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公開番号2025071432
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-08
出願番号2023181584
出願日2023-10-23
発明の名称シート機構
出願人林テレンプ株式会社
代理人個人,個人
主分類E06B 9/56 20060101AFI20250428BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】シート材の巻き取りおよび繰り出しの際の異音やがたつきを抑えることができ、固定軸の製造が煩雑でなく製造コストが低く抑えられるシート機構を提供する。
【解決手段】シート機構1が、可撓性のシート材2と、シート材2の一端が直接または間接的に取り付けられており少なくとも端部が中空である回転体6と、回転体6の端部の中空部内に挿入されて回転体6を回転可能に支持する固定軸4と、を有する。シート材2は、他端が一方向Aに沿って進退させられることによって固定軸4を中心として巻き取り可能かつ繰り出し可能である。固定軸4は、外周面上に当該固定軸4の長手方向Cに延びる突条4aを有し、突条4aは、固定軸4の一方向Aに交差する方向に延びる直径上に位置していることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
可撓性のシート材と、前記シート材の一端が直接または間接的に取り付けられており少なくとも端部が中空である回転体と、前記回転体の端部の中空部内に挿入されて前記回転体を回転可能に支持する固定軸と、を有し、
前記シート材は、他端が一方向に沿って進退させられることによって前記固定軸を中心として巻き取り可能かつ繰り出し可能であり、
前記固定軸は、外周面上に当該固定軸の長手方向に延びる突条を有し、前記突条は、当該固定軸の前記一方向に交差する方向に延びる直径上に位置していることを特徴とする、シート機構。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記固定軸は樹脂成形品であり、前記突条はパーティングラインである、請求項1に記載のシート機構。
【請求項3】
前記回転体は、前記シート材の前記一端が固定されている回転軸と、前記回転軸の端部に挿入されている中空のバレルとを含み、前記回転軸の少なくとも一方の端部に前記バレルが嵌合して前記回転軸と前記バレルとが一体的に回転可能であり、前記回転軸および前記バレルの一体的な回転によって前記シート材の巻き取りおよび繰り出しが行われる、請求項1または2に記載のシート機構。
【請求項4】
前記シート材は遮光性を有するスクリーンであり、前記一方向は上下方向である、請求項3に記載のシート機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はシート機構に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来の自動車の日除け(シェード)などのシート機構の一例では、シート材の一端が回転体に取り付けられ、回転体は少なくとも端部に設けられた中空部内に位置する固定軸によって回転可能に支持されている。シート材の他端が一方向に沿って進退させられることによって、シート材は固定軸を中心として巻き取り可能かつ繰り出し可能である。一般的に固定軸は樹脂成形品からなり、成形時に凸状のパーティングラインが生じている。
【0003】
このような軸部品のパーティングラインについて特許文献1,2に例示されている。特許文献1に記載されている構成では、自動車の空気吹出口に設けられるバレルが、それと一体に成形されているバレル軸を中心として上下方向に回動する。このバレル軸には、側面部に軸受孔内面に当接しない非当接部が軸方向に沿って形成されており、非当接部にのみパーティングラインが設けられている。
【0004】
特許文献2に記載されている車両用サンバイザは、サンバイザ本体と、それを車体に取り付ける円形断面の支軸とを有している。サンバイザ本体が支軸回りに回動可能に取り付けられており、サンバイザ本体に設けられている付勢保持部材が、支軸の外面に接触して支軸を付勢保持しサンバイザ本体の支軸回りの回動動作に対して所定の回動抵抗を付与する。支軸は、サンバイザ本体と共に付勢保持部材が支軸回りに回動動作する際に付勢保持部材が摺動する摺動領域に、支軸の長軸方向と交差する方向に所定の長さで延在する交差状のパーティングラインを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開昭63-15322号公報
特許6034221号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の自動車のシェードなどのシート機構では、シート材の巻き取りや繰り出しの際に、異音やがたつきが発生して、使用者に不快感を与える場合がある。異音やがたつきが発生する原因の1つは、固定軸の外周面に位置する突条であるパーティングラインが回転体の中空部の内周面と当接することである。しかし、特許文献1,2に記載されている構成はシート機構ではないため、シート材の巻き取りや繰り出しの際の異音やがたつきを抑えることは想定されていない。
【0007】
特に、特許文献1に記載されているバレルは、バレル軸を中心として1回転未満(360度未満)だけ回動し、特許文献2に記載されている車両用サンバイザは、サンバイザ本体や付勢保持部材が支軸の回りを1回転未満(360度未満)だけ回動する構成である。従って、例えば特許文献1では、バレル軸の側面部に軸受孔内面に当接しない非当接部が軸方向に沿って存在し、その非当接部にのみパーティングラインを設けることができる。それに対し、自動車のシェードなどのシート機構では、シート材が固定軸を中心として巻き取りまたは繰り出しされる際に、固定軸の回りをバレルが1回転以上(360度以上)回転する。従って、回転軸の側面部には、軸方向に沿って延び、バレル内面に当接しない非当接部は存在しない。そのため、特許文献1と同様なパーティングラインの配置を行うことはできない。
【0008】
また、特許文献2の支軸には、長軸方向と交差する方向に延びるパーティングラインが形成されている。このようなパーティングラインは、通常の金型設計で形成することはできず、特別な金型設計が必要であり、支軸の製造が煩雑で製造コストが高くなる。
【0009】
そこで、本発明の目的は、シート材の巻き取りおよび繰り出しの際の異音やがたつきを抑えることができ、固定軸の製造が煩雑でなく製造コストが低く抑えられるシート機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のシート機構は、可撓性のシート材と、前記シート材の一端が直接または間接的に取り付けられており少なくとも端部が中空である回転体と、前記回転体の端部の中空部内に挿入されて前記回転体を回転可能に支持する固定軸と、を有し、前記シート材は、他端が一方向に沿って進退させられることによって前記固定軸を中心として巻き取り可能かつ繰り出し可能であり、前記固定軸は、外周面上に当該固定軸の長手方向に延びる突条を有し、前記突条は、当該固定軸の前記一方向に交差する方向に延びる直径上に位置していることを特徴とする。
前記固定軸は樹脂成形品であり、前記突条はパーティングラインであってよい。
前記回転体は、前記シート材の前記一端が固定されている回転軸と、前記回転軸の端部に挿入されている中空のバレルとを含み、前記回転軸の少なくとも一方の端部に前記バレルが嵌合して前記回転軸と前記バレルとが一体的に回転可能であり、前記回転軸および前記バレルの一体的な回転によって前記シート材の巻き取りおよび繰り出しが行われるものであってよい。
前記シート材は遮光性を有するスクリーンであり、前記一方向は上下方向であってよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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