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公開番号
2025106509
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-15
出願番号
2025065317,2021547328
出願日
2025-04-10,2020-02-14
発明の名称
脳損傷の唾液バイオマーカー
出願人
マーカー ダイアグノスティクス ユーケイ リミテッド
代理人
弁理士法人浅村特許事務所
主分類
C12Q
1/6851 20180101AFI20250708BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】軽度外傷性脳損傷(mTBI)を含む外傷性脳損傷(TBI)の経過を診断、監視、治療、及び、予測する方法を提供する。
【解決手段】対象からの唾液試料中の少なくとも1つのRNAバイオマーカー(例えば、miRNA)のレベルを決定することを含む。TBIの経過を診断、監視、治療、及び、予測するためのセンサ素子、検出システム、組成物及びキットも記載される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
対象における外傷性脳損傷(TBI)を診断及び/又は監視する方法であって、前記方法が、前記対象から得られた唾液試料中の少なくとも1つのRNAバイオマーカーのレベルを決定することを含み、前記少なくとも1つのRNAバイオマーカーが、
a.hsa-miR-1246、hsa-miR-126-3p(miR-126*)、hsa-miR-144-3p(miR-144*)、hsa-miR-144-5p(=miR-144*)、hsa-miR-16-1-3p、hsa-miR-339-5p、hsa-miR-497-5p、put-miR-1204、put-miR-323、put-miR-325、put-miR-444、put-miR-465、put-miR-469、put-miR-594、put-miR-856、put-miR-893、put-miR-958、RNU4-6p、SNORA57、SNORD3B-2、tRNA120-AlaAGC、tRNA18-ArgCCT、tRNA27-MetCAT、tRNA2-LeuTAA、tRNA73-ArgCCG、tRNA8-ThrAGT、tRNA9-TyrGTA、U2.3、U4.64、U6.168、U6.601、UC022CJG1、YRNA-245、及びYRNA-684、又はそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、及び/又は
b.put-miR-1003、put-miR-1080、put-miR-1084、put-miR-1146(2)、put-miR-1207、put-miR-1306、put-miR-188、put-miR-209、put-miR-468、put-miR-476、put-miR-6、put-miR-71、put-miR-742、put-miR-806、put-miR-92、put-miR-961、RNU6-4、RNU6-45、RNU6-6、RNU6-7、RNU6-73、U6.1249、U6.375、U6.428、及びYRNA-255、又はそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記少なくとも1つのRNAバイオマーカーのアップレギュレーションされたレベル又はダウンレギュレーションされたレベルのいずれかが、TBIを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのRNAバイオマーカーのレベルが所定の閾値を上回る若しくは下回る、又は対照と比較して増加若しくは減少する場合、前記対象がTBIを有すると診断される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記唾液試料が、損傷直後から損傷後の任意の期間から選択される損傷後の期間中に得られる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記唾液試料が、損傷直後から、前記RNAバイオマーカーの少なくとも1つの発現レベルが前記所定の閾値又は前記対照試料中の前記RNAバイオマーカーの量に戻るまでから選択される損傷後の期間中に得られる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記唾液試料が、損傷直後から損傷後1年まで、10ヶ月まで、8ヶ月まで、6ヶ月まで、5ヶ月まで、4ヶ月まで、3ヶ月まで、2ヶ月まで、1ヶ月まで、25日まで、20日まで、15日まで、7日まで、5日まで、3日まで、2日まで、及び/又は24時間までから選択される損傷後の期間中に得られる、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記唾液試料が、損傷直後から15日間、1時間から15日間、24時間から15日間、24時間から7日間及び2から5日間から選択される損傷後の期間中に得られる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記損傷後の1回又は複数回の更なる時間に前記対象から1つ又は複数の更なる唾液試料を得ることと、各更なる試料について検出及び増幅ステップを繰り返すこととを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記1つ又は複数の更なる唾液試料が、損傷直後から損傷後の任意の期間から選択される損傷後の期間中に得られる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記1つ又は複数の更なる唾液試料が、損傷直後から、前記RNAバイオマーカーの少なくとも1つの発現レベルが前記所定の閾値又は前記対照試料中の前記RNAバイオマーカーの量に戻るまでから選択される損傷後の期間中に得られる、請求項8に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、外傷性脳損傷(TBI)を含むがこれに限定されない脳損傷を診断及び/又は監視するための組成物、キット、システム及び方法に関する。より詳細には、本発明は、RNAバイオマーカーを使用したTBIの診断及び監視に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)
【背景技術】
【0002】
外傷性脳損傷(TBI)は、西欧諸国における45歳未満での死亡及び身体障害の主な原因である。その医療費負担及び社会的費用は上昇し続けると予想され、2020年までに、世界保健機関は、TBIが世界中で身体障害の3番目の主因になると予測している。
【0003】
多くの研究にもかかわらず、TBIの重症度を評価し、回復を予測するための信頼できるバイオマーカーは見出されていない。これは、軽度TBI(mTBI)に特に当てはまり、これは依然として臨床診療で評価することが困難である。TBI患者は、グラスゴー昏睡スコア(GCS)及び神経イメージング技術によって最初に評価されるが、これには費用のかかる装置が必要であり、現在の診断ツールは、脳損傷の実際の重症度を正確に定義及び定量する能力に欠けており、したがって重度のTBIは容易に検出するが、症例の大部分(75~90%)を占めるmTBIを容易に検出しない。
【0004】
mTBIの正確な診断は、反復性mTBI、及び反復性TBIの相乗効果が深刻な損傷及び死亡さえももたらす、セカンドインパクト症候群(SIS)として知られる壊滅的な脳損傷のリスクの高い、運動選手、軍人及び子供においては特に重要である。したがって、TBIの重症度の早期診断及び評価は、患者の健康及び最終的には生命を守るために極めて重要になる。
【0005】
主題技術は、これらの問題を念頭に置いて考案された。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、頭部外傷を負ったヒト対象における軽度外傷性脳損傷(mTBI)を含む外傷性脳損傷(TBI)を、対象からの生物学的試料中の1つ又は複数のmiRNA分子を検出することによって、診断、監視、及び治療することに関する方法及び検出システムを提供する。以下の開示の文脈において、生物学的試料中の1つ又は複数のmiRNA分子のレベル又は量に関する「レベル」及び「量」という用語は互換的に使用される。
【0007】
一態様では、本開示は、外傷性脳損傷(TBI)の診断及び治療を必要とするヒト対象における外傷性脳損傷の診断及び治療方法に関する。この方法は、対象から唾液試料を得ること、唾液試料を、(a)hsa-miR-1246、hsa-miR-126-3p(miR-126
*
)、hsa-miR-144-3p(miR-144
*
)、hsa-miR-144-5p(=miR-144
*
)、hsa-miR-16-1-3p、hsa-miR-339-5p、hsa-miR-497-5p、put-miR-1204、put-miR-323、put-miR-325、put-miR-444、put-miR-465、put-miR-469、put-miR-594、put-miR-856、put-miR-893、put-miR-958、RNU4-6p、SNORA57、SNORD3B-2、tRNA120-AlaAGC、tRNA18-ArgCCT、tRNA27-MetCAT、tRNA2-LeuTAA、tRNA73-ArgCCG、tRNA8-ThrAGT、tRNA9-TyrGTA、U2.3、U4.64、U6.168、U6.601、UC022CJG1、YRNA-245、及びYRNA-684、又はそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、及び/又は(b)put-miR-1003、put-miR-1080、put-miR-1084、put-miR-1146(2)、put-miR-1207、put-miR-1306、put-miR-188、put-miR-209、put-miR-468、put-miR-476、put-miR-6、put-miR-71、put-miR-742、put-miR-806、put-miR-92、put-miR-961、RNU6-4、RNU6-45、RNU6-6、RNU6-7、RNU6-73、U6.1249、U6.375、U6.428、及びYRNA-255、又はそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、少なくとも1つのRNAバイオマーカーに結合することができる核酸を含むプローブと接触させること、唾液試料中の当該少なくとも1つのRNAバイオマーカーの量を決定すること、少なくとも1つのRNAバイオマーカーの量が、所定の閾値に対して、又は対照試料中のRNAバイオマーカーの量に対して増加又は減少する対象をTBIを有するものとして同定すること、及び以下の1つ又は複数:対象を言語試験、認知試験、運動試験若しくは光学試験又は前述の任意の組み合わせに供すること、対象をCT若しくはMRI又はこれらの組み合わせの形態の画像診断に供すること、及び/又は対象に1つ又は複数の神経保護療法を施すこと、に従って、TBIを有すると同定された対象を治療することを含む。
【0008】
この方法の特定の実施形態では、少なくとも1つのRNAバイオマーカーは、(a)hsa-let-7i-5p、hsa-miR-107、hsa-miR-126-5p(=miR-126
*
)、hsa-miR-135b-5p、hsa-miR-142-3p、hsa-miR-142-5p、hsa-miR-143-3p(=miR-143)、hsa-miR-148a-3p、hsa-miR-206、hsa-miR-29c-3p、hsa-miR-34b-3p、hsa-miR-425-5p、hsa-miR-449a、hsa-miR-671-3p、hsa-miR-6748-3p、及びhsa-miR-934、又はそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、及び/又は(b)hsa-let-7a-5p、hsa-let-7b-5p、hsa-let-7f-5p、hsa-miR-103a-3p、hsa-miR-21-5p、及びhsa-miR-92a-3p、又はそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、1つ又は複数のmiRNAを更に含む。
【0009】
別の態様では、本開示は、対象の外傷性脳損傷(TBI)の診断及び/又は監視方法に関する。この方法は、対象から得られた唾液試料中の少なくとも1つのRNAバイオマーカーのレベルを決定することを含み、少なくとも1つのRNAバイオマーカーは、(a)hsa-miR-1246、hsa-miR-126-3p(miR-126
*
)、hsa-miR-144-3p(miR-144
*
)、hsa-miR-144-5p(=miR-144
*
)、hsa-miR-16-1-3p、hsa-miR-339-5p、hsa-miR-497-5p、put-miR-1204、put-miR-323、put-miR-325、put-miR-444、put-miR-465、put-miR-469、put-miR-594、put-miR-856、put-miR-893、put-miR-958、RNU4-6p、SNORA57、SNORD3B-2、tRNA120-AlaAGC、tRNA18-ArgCCT、tRNA27-MetCAT、tRNA2-LeuTAA、tRNA73-ArgCCG、tRNA8-ThrAGT、tRNA9-TyrGTA、U2.3、U4.64、U6.168、U6.601、UC022CJG1、YRNA-245、及びYRNA-684、又はそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、及び/又は(b)put-miR-1003、put-miR-1080、put-miR-1084、put-miR-1146(2)、put-miR-1207、put-miR-1306、put-miR-188、put-miR-209、put-miR-468、put-miR-476、put-miR-6、put-miR-71、put-miR-742、put-miR-806、put-miR-92、put-miR-961、RNU6-4、RNU6-45、RNU6-6、RNU6-7、RNU6-73、U6.1249、U6.375、U6.428、及びYRNA-255、又はそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。
【0010】
この方法の一実施形態では、少なくとも1つのRNAバイオマーカーは、(a)hsa-let-7i-5p、hsa-miR-107、hsa-miR-126-5p(=miR-126
*
)、hsa-miR-135b-5p、hsa-miR-142-3p、hsa-miR-142-5p、hsa-miR-143-3p(=miR-143)、hsa-miR-148a-3p、hsa-miR-206、hsa-miR-29c-3p、hsa-miR-34b-3p、hsa-miR-425-5p、hsa-miR-449a、hsa-miR-671-3p、hsa-miR-6748-3p、及びhsa-miR-934、又はそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、及び/又は(b)hsa-let-7a-5p、hsa-let-7b-5p、hsa-let-7f-5p、hsa-miR-103a-3p、hsa-miR-21-5p、及びhsa-miR-92a-3p、又はそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、1つ又は複数のmiRNAを更に含む。
(【0011】以降は省略されています)
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