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公開番号2025106604
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-15
出願番号2025071449,2023187564
出願日2025-04-23,2019-05-10
発明の名称眼科用組成物
出願人千寿製薬株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 31/5377 20060101AFI20250708BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明の目的は、ブリモニジン及び/又はその塩と、チモロール及び/又はその塩と、リン酸及び/又はその塩を含む眼科用組成物において、保存による分解生成物の生成を抑制し、保存安定性を向上させる技術を提供することである。
【解決手段】ブリモニジン及び/又はその塩と、チモロール及び/又はその塩と、リン酸及び/又はその塩を含む眼科用組成物において、リン酸及び/又はその塩の濃度を32mM以下に設定する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ブリモニジン及び/又はその塩と、チモロール及び/又はその塩と、リン酸及び/又は
その塩を含み、
リン酸及び/又はその塩の濃度が32mM以下である、眼科用組成物。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
pHが7.1~7.3である、請求項1に記載の眼科用組成物。
【請求項3】
リン酸及び/又はその塩として、リン酸水素二ナトリウム及びリン酸二水素ナトリウム
のうちの少なくとも一方を含む、請求項1又は2に記載の眼科用組成物。
【請求項4】
リン酸及び/又はその塩として、リン酸水素二ナトリウム及びリン酸二水素ナトリウム
を含む、請求項3に記載の眼科用組成物。
【請求項5】
リン酸及び/又はその塩の濃度が0.01~32mMである、請求項1~4のいずれか
に記載の眼科用組成物。
【請求項6】
ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が0.01~1w/v%である、請求項1~5の
いずれかに記載の眼科用組成物。
【請求項7】
チモロール及び/又はその塩の濃度が0.1~1.5w/v%である、請求項1~6の
いずれかに記載の眼科用組成物。
【請求項8】
ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が0.1w/v%であり、
チモロール及び/又はその塩の濃度が0.68w/v%であり、
リン酸及び/又はその塩の濃度が0.3~32mMである、
請求項1~4のいずれかに記載の眼科用組成物。
【請求項9】
リン酸及び/又はその塩の濃度が0.3~6.3mMである、請求項8に記載の眼科用
組成物。
【請求項10】
点眼剤である、請求項1~9のいずれかに記載の眼科用組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブリモニジン及び/又はその塩と、チモロール及び/又はその塩と、リン酸及び/又はその塩を含み、保存による分解生成物の生成を抑制できる眼科用組成物に関する。
続きを表示(約 4,200 文字)【背景技術】
【0002】
ブリモニジン及びその塩は、アドレナリンα2受容体作動薬として知られており、眼房水産生抑制と共にぶどう膜強膜流出路を介した眼房水の流出を促進することによって、眼圧を低下させる作用があり、従来、緑内障や高眼圧症の治療に使用されている。
【0003】
また、チモロール及びその塩は、β受容体遮断薬として知られており、眼房水の産生抑制によって、眼圧を低下させる作用があり、従来、緑内障や高眼圧症の治療に使用されている。
【0004】
近年、緑内障や高眼圧症の治療効果を高めるために、ブリモニジン及び/又はその塩と、チモロール及び/又はその塩を併用した製剤が提案されている。例えば、特許文献1には、ブリモニジンとチモロールを含む眼科医薬組成物は、安全性があり、ブリモニジン又はチモロールを単独で使用する場合に比べて眼圧を低下させる効果が優れていることが開示されている。また、特許文献2には、約1~4.5mMのブリモニジンと、約2~15.8mMのチモロールと、約150~250ppmの塩化ベンザルコニウムを含む組成物は、緑内障や高眼圧症の治療に有効であることが開示されている。更に、特許文献3には、0.1w/v%のブリモニジン酒石酸塩と0.68w/v%のチモロールマレイン酸塩を含む組成物が、緑内障や高眼圧症の治療に有効であり、副作用も低減できることが開示されている。
【0005】
また、従来、ブリモニジン及び/又はその塩と、チモロール及び/又はその塩を併用した製剤について、製剤安定性に着目した製剤化技術についても検討されている。例えば、特許文献4には、約1~4.5mMのブリモニジン及び約2~16mMのチモロールを含有し、pHが約7~8.5である組成物は、分解生成物の生成を抑制でき、安定性が向上していることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2005-523316号公報
国際公開第2008/24846号
国際公開第2016/149498号
特表2009-533462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、ブリモニジン及び/又はその塩と、チモロール及び/又はその塩と、リン酸及び/又はその塩を含む新規眼科用組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者等は、更なる検討を重ねた結果、ブリモニジン及び/又はその塩と、チモロール及び/又はその塩と、リン酸及び/又はその塩を含む眼科用組成物において、リン酸及び/又はその塩の濃度を低減することによって、分解生成物の生成を効果的に抑制できることを見出した。更に、前記眼科用組成物において、リン酸及び/又はその塩の濃度を低減すると共に、エデト酸及び/又はその塩を添加することによって、分解生成物の生成がより一層効果的に抑制できることを見出した。本発明は、これらの知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
【0009】
本発明の一態様として、下記に掲げる発明を提供する。
項1. ブリモニジン及び/又はその塩と、チモロール及び/又はその塩と、リン酸及び/又はその塩を含み、
リン酸及び/又はその塩の濃度が32mM以下である、眼科用組成物。
項2. 更に、エデト酸及び/又はその塩を含有する、項1に記載の眼科用組成物。
項3. pHが7.1~7.3である、項1又は2に記載の眼科用組成物。
項4. リン酸及び/又はその塩として、リン酸水素二ナトリウム及びリン酸二水素ナトリウムのうちの少なくとも一方を含む、項1~3のいずれかに記載の眼科用組成物。
項5. リン酸及び/又はその塩として、リン酸水素二ナトリウム及びリン酸二水素ナトリウムを含む、項4に記載の眼科用組成物。
項6. リン酸及び/又はその塩の濃度が0.01~32mMである、項1~5のいずれかに記載の眼科用組成物。
項7. リン酸及び/又はその塩の濃度が0.3~32mMである、項1~6のいずれかに記載の眼科用組成物。
項8. リン酸及び/又はその塩の濃度が0.3~16mMである、項1~7のいずれかに記載の眼科用組成物。
項9. リン酸及び/又はその塩の濃度が0.3~6.3mMである、項1~8のいずれかに記載の眼科用組成物。
項10. ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が0.01~1w/v%である、項1~9のいずれかに記載の眼科用組成物。
項11. ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が0.05~0.3w/v%である、項1~10のいずれかに記載の眼科用組成物。
項12. ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が0.1w/v%である、項1~11のいずれかに記載の眼科用組成物。
項13. チモロール及び/又はその塩の濃度が0.1~1.5w/v%である、項1~12のいずれかに記載の眼科用組成物。
項14. チモロール及び/又はその塩の濃度が0.5~0.9w/v%である、項1~13のいずれかに記載の眼科用組成物。
項15. チモロール及び/又はその塩の濃度が0.68w/v%である、項1~14のいずれかに記載の眼科用組成物。
項16. エデト酸及び/又はその塩の濃度が0.0001~0.2w/v%である、項2に記載の眼科用組成物。
項17. エデト酸及び/又はその塩の濃度が0.001~0.03w/v%である、項2に記載の眼科用組成物。
項18. エデト酸及び/又はその塩の濃度が0.01w/v%である、項2に記載の眼科用組成物。
項19. ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が0.1w/v%であり、チモロール及び/又はその塩の濃度が0.68w/v%であり、リン酸及び/又はその塩の濃度が0.3~32mMであり、エデト酸及び/又はその塩の濃度が、0.01w/v%である、項2に記載の眼科用組成物。
項20. リン酸及び/又はその塩の濃度が0.3~6.3mMである、項19に記載の眼科用組成物。
項21. 点眼剤である、項1~20のいずれかに記載の眼科用組成物。
項22. 60℃で4週間保存する際に生じる分解生成物の生成量が1.0%を超えない、項1~21のいずれかに記載の眼科用組成物。
項23. ブリモニジン及び/又はその塩、チモロール及び/又はその塩、リン酸及び/又はその塩を含み、任意にエデト酸及び/又はその塩を含んでいてもよい眼科用組成物であって、
リン酸及び/又はその塩の濃度が0.01~32mMであり、
ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が0.01~1w/v%であり、
チモロール及び/又はその塩の濃度が0.1~1.5w/v%であり、
任意に含まれるエデト酸及び/又はその塩の濃度が0.0001~0.2w/v%である、
眼科用組成物。
項24. ブリモニジン及び/又はその塩、チモロール及び/又はその塩、リン酸及び/又はその塩を含み、任意にエデト酸及び/又はその塩を含んでいてもよく、pHが7.1~7.3である眼科用組成物であって、
リン酸及び/又はその塩の濃度が0.01~32mMであり、
ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が0.01~1w/v%であり、
チモロール及び/又はその塩の濃度が0.1~1.5w/v%であり、
任意に含まれるエデト酸及び/又はその塩の濃度が0.0001~0.2w/v%である、
眼科用組成物。
項25. ブリモニジン及び/又はその塩、チモロール及び/又はその塩、リン酸及び/又はその塩、防腐剤を含み、任意にエデト酸及び/又はその塩を含んでいてもよく、pHが7.1~7.3である眼科用組成物であって、
リン酸及び/又はその塩の濃度が0.01~32mMであり、
ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が0.01~1w/v%であり、
チモロール及び/又はその塩の濃度が0.1~1.5w/v%であり、
防腐剤の濃度が0.0001~0.1w/v%であり、
任意に含まれるエデト酸及び/又はその塩の濃度が0.0001~0.2w/v%である、
眼科用組成物。
項26. ブリモニジンの塩がブリモニジン酒石酸塩であり、及び/又はチモロールの塩がチモロールマレイン酸塩である、項23~25のいずれかに記載の眼科用組成物。
項27. ブリモニジン及び/又はその塩、チモロール及び/又はその塩、リン酸及び/又はその塩を含み、任意にエデト酸及び/又はその塩を含んでいてもよい眼科用組成物であって、
ブリモニジン及び/又はその塩の濃度が0.1w/v%であり、
チモロール及び/又はその塩の濃度が0.68w/v%であり、
リン酸及び/又はその塩の濃度が6.3mMであり、
任意に含まれるエデト酸及び/又はその塩の濃度が0.01w/v%である、
眼科用組成物。
【0010】
別の態様として、本発明は下記に掲げる発明を提供する。
項A1. ブリモニジン及び/又はその塩と、チモロール及び/又はその塩とを含む眼科用組成物における分解生成物を抑制させる方法であって、
眼科用組成物中に、ブリモニジン及び/又はその塩と、チモロール及び/又はその塩と、リン酸及び/又はその塩とを共存させる工程を含み、
前記リン酸及び/又はその塩の濃度が32mM以下である、
分解生成物の抑制方法。
項A2. 更に、眼科用組成物中にエデト酸及び/又はその塩を共存させる、項A1に記載の分解生成物の抑制方法。
(【0011】以降は省略されています)

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