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公開番号
2025075109
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023186037
出願日
2023-10-31
発明の名称
加熱発泡材の性能評価方法
出願人
三協立山株式会社
代理人
個人
主分類
E06B
5/16 20060101AFI20250508BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約
【課題】 防火性能を向上させることのできる加熱発泡材の性能評価方法の提供。
【解決手段】 加熱発泡材の次のいずれかを測定することを特徴とする加熱発泡材の性能評価方法。
(1)加熱発泡材が膨張するときの仕事量。
(2)膨張した加熱発泡材の通気度。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
加熱発泡材の次のいずれかを測定することを特徴とする加熱発泡材の性能評価方法。
(1)加熱発泡材が膨張するときの仕事量。
(2)膨張した加熱発泡材の通気度。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、火災時に火災の熱により発泡して火炎を遮る加熱発泡材の性能評価方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
防火建具においては、枠と障子との間、ガラス間口の内部、排水孔のまわりなど、様々な箇所に加熱発泡材が用いられているが(例えば、特許文献1参照。)、防火性能を向上させたいという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-79563号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上に述べた実情に鑑み、防火性能を向上させることのできる加熱発泡材の性能評価方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明による加熱発泡材の性能評価方法は、加熱発泡材の次のいずれかを測定することを特徴とする。
(1)加熱発泡材が膨張するときの仕事量。
(2)膨張した加熱発泡材の通気度。
【発明の効果】
【0006】
請求項1記載の発明による加熱発泡材の性能評価方法は、加熱発泡材が膨張するときの仕事量、膨張した加熱発泡材の通気度の何れかを測定し評価することで、適切な加熱発泡材を選択することが可能となり、防火性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
加熱発泡材の仕事量についての試験方法の例を示す図である。
仕事量についての試験の結果を示すグラフである。
加熱発泡材の通気度についての試験方法の例を示す図である。
通気度についての試験の結果を示すグラフである。
加熱発泡材の形状保持性について試験方法の例を示す図である。
形状保持性についての試験の結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。評価対象である加熱発泡材は、開口部装置に用いられるものであり、開口部装置の例としては、窓サッシ、ドア、カーテンウォール、シャッターなど、建物の開口部に設けられる全てのものが含まれる。加熱発泡材が設けられる場所としては、例えば枠・障子間の隙間、ガラス間口の内部、排水孔のまわりなど、火災時に火炎が連通するおそれのあるあらゆる場所とすることができる。
本出願人は、防火性能の向上の観点から加熱発泡材が膨張するときの仕事量、膨張した加熱発泡材の通気度に着目し、それらを評価する新たな試験方法を見出し、本発明を成すに至った。以下、各評価項目の内容について説明する。なお、仕事量に関する説明は、段落[0009]~[0014]に、通気度に関する説明は、段落[0015]~[0018]にそれぞれ記載している。
【0009】
仕事量は、加熱発泡材を加熱した際に、加熱発泡材の膨張しようとするエネルギーがどれだけ大きいかを見るものである。仕事量は、所定の圧力を加えた状態で加熱発泡材を膨張させ、圧力に膨張した体積を掛けることで算出することができる。この仕事量の値が大きいほど、開口部装置の枠・障子間の隙間等を膨張した加熱発泡材で密に塞ぐことができ、防火性能の向上が期待できる。開口部建材の防火性能を向上させるため、加熱発泡材は、開口部装置の塞ごうとする隙間の隅々まで膨張するだけの仕事量を有することが必要である。
【0010】
次に、当該仕事量を測定する際の試験方法の一例を説明する。図1に示すように、厚さ1.5mm、縦60mm、横60mmの正方形のシート状の加熱発泡材1を、高さ方向のみに膨張するように有底筒状の囲い2の中に入れ、任意の重さの重り3を載せる。
これをマッフル炉の中に入れて加熱するが、加熱条件としては火災時の条件を想定し、10~50℃/minで昇温し、到達温度を400~800℃とすることが好ましい。具体的には、常温から30℃/minで600℃まで昇温し、10分間保持した。
その後、炉を徐冷せずに直ちに炉から加熱発泡材1を取り出して膨張高さYを測定する。
仕事量は、膨張する際に加熱発泡材1にかかっている圧力(重りの質量×重力加速度/加熱発泡材の断面積)に加熱発泡材1の膨張した体積(加熱発泡材の断面積×膨張高さ)を掛けることで計算することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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