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公開番号2025107584
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-18
出願番号2025061584,2021104602
出願日2025-04-03,2021-06-24
発明の名称一斉開放弁
出願人能美防災株式会社
代理人個人
主分類F16K 17/04 20060101AFI20250711BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】工場や施工現場等におけるピストン室の排気・排水用の配管の取り付けミスを防ぎ、縦使用と横使用のいずれの使用状態でも適切に空気を排出できる一斉開放弁を提供する。
【解決手段】本発明に係る一斉開放弁1は、一次室5と、二次室9と、一次室5と二次室9を仕切る弁体11と、弁体11を作動させるピストン17と、ピストン17が配設されるピストン室15とを備えてなるものであって、ピストン室15の加圧側の空気を排出する一つの排出口29を有する空気排出機構を備え、該空気排出機構は、縦方向に配置された一次側配管3と二次側配管7の間に配設して使用する縦使用時及び横方向に配置された一次側配管3と二次側配管7の間に配設して使用する横使用時のいずれの使用状態においても前記空気を排出口29から排出可能に構成されていることを特徴とするものである。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
一次室と、二次室と、該一次室と二次室を仕切る弁体と、該弁体を作動させるピストンと、該ピストンが配設されるピストン室とを備えてなる一斉開放弁であって、
該ピストン室の加圧側の空気を排出する一つの排出口を有する空気排出機構を備え、
該空気排出機構は、縦方向に配置された一次側配管と二次側配管の間に配設して使用する縦使用時及び横方向に配置された一次側配管と二次側配管の間に配設して使用する横使用時のいずれの使用状態においても前記空気を排出できるように前記排出口が前記ピストン室の加圧側で最も高位置に配置されていることを特徴とする一斉開放弁。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
一次室と、二次室と、該一次室と二次室を仕切る弁体と、該弁体を作動させる弁作動機構とを備え、該弁作動機構は、一次側の水が導入されるピストン室と、該ピストン室に移動可能に設けられたピストンと、該ピストンと前記弁体を連動させるステムと、ピストン室側の面が外側に凸となるドーム形状部を有し前記ピストン室における加圧側を覆う蓋部材とを備えてなる一斉開放弁であって、
前記蓋部材は、前記ドーム形状部の外周部に形成されて前記ピストン室の加圧側の空気及び水を排出する排出口と、前記排出口と前記ドーム形状部における内面の中心部をつなぐ溝形状部とを有し、
縦方向に配置された一次側配管と二次側配管の間に配設して使用する縦使用時において、前記排出口は前記ドーム形状部における最も高位置に配置され、
横方向に配置された一次側配管と二次側配管の間に配設して使用する横使用時において、前記溝形状部の溝底が前記ドーム形状部の中心部と同じ高さかまたは該中心部より高位置に配置され、
前記縦使用時及び前記横使用時のいずれの使用状態においても前記空気を前記排出口から排出できるように構成されていることを特徴とする一斉開放弁。
【請求項3】
前記ピストンに前記ピストン室における加圧側と他方の側とを連通させるオリフィスを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の一斉開放弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、消火設備における消火水を供給する配管中に設置される加圧開放型の一斉開放弁に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
消火設備で用いられる一斉開放弁として、弁体に突設したピストンステムの先端に設けたピストンに圧力が加わったときに上記弁体が開動して一次室と二次室とが連通する加圧開放型のものがある。このような加圧開放型の一斉開放弁の一例が特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1の「加圧開放弁」は、特許文献1の図1に示されるように、一次側流路1aの高圧消火水を一次圧流入孔6から下部室4に流入させることで下部室4を加圧し、この圧力によってピストン3を上方に押し上げて主弁12を開動させるものである。この加圧時(開動作時)において、ピストン室の加圧側(下部室4)の空気が全て排出されないと、空気の膨張・収縮の作用によって所定の圧力が得られず、正しく弁体が開動しない場合がある。この点、特許文献1は、ピストン3に設けられた小孔Bから上部室5側に空気を排出している。
小孔Bのようなピストン室の加圧側の空気を排出するための排出口は、ピストン室の加圧側における最も高位置に配置する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第2981864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1の図1は、横方向に配置された配管の間に配設して使用する(以下、「横使用」という)状態を示したものであるが、取り付け現場によって配管の配置はその限りではない。例えば縦方向に配置された配管の間に配設して使用する(以下、「縦使用」という)場合には、特許文献1の図1の状態から90度回転させた状態で取り付ける必要がある。その場合、小孔Bは下部室4内の最も高位置とはならないので、加圧時に下部室4の空気を全て排出することができず動作が不安定となるという恐れがあった。
【0006】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、縦使用時及び横使用時のいずれの使用状態においてもピストン室の加圧側の空気を全て排出することができる一斉開放弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係る一斉開放弁は、一次室と、二次室と、該一次室と二次室を仕切る弁体と、該弁体を作動させるピストンと、該ピストンが配設されるピストン室とを備えてなるものであって、該ピストン室の加圧側の空気を排出する一つの排出口を有する空気排出機構を備え、該空気排出機構は、縦方向に配置された一次側配管と二次側配管の間に配設して使用する縦使用時及び横方向に配置された一次側配管と二次側配管の間に配設して使用する横使用時のいずれの使用状態においても前記空気を前記排出口から排出可能に構成されていることを特徴とするものである。
【0008】
(2)また、本発明に係る一斉開放弁は、一次室と、二次室と、該一次室と二次室を仕切る弁体と、該弁体を作動させる弁作動機構とを備え、該弁作動機構は、一次側の水が導入されるピストン室と、該ピストン室に移動可能に設けられたピストンと、該ピストンと前記弁体を連動させるステムと、ピストン室側の面が外側に凸となるドーム形状部を有し前記ピストン室における加圧側を覆う蓋部材とを備えてなるものであって、前記蓋部材は、前記ドーム形状部の外周部に形成されて前記ピストン室の加圧側の空気及び水を排出する排出口と、前記排出口と前記ドーム形状部における内面の中心部をつなぐ溝形状部とを有し、縦方向に配置された一次側配管と二次側配管の間に配設して使用する縦使用時において、前記排出口は前記ドーム形状部における最も高位置に配置され、横方向に配置された一次側配管と二次側配管の間に配設して使用する横使用時において、前記溝形状部の溝底が前記ドーム形状部の中心部と同じ高さかまたは該中心部より高位置に配置され、前記縦使用時及び前記横使用時のいずれの使用状態においても前記空気を前記排出口から排出可能に構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
(3)また、上記(1)又は(2)に記載のものにおいて、前記ピストンに前記ピストン室における加圧側と他方の側とを連通させるオリフィスを設けたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明においては、ピストン室の加圧側の空気を排出する一つの排出口を有する空気排出機構を備え、該空気排出機構は、縦使用時及び横使用時のいずれの使用状態においてもピストン室の空気を一つの排出口から排出することができるので、使用状態に関わらず安定した動作を実現できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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