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公開番号2025121922
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2025071141,2022054800
出願日2025-04-23,2022-03-30
発明の名称長距離信号伝送システム
出願人能美防災株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H04W 76/10 20180101AFI20250813BHJP(電気通信技術)
要約【課題】フラッディングを用いて長距離信号伝送を行う際に、各無線基地局において容易な構成で同期を取る。
【解決手段】複数の無線基地局により構築された通信ネットワークを介して、フラッディングを用いて信号伝送を行うシステムであって、複数の無線基地局のそれぞれは、時分割されたタイムスロットの1つを特定するためのスロット番号が割り付けられており、送信すべきデータがある場合には、自身のタイマにより算出した周期が自身に割り付けられたスロット番号に対応するタイムスロットの周期と一致するタイミングで、送信すべきデータと自身に割り付けられているスロット番号とを含む情報を送信可能とするように送信タイミングが設定されており、特定のスロット番号による情報を受信したタイミングで自身のタイマの時刻修正を実施することで送信タイミングの修正を実施する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
信号転送プロトコルとしてフラッディングを用いて複数の無線基地局により構築された通信ネットワークを介して信号伝送を行う長距離信号伝送システムであって、
前記複数の無線基地局のそれぞれは、
時分割されたタイムスロットのいずれか1つを特定するためのスロット番号が割り付けられており、送信すべきデータがある場合には、自身のタイマにより算出した周期が自身に割り付けられたスロット番号に対応するタイムスロットの周期と一致するタイミングで、前記送信すべきデータと自身に割り付けられているスロット番号とを含む情報を送信可能とするように送信タイミングが設定されており、
他の無線基地局から前記情報を受信した場合には、前記情報に含まれている前記スロット番号に基づいて特定のスロット番号による情報を受信したタイミングで、前記自身のタイマの時刻修正を実施することで前記送信タイミングの修正を実施する
長距離信号伝送システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
信号転送プロトコルとしてフラッディングを用いて複数の無線基地局により構築された通信ネットワークを介して信号伝送を行う長距離信号伝送システムであって、
前記複数の無線基地局のそれぞれは、
時分割されたタイムスロットのいずれか1つを特定するためのスロット番号が割り付けられており、送信すべきデータがある場合には、自身のタイマにより算出した周期が自身に割り付けられたスロット番号に対応するタイムスロットの周期と一致するタイミングで、前記送信すべきデータと自身に割り付けられているスロット番号とを含む情報を送信可能とするように送信タイミングが設定されており、
他の無線基地局から前記情報をあらかじめ決められた時間帯に受信した場合に限り、前記情報に含まれている前記スロット番号に基づいて前記自身のタイマの時刻修正を実施することで前記送信タイミングの修正を実施する
長距離信号伝送システム。
【請求項3】
信号転送プロトコルとしてフラッディングを用いて複数の無線基地局により構築された通信ネットワークを介して信号伝送を行う長距離信号伝送システムであって、
前記複数の無線基地局のそれぞれは、
時分割されたタイムスロットのいずれか1つを特定するためのスロット番号が割り付けられており、送信すべきデータがある場合には、自身のタイマにより算出した周期が自身に割り付けられたスロット番号に対応するタイムスロットの周期と一致するタイミングで、前記送信すべきデータと自身に割り付けられているスロット番号とを含む情報を送信可能とするように送信タイミングが設定されており、
他の無線基地局から前記情報を受信した場合には、前記情報に含まれている前記スロット番号に基づいて前記自身のタイマの時刻修正を実施することで前記送信タイミングの修正を実施し、
前記複数の無線基地局のうち、所望の通信ルートに配置されたそれぞれの無線基地局は、
スロット番号の順序に従って前記フラッディングを用いて前記信号伝送を順次実行できるように、前記通信ルートに沿ったシーケンシャルなスロット番号を割り付ける割付処理が施されており、
前記所望の通信ルートとして、最優先で設定すべき第1のルートと、前記第1のルートの次の優先順位で設定すべき第2のルートがあり、前記第1のルートを構成する複数の無線基地局の一部と前記第2のルートを構成する複数の無線基地局の一部とが同一の無線基地局である場合には、
前記第1のルートに関する前記割付処理を施した後に、前記第2のルートに関する前記割付処理を施し、
前記第2のルートに関する前記割付処理を施す際には、前記第1のルートに関する前記割付処理を施すことで前記同一の無線基地局に対してすでに割り付けられたスロット番号の割付結果をそのまま維持するようにして、前記第2のルートを構成する複数の無線基地局のうちの前記同一の無線基地局以外の無線基地局に対して前記割付処理を施す
長距離信号伝送システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の無線基地局により構築された通信ネットワークを介して、信号転送プロトコルとしてフラッディングを用いて信号伝送を行う長距離信号伝送システムに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
無線基地局が複数配置された通信ネットワークにおいて信号伝送を行う際に、同時送信を利用したフラッディングというブロードキャスト方式が提案されている。同時送信を利用したフラッディング方式では、1つの無線基地局がデータ送信を行った際に、そのデータを受信した1以上の無線基地局が、同じデータをブロードキャスト的に送信することで、無線信号の同時送信を実現している。
【0003】
このような同時送信を複数の無線基地局のそれぞれが複数回繰り返すことで、信号伝送システム全体にデータを伝達することが可能となる。このような通信方式を採用することで、通信経路に関するルーティング用の事前設定が不要にできる利点がある。
【0004】
また、複数の無線基地局のそれぞれに対してタイムスロットを割り当てることで、各無線基地局は、自身に割り当てられたタイムスロット内でのみ無線での信号送信を行うことで、複数の無線局の信号送信の干渉を防ぐ手法がある。
【0005】
タイムスロットを用いて通信を行う信号伝送システムにおいては、複数の無線基地局間で同期をとる必要がある。同期を取るための手法としては、同期パケットを用いる従来技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-177616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献1に係る従来技術では、特定の同期パケットを生成して送信する処理、および同期パケットを受信した際の同期回復処理を、タイムスロットを用いて通信を行う各無線基地局に実装する必要がある。
【0008】
従って、同期を実現するための構成が複雑であり、必要となる機能を実装するための手間および費用が発生することとなる。すなわち、同期を実現するための構成が複雑であることが、フラッディングを用いた信号伝送システムの導入のネックの一因となっていた。
【0009】
本開示は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、フラッディングを用いて長距離信号伝送を行う際に、各無線基地局において容易な構成で同期を取ることができる長距離信号伝送システムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示に係る長距離信号伝送システムは、信号転送プロトコルとしてフラッディングを用いて複数の無線基地局により構築された通信ネットワークを介して信号伝送を行う長距離信号伝送システムであって、複数の無線基地局のそれぞれは、時分割されたタイムスロットのいずれか1つを特定するためのスロット番号が割り付けられており、送信すべきデータがある場合には、自身のタイマにより算出した周期が自身に割り付けられたスロット番号に対応するタイムスロットの周期と一致するタイミングで、送信すべきデータと自身に割り付けられているスロット番号とを含む情報を送信可能とするように送信タイミングが設定されており、他の無線基地局から情報を受信した場合には、情報に含まれているスロット番号に基づいて特定のスロット番号による情報を受信したタイミングで、自身のタイマの時刻修正を実施することで送信タイミングの修正を実施するものである。
また、本開示に係る長距離信号伝送システムは、信号転送プロトコルとしてフラッディングを用いて複数の無線基地局により構築された通信ネットワークを介して信号伝送を行う長距離信号伝送システムであって、複数の無線基地局のそれぞれは、時分割されたタイムスロットのいずれか1つを特定するためのスロット番号が割り付けられており、送信すべきデータがある場合には、自身のタイマにより算出した周期が自身に割り付けられたスロット番号に対応するタイムスロットの周期と一致するタイミングで、送信すべきデータと自身に割り付けられているスロット番号とを含む情報を送信可能とするように送信タイミングが設定されており、他の無線基地局から情報をあらかじめ決められた時間帯に受信した場合に限り、情報に含まれているスロット番号に基づいて自身のタイマの時刻修正を実施することで送信タイミングの修正を実施するものである。
さらに、本開示に係る長距離信号伝送システムは、信号転送プロトコルとしてフラッディングを用いて複数の無線基地局により構築された通信ネットワークを介して信号伝送を行う長距離信号伝送システムであって、複数の無線基地局のそれぞれは、時分割されたタイムスロットのいずれか1つを特定するためのスロット番号が割り付けられており、送信すべきデータがある場合には、自身のタイマにより算出した周期が自身に割り付けられたスロット番号に対応するタイムスロットの周期と一致するタイミングで、送信すべきデータと自身に割り付けられているスロット番号とを含む情報を送信可能とするように送信タイミングが設定されており、他の無線基地局から情報を受信した場合には、情報に含まれているスロット番号に基づいて自身のタイマの時刻修正を実施することで送信タイミングの修正を実施し、複数の無線基地局のうち、所望の通信ルートに配置されたそれぞれの無線基地局は、スロット番号の順序に従ってフラッディングを用いて信号伝送を順次実行できるように、通信ルートに沿ったシーケンシャルなスロット番号を割り付ける割付処理が施されており、所望の通信ルートとして、最優先で設定すべき第1のルートと、第1のルートの次の優先順位で設定すべき第2のルートがあり、第1のルートを構成する複数の無線基地局の一部と第2のルートを構成する複数の無線基地局の一部とが同一の無線基地局である場合には、第1のルートに関する割付処理を施した後に、第2のルートに関する割付処理を施し、第2のルートに関する割付処理を施す際には、第1のルートに関する割付処理を施すことで同一の無線基地局に対してすでに割り付けられたスロット番号の割付結果をそのまま維持するようにして、第2のルートを構成する複数の無線基地局のうちの同一の無線基地局以外の無線基地局に対して割付処理を施すものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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