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公開番号2025107405
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2025079265,2024552901
出願日2025-05-12,2023-09-28
発明の名称圧力容器
出願人マザーサンヤチヨ・オートモーティブシステムズ株式会社
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類F17C 1/16 20060101AFI20250710BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】強度の向上を図るとともに、流体がリークしにくい圧力容器を提供する。
【解決手段】樹脂製の中空容器のライナー2とインサート部材3とがライナー2のブロー成形により一体となって形成された圧力容器1であって、インサート部材3は、フランジ部25と、当該フランジ部25から立ち上がり内径開口部27を備える筒状の筒部26と、を有し、ライナー2の一部は、フランジ部25の端面及び筒部26の内周面に連続して接触しており、ライナー2は、パリソンを内径開口部27に挿通してブロー成形をすることでインサート部材3と一体成形されている。ライナー2をインサート部材3の内側に挿入してブロー成形するので、ピンチ部の発生を防ぐことができる。これにより、強度の向上を図ることができるとともに、ライナー2とインサート部材3との間から流体がリークしにくくすることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂製の中空容器のライナーとインサート部材とが前記ライナーのブロー成形により一体となって形成された圧力容器であって、
前記インサート部材は、フランジ部と、当該フランジ部から立ち上がり内径開口部を備える筒状の筒部と、を有し、
前記ライナーの一部は、前記フランジ部の端面及び前記筒部の内周面に連続して接触しており、
前記ライナーは、パリソンを前記内径開口部に挿通して前記ブロー成形をすることで前記インサート部材と一体成形されていること、を特徴とする圧力容器。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記ライナーは、前記内径開口部に接する注排口を有し、
外周面に段差部を有するブローピンを、前記ブロー成形の際に前記パリソンの前記注排口となる部分に対して外側から差し込むことで当該注排口にシール面が形成されていること、を特徴とする請求項1に記載の圧力容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧力容器に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
本発明の背景技術として特許文献1の技術がある。同技術は、高圧の流体等を封入する圧力容器のライナーをブロー成形により製造する技術に関するものである。この樹脂製のライナーは、半流動樹脂であるパリソンの内側に口金を挿入し、ブロー成形により口金と一体成形している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-119598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記特許文献1の口金周りの成形においては、半割状の金型によって口金に対してパリソンを外側から挟むため、口金の外周部を取り巻くライナー部分にピンチ部(ピンチに起因する厚さの不均一な部分)が発生する。このようにピンチ部が発生すると、口金とライナーとの間に隙間が生じやすくなり、製造後の圧力容器から、封入している流体がリークしやすくなるおそれがある。また、ピンチ部が形成されると、ライナーの厚さの不均一から応力が集中する箇所が発生するため、圧力容器の強度が低下するおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、強度の向上を図るとともに、流体がリークしにくい圧力容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、樹脂製の中空容器のライナーとインサート部材とが前記ライナーのブロー成形により一体となって形成された圧力容器であって、前記インサート部材は、フランジ部と、当該フランジ部から立ち上がり内径開口部を備える筒状の筒部と、を有し、前記ライナーの一部は、前記フランジ部の端面及び前記筒部の内周面に連続して接触しており、前記ライナーは、パリソンを前記内径開口部に挿通して前記ブロー成形をすることで前記インサート部材と一体成形されていること、を特徴とする。
【0007】
本発明によれば、ライナーをインサート部材の内側に挿入してブロー成形するので、ピンチ部の発生を防ぐことができる。これにより、強度の向上を図ることができるとともに、ライナーとインサート部材との間から流体がリークしにくくすることができる。
【0008】
また、前記ライナーは、前記内径開口部に接する注排口を有し、外周面に段差部を有するブローピンを、前記ブロー成形の際に前記パリソンの前記注排口となる部分に対して外側から差し込むことで当該注排口にシール面が形成されていることが好ましい。
【0009】
本発明によれば、成形サイクルを短くすることができるとともに、シール面の成形精度を高めることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、強度の向上を図るとともに、流体がリークしにくい圧力容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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