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公開番号2025104734
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222750
出願日2023-12-28
発明の名称評価方法、頭皮毛髪化粧料の選定方法、スクリーニング方法、頭皮毛髪化粧料の製造方法、頭皮毛髪化粧料、及び、評価支援ツール
出願人株式会社ミルボン
代理人個人,個人
主分類C12Q 1/06 20060101AFI20250703BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】頭皮のバリア機能に関連する新規な評価方法、頭皮毛髪化粧料の選定方法、スクリーニング方法、頭皮毛髪化粧料の製造方法、頭皮毛髪化粧料、及び、評価支援ツールの提供。
【解決手段】被評価者の頭皮細菌叢における細菌の多様性の指標と、被評価者の頭皮細菌叢における少なくともコリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の細菌数に関する指標と、被評価者の頭皮細菌叢における少なくともコリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の割合に関する指標と、の少なくともいずれかの指標に基づいて、被評価者の頭皮のバリア機能の程度を評価するか、又は、被評価者の頭皮のバリア機能の程度に基づいて、少なくともいずれかの上記指標を評価する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
被評価者の頭皮細菌叢における細菌の多様性の指標と、被評価者の頭皮細菌叢における少なくともコリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の細菌数に関する指標と、被評価者の頭皮細菌叢における少なくともコリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の割合に関する指標と、の少なくともいずれかの指標に基づいて、前記被評価者の頭皮のバリア機能の程度を評価するか、又は、
被評価者の頭皮のバリア機能の程度に基づいて、前記被評価者の頭皮細菌叢における細菌の多様性の指標と、前記被評価者の頭皮細菌叢における少なくともコリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の細菌数に関する指標と、前記被評価者の頭皮細菌叢における少なくともコリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の割合に関する指標と、の少なくともいずれかの指標を評価する、
評価方法。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記細菌の多様性の指標は、頭皮に存在する細菌の種類の数と、頭皮に存在する細菌の種類毎の割合の均等度と、の少なくともいずれかであり、
前記細菌数に関する指標は、前記被評価者の頭皮細菌叢における、コリネバクテリウム属の細菌の細菌数と、アクネ菌とコリネバクテリウム属の細菌と表皮ブドウ球菌の合計の細菌数と、総細菌数と、の少なくともいずれかであり、
前記細菌の割合に関する指標は、前記被評価者の頭皮細菌叢における、コリネバクテリウム属の細菌の割合である、
請求項1に記載の評価方法。
【請求項3】
前記被評価者の前記指標と、前記指標の比較基準と、の対比により前記被評価者の前記バリア機能の程度を評価するか、又は、
前記被評価者の前記バリア機能の程度と、前記バリア機能の程度の比較基準と、の対比により前記被評価者の前記指標を評価する、
請求項1又は2に記載の評価方法。
【請求項4】
請求項1又は2の評価方法により得られる評価結果に応じて前記被評価者に対して推奨する頭皮毛髪化粧料の選定を行う、頭皮毛髪化粧料の選定方法。
【請求項5】
少なくとも1回、頭皮毛髪化粧料を用いて被評価者の頭皮及び/又は毛髪を処理する工程と、
前記頭皮及び/又は毛髪を処理する工程の前後の、
前記被評価者の頭皮細菌叢における細菌の多様性の指標と、
前記被評価者の頭皮細菌叢における少なくともコリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の細菌数に関する指標と、
前記被評価者の頭皮細菌叢における少なくともコリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の割合に関する指標と、
の少なくともいずれかの指標を比較する工程と、
を備えた頭皮のバリア機能を改善させる頭皮毛髪化粧料のスクリーニング方法。
【請求項6】
少なくとも1回、有効成分の候補物質を用いて被評価者の頭皮及び/又は毛髪を処理する工程と、
前記頭皮及び/又は毛髪を処理する工程の前後の、
前記被評価者の頭皮細菌叢における細菌の多様性の指標と、
前記被評価者の頭皮細菌叢における少なくともコリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の細菌数に関する指標と、
前記被評価者の頭皮細菌叢における少なくともコリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の割合に関する指標と、
の少なくともいずれかの指標を比較する工程と、
を備えた頭皮のバリア機能を改善させる有効成分の候補物質のスクリーニング方法。
【請求項7】
請求項6に記載のスクリーニング方法によって選定される有効成分を配合する、
頭皮毛髪化粧料の製造方法。
【請求項8】
請求項5に記載のスクリーニング方法によって選定された、又は、請求項6に記載のスクリーニング方法によって選定された有効成分の候補物質が配合された、頭皮毛髪化粧料。
【請求項9】
被評価者の頭皮のバリア機能の程度の評価を支援する評価支援ツールであって、
前記被評価者の頭皮細菌叢における細菌の多様性の指標と、前記被評価者の頭皮細菌叢における少なくともコリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の細菌数に関する指標と、前記被評価者の頭皮細菌叢における少なくともコリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の割合に関する指標と、の少なくともいずれかの指標を特定するための指標特定情報を取得する取得部と、
前記指標の比較基準となる情報を格納している記憶部と、
前記取得部が取得した前記指標特定情報から特定される前記被評価者の前記指標と、前記記憶部に格納されている前記指標の比較基準と、を比較する比較部と、
前記比較部による比較結果を表示出力する表示部と、
を備えた評価支援ツール。
【請求項10】
被評価者の頭皮細菌叢における細菌の多様性の指標と、被評価者の頭皮細菌叢における少なくともコリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の細菌数に関する指標と、被評価者の頭皮細菌叢における少なくともコリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の割合に関する指標と、の少なくともいずれかの頭皮細菌叢に関する指標の評価を支援する評価支援ツールであって、
前記被評価者の頭皮のバリア機能の程度を特定するためのバリア機能特定情報を取得する取得部と、
前記頭皮のバリア機能の程度の比較基準となる情報を格納している記憶部と、
前記取得部が取得した前記バリア機能特定情報から特定される前記被評価者の前記頭皮のバリア機能の程度と、前記記憶部に格納されている前記頭皮のバリア機能の程度の比較基準と、を比較する比較部と、
前記比較部による比較結果を表示出力する表示部と、
を備えた評価支援ツール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、評価方法、頭皮毛髪化粧料の選定方法、スクリーニング方法、頭皮毛髪化粧料の製造方法、頭皮毛髪化粧料、及び、評価支援ツールに関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
頭皮は、過剰な洗髪、ドライヤーの熱、紫外線等の様々な原因により乾燥し、そのバリア機能が低下しうることが知られている。そして、バリア機能が低下した頭皮では、頭皮のかゆみやフケも生じやすい。
このため、例えば、特許文献1(特開2015-155395号公報)では、頭皮のバリア機能を改善させるための成分が配合された頭皮頭髪化粧料が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-155395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、頭皮の状態についてバリア機能の改善が求められるものであるか否かを把握するには、従来、頭皮の経表皮水分蒸散量(TEWL:Trans Epidermal Water Loss)の測定や、頭皮のテープストリッピングによる重層剥離度の観察等の報告に留まる。このため、頭皮のバリア機能に関連する新しい客観的な評価方法が要望されている。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑み、頭皮のバリア機能に関連する新規な評価方法、頭皮毛髪化粧料の選定方法、スクリーニング方法、頭皮毛髪化粧料の製造方法、頭皮毛髪化粧料、及び、評価支援ツールの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、頭皮のバリア機能に関連する新規な評価方法等を見出すために、頭皮細菌叢に着目し、頭皮のバリア機能と頭皮細菌叢との関連性について鋭意研究を行った。
【0007】
そして、本発明者は、頭皮細菌叢の細菌と頭皮のバリア機能との関係について、詳細な検討を行った結果、被評価者の頭皮細菌叢における細菌の多様性と、コリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の細菌数と、コリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の割合と、頭皮のバリア機能の間に相関があることを新規に見出し、頭皮のバリア機能に関する評価方法として当該関係を用いることに着目して、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明の評価方法は、以下の手段を備えるものである。
[1]被評価者の頭皮細菌叢における細菌の多様性の指標と、被評価者の頭皮細菌叢における少なくともコリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の細菌数に関する指標と、被評価者の頭皮細菌叢における少なくともコリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の割合に関する指標と、の少なくともいずれかの指標に基づいて、被評価者の頭皮のバリア機能の程度を評価するか、又は、被評価者の頭皮のバリア機能の程度に基づいて、被評価者の頭皮細菌叢における細菌の多様性の指標と、被評価者の頭皮細菌叢における少なくともコリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の細菌数に関する指標と、被評価者の頭皮細菌叢における少なくともコリネバクテリウム属の細菌を含む細菌の割合に関する指標と、の少なくともいずれかの指標を評価する。
【0009】
[2]細菌の多様性の指標は、頭皮に存在する細菌の種類の数と、頭皮に存在する細菌の種類毎の割合の均等度と、の少なくともいずれかであり、細菌数に関する指標は、被評価者の頭皮細菌叢における、コリネバクテリウム属の細菌の細菌数と、アクネ菌とコリネバクテリウム属の細菌と表皮ブドウ球菌の合計の細菌数と、総細菌数と、の少なくともいずれかであり、細菌の割合に関する指標は、被評価者の頭皮細菌叢における、コリネバクテリウム属の細菌の割合である、前項[1]に記載の評価方法。
【0010】
[3]被評価者の指標と、指標の比較基準と、の対比により被評価者のバリア機能の程度を評価するか、又は、被評価者のバリア機能の程度と、バリア機能の程度の比較基準と、の対比により被評価者の指標を評価する、前項[1]又は[2]に記載の評価方法。
(【0011】以降は省略されています)

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