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公開番号2025105701
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2025069092,2021562342
出願日2025-04-18,2020-04-30
発明の名称組換えポリクローナルタンパク質およびその使用方法
出願人ギガジェン,インコーポレイティッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12N 15/13 20060101AFI20250703BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】組換えポリクローナルタンパク質およびその使用方法の提供。
【解決手段】哺乳動物の形質細胞および形質芽細胞に由来する組換えポリクローナルタンパク質(RPP)を含む組成物が、本明細書で提供される。RPPを使用する方法も提供される。RPPは組換え体であり、これらの配列は、末梢血形質細胞または形質芽細胞に由来する。末梢血形質細胞または形質芽細胞は、例えば、ドナーに投与されたワクチンによって動員され、末梢血形質細胞または形質芽細胞は、他の末梢血細胞から特異的に分離される。末梢血細胞は、任意の哺乳動物、例えば、マウス、ラット、ヒト、サル、ウマ、またはウシに由来し得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
1.関連出願への相互参照
本出願は、その内容全体が全ての目的で参照により組み込まれる、2019年4月30日に出願した米国仮出願第62/841,097号に基づく利益および優先権を主張する。
2.配列表
続きを表示(約 3,100 文字)【0002】
本出願は、EFS-Web経由で提出した120158の配列に関する配列表を含み、この配列表は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。2020年4月30日に作成した前記ASCIIコピーは、GGN035WOsequencelisting.txtという名であり、サイズは30.3MBである。
3.分野
【0003】
例えば、ワクチンを含む抗原に対する結合特異性を有する、組換えポリクローナル抗体タンパク質、組換え高度免疫グロブリン、または単に組換え高度免疫とも呼ばれる組換えポリクローナルタンパク質(RPP)、ならびに医薬組成物を含めた、そのようなRPPを含むライブラリーおよび組成物が、本明細書で提供される。RPPを作製する方法、ならびにRPPを、例えば治療目的で使用する方法も、提供される。
【背景技術】
【0004】
4.背景
アクティブワクチンの広範囲に及ぶ使用によって、予防可能な感染性疾患の発生率は大いに低減されているが、ワクチンに誘導される免疫応答が低いかまたはないことによるワクチンの失敗は、依然として重要な問題である。年配者または先天的な体液性免疫不全を有する個体を含むある特定の集団は、特に感染症のリスクを有しており、これらの弱まった免疫系によって、ワクチン抗原に対する適切な免疫応答の誘導が妨げられる。(D'Acremont et al., 2006; Jilkova et al., 2009;Weinberger et al., 2010;Langley et al., 2011;Cramer et al., 2016;Bader, 2007;Goldacker et al., 2007;van Assen et al., 2010)。プアレスポンダー(poor responder
)は、非常に高い感染リスクを被っており、高い割合で入院することになるか、抗生物質または抗ウイルス療法を必要とするか、または長期にわたる病気または死がもたらされる。これらの患者は、失敗したワクチンモダリティに対する代案として、防御免疫をもたらすことになる抗体補充療法から利益を得るであろう。
【0005】
受動免疫(McDonagh, 1966)によって、アクティブワクチンに対して応答しない免疫
不全の個体に対する代替の防御戦略がもたらされる。例えば、静脈内免疫グロブリン(IVIg)は、数千人のヒトドナーの血漿に由来する広域スペクトルポリクローナル抗体療法である。IVIgは、体液性免疫不全を有する患者に対する抗体補充療法として使用される(Lucas et al., 2010;Resnick et al., 2012)。しかし、IVIgは、多くの一般的な病原体を対象とする抗体について低力価しか有さず、免疫不全患者において、かなりの罹患率および死亡率をもたらす(Orange et al., 2010)。抗病原体力価を増加させるために、いくつかのグループが、高度免疫と呼ばれることが多い、高力価血漿由来抗体を開発している(Bozzo & Jorquera, 2017)。高度免疫は、一般的に、B型肝
炎ウイルスに対して高力価を有するHyperHEP B(Grifols)などのアクティブワクチンの投与のすぐ後に、ドナーの血漿から導出される。
【0006】
最近アクティブワクチンを投与されたドナーから導出された高度免疫は、受動免疫に対する優れた選択肢であるが、そのような製品を商業的にスケールアップすることが課題である(Kreil et al., 2012)。重要なのは、ワクチン接種されることを快諾し、血漿
を繰り返し提供する強力なレスポンダーを特定することが困難である場合があることである。したがって、高度免疫製造ロットは、必然的に、異なるドナーセットから導出され、ロット間のばらつきをもたらす。抗病原体力価は、2から3倍程度の低さから(Schampera et al., 2017)50倍程度の高さまで(Kreil et al., 2012)、高度免疫によってかなり変化する。したがって、一部の場合、医師は、単に、より高用量のIVIgを投与する場合がある(Polilli et al., 2012)。医師および患者は、大規模での製造が
より容易である、より一貫した、より高力価の高度免疫から利益を得ることになるであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
5.概要
例えば、ワクチンを含む抗原に対する結合特異性を有する、RPP(組換えポリクローナル抗体タンパク質、組換え高度免疫グロブリン、または組換え高度免疫とも呼ばれる組換えポリクローナルタンパク質)の新規ライブラリー、および例えば、ヒト治療薬としての、そのようなRPPを使用する方法が、本明細書で提供される。RPPは組換え体であり、これらの配列は、末梢血形質細胞または形質芽細胞(plasmablast)に由来する。末梢血形質細胞または形質芽細胞は、例えば、ドナーに投与されたワクチンによって動員され、末梢血形質細胞または形質芽細胞は、他の末梢血細胞から特異的に分離される。末梢血細胞は、任意の哺乳動物、例えば、マウス、ラット、ヒト、サル、ウマ、またはウシに由来し得る。
【0008】
RPPは、抗原に特異的に結合する。例としては、以下に限定されないが、b型Haemophilius influenzaeの多糖、肺炎球菌の多糖、B型肝炎ウイルス抗原、またはヒト胸腺細胞が挙げられる。一部のRPP組成物は、例えば、ウイルスに由来するタンパク質抗原を含むワクチンによって動員される形質細胞または形質芽細胞に由来する。一部の実施形態では、ワクチンは、哺乳動物の細胞、例えば、免疫細胞またはがん細胞である。他の実施形態では、ワクチンは、死滅したかまたは不活性化された病原体、例えば、細菌またはウイルスである。他の実施形態では、ワクチンは、細菌の多糖類である。一部の実施形態では、ワクチンは、感染性疾患に対する予防のために米国食品医薬品局によって承認された媒介物である。全ての実施形態では、ワクチンは、末梢血において形質細胞または形質芽細胞を動員するか、または形質細胞または形質芽細胞を末梢血において動員させる。
【0009】
RPPライブラリーは、RPP、例えば、抗体の混合物を含み、ポリクローナル抗体と称され得る。抗体の混合物は、10、100、1,000、10,000、100,000または100,000を超える別個の抗体配列を含み得る。一部の実施形態では、ライブラリーは、本明細書に開示される同族の重鎖CDR3および軽鎖CDR3配列を有するRPPを含む。
【0010】
一部の実施形態では、抗体は、キメラである。一部の実施形態では、抗体は、ヒト化されている。一部の実施形態では、抗体は、ヒト抗体である。一部の実施形態では、RPPは、抗体断片の混合物を含む。一部の実施形態では、RPPは、単鎖可変断片(scFv)の混合物を含む。一部の実施形態では、RPPは、全長抗体を含む。一部の実施形態では、抗体は、IgG、IgA、またはIgMである。
(【0011】以降は省略されています)

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