄電システムの充放電を制御する制御装置であって、
前記電力網での電力需給バランスを調整するDR(Demand Response)を電力取引において約定した場合に、前記複数の蓄電システムを保有又は使用する複数の需要家から前記DRへの参加意思を取得する取得部と、
前記参加意思を示した前記需要家の前記蓄電システムの中から、前記DRの実施期間に前記蓄電システムが前記電力網に対して供出可能な電力リソースを確保するリソース確保部と、
前記DRの開始前の所定の期間である事前制御可能期間に前記蓄電システムの充電状態を調整し、前記DRの実施期間に供出可能な前記電力リソースを増大させる充放電計画を策定する充放電計画策定部と、
前記充放電計画策定部により策定された前記充放電計画を前記蓄電システムへ送信する通信部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、DR開始前に蓄電システムの充電状態を調整する事前制御を行うので、DR実施期間に電力網に対して供出可能な電力リソースを増大できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態におけるシステム5の利用形態を概念的に示す図である。
制御装置100のブロック図及び制御装置100と他の機器との関係を示す図である。
上げDR開始前の事前制御可能期間に、制御装置100がバッテリ12を放電させる計画のタイミングチャートであり、(a)は電力網90での電力需要予想、(b)はバッテリ12のSOC、(c)は蓄電システム1の需要電力を示す。
上げDR開始前の事前制御可能期間に、制御装置100がバッテリ12の充電を停止させる計画のタイミングチャートであり、(a)は電力網90での電力需要予想、(b)はバッテリ12のSOC、(c)は蓄電システム1の需要電力を示す。
下げDR開始前の事前制御可能期間に、制御装置100がバッテリ12を充電させる計画のタイミングチャート(その1)であり、(a)は電力網90での電力需要予想、(b)はバッテリ12のSOC、(c)は蓄電システム1の需要電力を示す。
下げDR開始前の事前制御可能期間に、制御装置100がバッテリ12を充電させる計画のタイミングチャート(その2)であり、(a)は電力網90での電力需要予想、(b)はバッテリ12のSOC、(c)は蓄電システム1の需要電力を示す。
制御装置100が実行する蓄電システム1の充放電制御の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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