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公開番号2025104946
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223150
出願日2023-12-28
発明の名称自動結束システム、結束部材、及び自動結束装置
出願人大和化成工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B65B 13/08 20060101AFI20250703BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】様々な形状のアンカー部(他部材固定部)を備える結束部材のいずれに対しても長手状の配策材を自動結束させることが可能な自動結束システムと、それに用いる結束部材及び自動結束装置を提供する。
【解決手段】 他部材固定部2と配策材結束部4とそれらの間に形成される基部5とを一体に有した結束部材1と、配策材結束部4に配策材200を結束させる自動結束装置100と、を備える自動結束システム1000であって、自動結束装置100は、結束部材1の基部5のみを挟む形で保持し、該結束部材を所定位置かつ所定姿勢に維持するチャック部10と、チャック部10に保持された結束部材1の配策材結束部4を、チャック部10の接近に伴い環状化する環状化誘導部20と、チャック部10と20環状化誘導部が互いに接近するように駆動する移動駆動部30と、を備える。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
第一側に形成される他部材固定部と第一側とは逆の第二側に形成される配策材結束部とそれらの間に形成される基部とを一体に有した結束部材と、前記配策材結束部に配策材を結束させる自動結束装置と、を備える自動結束システムにおいて、
前記自動結束装置は、
前記結束部材の基部のみを挟む形で保持し、該結束部材を所定位置かつ所定姿勢に維持するチャック部と、
前記チャック部に対し対向配置され、該チャック部に保持された前記結束部材の前記配策材結束部を、該チャック部との相対接近に伴い環状化する環状化誘導部と、
前記チャック部と前記環状化誘導部が互いに接近するように駆動する移動駆動部と、
を備える自動結束システム。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
前記移動駆動部は、異なる回動軸により連結された複数の関節が3次元的に動作制御されるロボットアームであり、
前記チャック部は、前記ロボットアームに設けられる請求項1に記載の自動結束システム。
【請求項3】
前記結束部材は、前記他部材固定部の形状が異なるものを2種以上含み、
前記チャック部は、前記環状化誘導部に対する接近方向に対し直交する所定幅方向において互いが対向配置される把持部材を有し、
それら把持部材の先端部は、それら把持部材が互いに接近することにより前記結束部材の前記基部を把持する把持部であり、
それら把持部材の先端部よりも基端側には、それら把持部材の対向間に、前記他部材固定部を有する前記結束部材を前記把持部が把持した場合にその他部材固定部を非接触で収容可能にする収容空間が形成される請求項1に記載の自動結束システム。
【請求項4】
前記チャック部に保持されたときの前記結束部材の前記所定位置及び前記所定姿勢は、前記環状化誘導部と前記チャック部が接近するときに、前記配策材結束部が、該環状化誘導部によって該チャック部側へと押し出されることにより環状化するよう促される予め定められた位置及び姿勢のことであり、
前記チャック部は、前記基部を保持したときに前記結束部材が前記所定位置及び前記所定姿勢からズレないよう、前記基部に設けられた凸部に対し嵌合する請求項1に記載の自動結束システム。
【請求項5】
前記結束部材は、前記配策材結束部がベルト部であり、前記基部が前記ベルト部を先端側から挿入して抜け止めするバックル部を含み、
前記環状化誘導部は、前記チャック部に対する接近方向と前記所定幅方向との双方に対する直交方向において互いが対向配置される対向壁部と、それらを前記チャック部側とは逆側の端部側で連結する連結壁部と、を有し、それら対向壁部の対向面と、前記連結壁部の前記チャック部側を臨む面とがU字状に連続する配策材載置面を形成するとともに、その配策材載置面に対しU字状ガイド溝21uを形成し、前記チャック部との接近に伴い前記チャック部側から当該環状化誘導部側に向けて延びる前記ベルト部を、その先端を当該ガイド溝内で摺動させる形で前記チャック部側へと折り返させ、
前記チャック部は、折り返した前記ベルト部の先端を、保持している前記バックル部のベルト挿通孔に挿入するように摺動させる挿入ガイド面が形成されたベルト挿入ガイド部を有する請求項3に記載の自動結束システム。
【請求項6】
前記自動結束装置は、
前記ベルト部が前記バックル部の前記ベルト挿通孔に挿入され、そのベルト挿通孔から抜け出た先の領域において、当該ベルト部を前記ベルト挿通孔から所定の引出方向に引っ張るベルト引出手段と、
引き出された当該ベルト部を所定の切断位置で切断するベルト切断手段と、
を有した引出切断部を備え、
前記チャック部に保持されて前記所定位置及び前記所定姿勢にある前記結束部材は、前記バックル部の前記ベルト挿通孔が前記直交方向に延びており、当該ベルト挿通孔の出口から抜け出た前記ベルト部は、そのベルト挿通孔のベルト挿通方向に沿って直進して前記引出切断部のベルト挿入口に進入するとともに、進入した前記ベルト部はさらに直進し、前記切断位置を通過した先の所定の引出位置で前記ベルト引出手段によりその直進方向に引っ張られる請求項5に記載の自動結束システム。
【請求項7】
前記環状化誘導部は、前記対向壁部の一方が前記ベルト部の進入側となる進入側対向壁部、他方が前記ベルト部の退出側となる退出側対向壁部をなし、それらが前記直交方向に対向し、
前記自動結束装置は、前記直交方向において前記進入側対向壁部に対し前記退出側対向壁部とは逆側に隣接し、かつ前記接近方向において前記チャック部側の前記引出切断部と対向するように配置されるとともに前記進入側対向壁部よりも前記チャック部側に延び出し、その延び出した先の前記退出側対向壁部側の面が、前記連結壁部に向かうほど該退出側対向壁部に接近するよう傾斜した進入ガイド面をなすベルト進入補助部材を備え、
前記ベルト進入補助部材は、前記環状化誘導部に対し前記チャック部とは逆側に移動可能に設けられ、前記チャック部と前記環状化誘導部が前記接近方向において接近する際には、前記環状化誘導部と共に前記チャック部側へ接近するものの、前記引出切断部に当接して押し戻される請求項6に記載の自動結束システム。
【請求項8】
前記ベルト引出手段は、駆動源となる引出駆動モータと共に、前記ベルト部においてベルト長手方向に連続形成された抜け止め用の係止溝に対し係合するベルト係合ギアを有し、そのベルト係合ギアを前記引出駆動モータの回転出力に基づいて回転させることにより前記ベルト部を引き出すものであり、
前記ベルト切断手段は、駆動源となる切断駆動モータと共に、刃部材と、リンク機構と、を有し、前記切断駆動モータの回転出力に基づいてリンク機構を作動させることにより該リンク機構に連動して前記刃部材が前記切断位置に押し出される請求項6に記載の自動結束システム。
【請求項9】
請求項4に記載の自動結束システムに用いられ、
第一側に形成される他部材固定部と第一側とは逆の第二側に形成される配策材結束部とそれらの間に形成される基部とを一体に有し、
前記基部には、前記チャック部に保持されたときに前記結束部材が前記所定位置及び前記所定姿勢からズレないよう嵌合する凸部が設けられる結束部材。
【請求項10】
請求項1に記載の自動結束システムに用いられ、
第一側に形成される他部材固定部と第一側とは逆の第二側に形成される配策材結束部とそれらの間に形成される基部とを一体に有した結束部材の前記配策材結束部に配策材を結束させる自動結束装置であり、
前記結束部材の基部のみを挟む形で保持し、該結束部材を所定位置かつ所定姿勢に維持するチャック部と、
前記チャック部に対し対向配置され、該チャック部に保持された前記結束部材の前記配策材結束部を、該チャック部との相対接近に伴い環状化する環状化誘導部と、
前記チャック部と前記環状化誘導部が互いに接近するように駆動する移動駆動部と、
を備える自動結束装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は長手状の配策材を結束部材に自動結束させるシステムと、それに用いる結束部材及び自動結束装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ワイヤーハーネス等の長手状の配策材を車両に配策する場合、配策材を長手方向の所定箇所で結束保持させた各クランプ(結束部材)を、車体側の各位置に固定していく形でなされる(特許文献1参照)。こうしたクランプにはテープタイプやベルトタイプ等がある。テープタイプのクランプは、クランプに一体形成された板状の袖部をワイヤーハーネスと共に別体のテープで巻き付けることにより、ワイヤーハーネスを結束保持する。ベルトタイプのクランプは、クランプに一体形成されたベルトによってワイヤーハーネスを取り巻き、そのベルトをベルト基端部に形成されたバックルに挿入することにより、ワイヤーハーネスを結束保持する。特許文献1には、テープタイプ用の袖部(テープ止め部)と、ベルトタイプ用のベルト(バンド)及びバックル(バンドロック)とを同時に備えるクランプについて記載されている。
【0003】
近年、こうしたクランプにワイヤーハーネス等の配策材を自動結束させる自動結束装置の開発が検討されている。この場合に採用されるクランプは、基本的には、テープタイプではなく、ベルトタイプである。ベルトタイプのクランプには、ベルト及びバックルの他に、車体側に固定するためのアンカー(他部材固定部)が一体に設けられる。アンカーは、固定先の形状に対応した形状であるため、固定先の種類に応じて様々な形状のものがある。このため、自動結束装置の開発にあたっては、アンカーの形状が異なっていたとしても、ベルトによる配策材の自動結束ができることが望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5214377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、様々な形状のアンカー部(他部材固定部)を備える結束部材のいずれに対しても長手状の配策材を自動結束させることが可能な自動結束システムと、それに用いる結束部材及び自動結束装置を提供することにある。
【発明の概要】
課題を解決するための手段及び発明の効果
【0006】
上記課題を解決するための自動結束システムは、
第一側に形成される他部材固定部と第一側とは逆の第二側に形成される配策材結束部とそれらの間に形成される基部とを一体に有した結束部材と、前記配策材結束部に配策材(長尺部材)を結束させる自動結束装置と、を備える自動結束システムにおいて、
前記自動結束装置は、
前記結束部材の基部のみを挟む形で保持し、該結束部材を所定位置かつ所定姿勢に維持するチャック部と、
前記チャック部に対し対向配置され、該チャック部に保持された前記結束部材の前記配策材結束部を、該チャック部との相対接近に伴い環状化する環状化誘導部と、
前記チャック部と前記環状化誘導部が互いに接近するように駆動する移動駆動部と、
を備える。
【0007】
上記構成によれば、自動結束装置のチャック部が、結束部材において他部材固定部と配策材結束部との双方の機能に関わらない基部を保持する。これにより、結束部材の保持に際して、他部材固定部の形状や、配策材結束部による配策材の結束動作等に影響を受けることがなく、結束部材の保持を安定して継続できる。
【0008】
前記移動駆動部は、異なる回動軸により連結された複数の関節が3次元的に動作制御されるロボットアームであり、
前記チャック部は、前記ロボットアーム(の先端部)に設けられ、3次元移動が可能になるようにできる。
【0009】
上記構成によれば、移動駆動部は、チャック部と環状化誘導部を接近・離間させる直線往復動作以外の動作も可能になる。例えば、チャック部と環状化誘導部の接近方向に直交する平面上に、様々な種類の配策材結束部に対応する各環状化誘導部を並べて配置し、チャック部が保持した結束部材の配策材結束部の種類に応じて選択される環状化誘導部に対し近づくような動作をすることもできる。
【0010】
前記結束部材は、前記他部材固定部の形状が異なるものを2種以上含み、
前記チャック部は、前記環状化誘導部に対する接近方向に対し直交する所定幅方向において互いが対向配置される把持部材を有し、
それら把持部材の先端部は、それら把持部材が互いに接近することにより前記結束部材の前記基部を把持する把持部であり、
それら把持部材の先端部よりも基端側には、それら把持部材の対向間に、前記他部材固定部を有する前記結束部材を前記把持部が把持した場合にその他部材固定部を非接触で収容可能にする収容空間が形成されるようにできる。
(【0011】以降は省略されています)

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