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公開番号2025107423
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2025080175,2023166695
出願日2025-05-13,2018-09-04
発明の名称開閉装置
出願人文化シヤッター株式会社
代理人弁理士法人英知国際特許商標事務所
主分類E06B 9/84 20060101AFI20250710BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】 ブランキング制御の解除に伴う不具合を低減する。
【解決手段】 多光軸センサ40は、複数の光路Rが閉鎖方向の順番で遮断される毎に、これら遮断された光路Rを含んで開放方向寄りに位置する光路Rについて遮断の有無を無視するとともに、この無視された光路よりも閉鎖方向側の光路Rについて遮断の有無に応じて前記閉動作制限信号の出力をON又はOFFにするブランキング制御モードと、前記多数の光路Rのうちの特定の通常感知用光路について遮断の有無に応じて前記閉動作制限信号の出力をON又はOFFにする通常感知モードとを有し、多光軸センサ40は、ブランキング制御モードの最中、前記多数の光路のうちの所定の全閉寄り光路Rの開閉体に設けられた塞ぎ部材による遮断の有無の変化があった場合に、その変化時点から所定時間の経過後に通常感知モードに切替わる。
【選択図】 図10
特許請求の範囲【請求項1】
空間を仕切るようにして閉動作する開閉体と、前記開閉体の開閉経路中に開閉方向へ並ぶ多数の光路を形成する多光軸センサとを備え、前記多光軸センサから出力される信号を、前記開閉体の閉動作を制限するための閉動作制限信号として用いるようにした開閉装置であって、
前記多光軸センサは、複数の光路が閉鎖方向の順番で遮断される毎に、これら遮断された光路を含んで開放方向寄りに位置する光路について遮断の有無を無視するとともに、この無視された光路よりも閉鎖方向側の光路について遮断の有無に応じて前記閉動作制限信号の出力をON又はOFFにするブランキング制御モードと、前記多数の光路のうちの特定の通常感知用光路について遮断の有無に応じて前記閉動作制限信号の出力をON又はOFFにする通常感知モードとを有し、
前記多光軸センサは、前記ブランキング制御モードの最中、前記多数の光路のうちの所定の全閉寄り光路の前記開閉体に設けられた塞ぎ部材による遮断の有無の変化があった場合に、その変化時点から所定時間の経過後に前記通常感知モードに切替わることを特徴とする開閉装置。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記ブランキング制御モードは、最も開放方向側の光路と該光路の閉鎖方向側に隣接する光路とが閉鎖方向の順番で遮断されたことを条件に、実行されることを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
【請求項3】
前記通常感知用光路は、最も開放方向寄りの二つの光路よりも閉鎖方向側に設定されていることを特徴とする請求項2記載の開閉装置。
【請求項4】
前記全閉寄り光路は、最も閉鎖方向寄りの光路と該光路の開放方向側に隣接する光路とによって構成されることを特徴とする請求項1~3何れか1項記載の開閉装置。
【請求項5】
前記所定時間は、前記全閉寄り光路の遮断の有無の変化があってから、前記開閉体が略全閉するまでの時間以上に設定されていることを特徴とする請求項1~4何れか1項記載の開閉装置。
【請求項6】
前記多数の光路のうちの最も開放方向寄りに位置する全開寄り光路について開閉体開放方向へ遮断の有無の変化があり、且つ前記通常感知用光路が遮断されていない場合には、前記閉動作制限信号をOFFにすることを特徴とする請求項1~5何れか1項記載の開閉装置。
【請求項7】
前記多光軸センサは、前記所定時間の経過後、何れかの光路の遮断の有無に拘わらずに前記閉動作制限信号を強制的にONにすることを特徴とする請求項1~6何れか1項記載の開閉装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばシャッター装置やオーバヘッドドア、ロールブラインド装置、引戸装置、スライド門扉等、空間を仕切るようにして開閉体を閉動作させる開閉装置に関するものである。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の発明には、光電センサを上下方向に多数配設して多数の光路を形成するようにした多光軸センサを、左右のガイドレールに装着して、上下方向にわたる広い範囲で障害物を感知するようにしたシャッター装置がある(例えば、特許文献1参照)。
このようなシャッター装置によれば、開閉体の閉動作中、多数の光路のうち、その少なくとも一部が障害物によって遮られると、開閉体が停止する。
ただし、閉動作中の開閉体が光路を遮断して停止することのないように、閉動作する開閉体の下端側が、上下二つの光電センサの光路を遮る毎に、これら二つの光電センサを含む上側の全ての光電センサを感知無効にする。このような制御は、ブランキング制御と呼称される場合がある。このブランキング制御中、障害物の感知は、前記二つの光電センサよりも下側に位置する光電センサのみによって行われる。
前記ブランキング制御は、閉動作中の開閉体の下端側が、一番下の光路を下方へ通過すると解除されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-77752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般的なシャッター装置では、金属板を曲げ加工してなる断面凹状のスラットを上下に接続して開閉体を構成しているため、各スラットの厚み方向の中央側に、幅方向へ連続する貫通状の空間が形成される。
このため、ブランキング制御を行うためには、開閉体100の下端側に、前記空間を通過する光路を遮るための塞ぎ部材101が設けられる(図11参照)。そして、この塞ぎ部材101が、一番上側の二つの光電センサ201,201の光路を下方へ順番に遮ると、ブランキング制御が開始される(図11のP1時点)。
このブランキング制御中は、二つの光電センサ201,201の光路が塞ぎ部材101によって順番に遮られる毎に、塞ぎ部材101の直ぐ下の光路R1以上の光電センサ201が感知無効の状態になる。したがって、光路が閉動作する開閉体100に遮られても障害物感知と判断されない。
そして、塞ぎ部材101が一番下の光電センサ201の光路を下方へ通過すると(図11のP2時点)、ブランキング制御が解除されて、多光軸センサ200は通常感知状態になる。
【0005】
この通常感知状態では、全ての光電センサ201の光路がスラット内の空間を通過して遮られなければ、非感知状態に維持される。
しかし、開閉体100が風や振動等によって厚み方向へ揺れて一部のスラットが前記光路を遮ってしまうと、障害物感知とみなされて、開閉体100の閉動作が停止してしまう。
このため、特に現場状況によって多光軸センサ200よりも下側の開閉ストロークが長くなる場合等には、開閉体100が全閉する前に停止し、開閉体100と床面等との間に隙間Sが形成されるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような課題に鑑みて、本発明は、以下の構成を具備するものである。
空間を仕切るようにして閉動作する開閉体と、前記開閉体の開閉経路中に開閉方向へ並ぶ多数の光路を形成する多光軸センサとを備え、前記多光軸センサから出力される信号を、前記開閉体の閉動作を制限するための閉動作制限信号として用いるようにした開閉装置であって、前記多光軸センサは、複数の光路が閉鎖方向の順番で遮断される毎に、これら遮断された光路を含んで開放方向寄りに位置する光路について遮断の有無を無視するとともに、この無視された光路よりも閉鎖方向側の光路について遮断の有無に応じて前記閉動作制限信号の出力をON又はOFFにするブランキング制御モードと、前記多数の光路のうちの特定の通常感知用光路について遮断の有無に応じて前記閉動作制限信号の出力をON又はOFFにする通常感知モードとを有し、前記多光軸センサは、前記ブランキング制御モードの最中、前記多数の光路のうちの所定の全閉寄り光路の前記開閉体に設けられた塞ぎ部材による遮断の有無の変化があった場合に、その変化時点から所定時間の経過後に前記通常感知モードに切替わることを特徴とする開閉装置。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、以上説明したように構成されているので、ブランキング制御の解除に伴う不具合を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係る開閉装置の一例を示す正面図である。
図1の(II)-(II)線に沿う横断面図である。
図2の(III)-(III)線に沿う要部断面図である。
開閉体の幅方向端部側における下端寄り部分を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図である。
塞ぎ部材の具体例を示し、(I)は一番上に位置する塞ぎ部材、(II)は上下方向中央に位置する塞ぎ部材、(III)は一番下に位置する塞ぎ部材である。
センサ制御回路について、障害物感知に関する制御動作の一例を示すフローチャートであり、(a)はブランキング制御モードの場合、(b)は通常感知モードの場合をそれぞれ示している。
センサ制御回路について、モード切替えに関する制御動作の一例を示すフローチャートである。
センサ制御回路について、モード切替えに関する制御動作の他例を示すフローチャートである。
開閉体制御回路について、閉動作制限信号のON/OFFに応じた制御動作の一例を示すフローチャートである。
開閉体の開閉位置と各種信号の関係を示すタイムチャートであり、同図上に開閉装置を模式的に示している。
従来の開閉装置について、開閉体の閉動作とブランキング制御の関係を示す要部正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施の形態では、以下の特徴を開示している。
第一の特徴は、空間を仕切るようにして閉動作する開閉体と、前記開閉体の開閉経路中に開閉方向へ並ぶ多数の光路を形成する多光軸センサとを備え、前記多光軸センサから出力される信号を、前記開閉体の閉動作を制限するための閉動作制限信号として用いるようにした開閉装置であって、前記多光軸センサは、複数の光路が閉鎖方向の順番で遮断される毎に、これら遮断された光路を含んで開放方向寄りに位置する光路について遮断の有無を無視するとともに、この無視された光路よりも閉鎖方向側の光路について遮断の有無に応じて前記閉動作制限信号の出力をON又はOFFにするブランキング制御モードと、前記多数の光路のうちの特定の通常感知用光路について遮断の有無に応じて前記閉動作制限信号の出力をON又はOFFにする通常感知モードとを有し、前記多光軸センサは、前記ブランキング制御モードの最中、前記多数の光路のうちの所定の全閉寄り光路の遮断の有無の変化があった場合に、その変化時点から所定時間の経過後に前記通常感知モードに切替わる。(図6~図10参照)。
【0010】
この構成によれば、ブランキング制御モード中、全閉寄り光路について遮断の有無の変化があると、その変化時点から所定時間の経過を待って通常感知モードになる。すなわち、所定時間の経過中は、ブランキング制御モードが維持される。
このため、前記全閉寄り光路の遮断の有無の変化の直後に、通常感知モードに切替わり、開閉体が厚さ方向に揺れる等して多光軸センサにより感知されて、開閉体の閉動作が意図せずに制限(例えば停止や反転上昇など)されてしまうのを防ぐことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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