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公開番号
2025104139
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-09
出願番号
2023222009
出願日
2023-12-27
発明の名称
ビールテイスト飲料
出願人
サントリーホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12C
5/02 20060101AFI20250702BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】好適なコク及び厚みを有する、または、ビールテイスト飲料に不適なアルコール臭が抑制されたビールテイスト飲料を提供する。
【解決手段】アルコール度数が9.0(v/v)%以上であり、リアルエキス濃度が12.5(w/w)%以上であり、リナロールの含有量が7.0質量ppb以上である、ビールテイスト飲料。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アルコール度数が9.0(v/v)%以上であり、
リアルエキス濃度が12.5(w/w)%以上であり、
リナロールの含有量が7.0質量ppb以上である、ビールテイスト飲料。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
アルコール度数が9.5(v/v)%以上32.0(v/v)%以下である、請求項1に記載のビールテイスト飲料。
【請求項3】
リアルエキス濃度が12.8(w/w)%以上40.0(w/w)%以下である、請求項1又は2に記載のビールテイスト飲料。
【請求項4】
リナロールの含有量が8.0質量ppb以上6000質量ppb以下である、請求項1又は2に記載のビールテイスト飲料。
【請求項5】
アルコール度数(単位:(v/v)%)に対するリナロールの含有量(単位:質量ppb)の比〔リナロールの含有量/アルコール度数〕が、0.25以上300以下である、請求項1又は2に記載のビールテイスト飲料。
【請求項6】
リアルエキス濃度(単位:(w/w)%)に対するリナロールの含有量(単位:質量ppb)の比〔リナロールの含有量/リアルエキス濃度〕が、0.4以上400以下である、請求項1又は2に記載のビールテイスト飲料。
【請求項7】
下記工程(a)~(c)を少なくとも有する、ビールテイスト飲料の製造方法。
・工程(a):前記ビールテイスト飲料のアルコール度数を9.0(v/v)%以上に調整及び/又は確認する工程。
・工程(b):前記ビールテイスト飲料のリアルエキス濃度を12.5(w/w)%以上に調整及び/又は確認する工程。
・工程(c):前記ビールテイスト飲料のリナロールの含有量を7.0質量ppb以上に調整及び/又は確認する工程。
【請求項8】
下記工程(a)~(c)を少なくとも有する、ビールテイスト飲料の香味改善方法。
・工程(a):前記ビールテイスト飲料のアルコール度数を9.0(v/v)%以上に調整及び/又は確認する工程。
・工程(b):前記ビールテイスト飲料のリアルエキス濃度を12.5(w/w)%以上に調整及び/又は確認する工程。
・工程(c):前記ビールテイスト飲料のリナロールの含有量を7.0質量ppb以上に調整及び/又は確認する工程。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビールテイスト飲料、ビールテイスト飲料の製造方法、及び香味改善方法に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、最近の消費者の多様化した好みに応じて、様々なビールテイスト飲料が開発されて市場に流通している。
例えば、特許文献1には、クエン酸及びフェネチルアルコールを含有し、クエン酸の含有量が、270mg/L以上1100mg/L以下であり、フェネチルアルコールの含有量が、40mg/L以上180mg/L以下である、高アルコールビールテイスト飲料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-159020号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アルコール度数が高いビールテイスト飲料は、すっきりとした味わいは得られるが、不適なアルコール臭が感じやすいだけでなく、ビールテイスト飲料に適したコクや厚みが感じにくい飲料となり易いことが本発明者の検討で判明した。
このような状況下、例えば、好適なコク及び厚みを有する、または、ビールテイスト飲料に不適なアルコール臭が抑制されたビールテイスト飲料が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、アルコール度数所定値以上であり、リアルエキス濃度とリナロールの含有量が所定値以上であるビールテイスト飲料等を提供する。
具体的には、本発明は、たとえば下記態様[1]~[9]を提供する。
[1]
アルコール度数が9.0(v/v)%以上であり、
リアルエキス濃度が12.5(w/w)%以上であり、
リナロールの含有量が7.0質量ppb以上である、ビールテイスト飲料。
[2]
アルコール度数が9.5(v/v)%以上32.0(v/v)%以下である、[1]に記載のビールテイスト飲料。
[3]
リアルエキス濃度が12.8(w/w)%以上40.0(w/w)%以下である、[1]又は[2]に記載のビールテイスト飲料。
[4]
リナロールの含有量が8.0質量ppb以上6000質量ppb以下である、[1]~[3]のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
[5]
アルコール度数(単位:(v/v)%)に対するリナロールの含有量(単位:質量ppb)の比〔リナロールの含有量/アルコール度数〕が、0.25以上300以下である、[1]~[4]のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
[6]
リアルエキス濃度(単位:(w/w)%)に対するリナロールの含有量(単位:質量ppb)の比〔リナロールの含有量/リアルエキス濃度〕が、0.4以上400以下である、[1]~[5]のいずれかに記載のビールテイスト飲料。
[7]
下記工程(a)~(c)を少なくとも有する、ビールテイスト飲料の製造方法。
・工程(a):前記ビールテイスト飲料のアルコール度数を9.0(v/v)%以上に調整及び/又は確認する工程。
・工程(b):前記ビールテイスト飲料のリアルエキス濃度を12.5(w/w)%以上に調整及び/又は確認する工程。
・工程(c):前記ビールテイスト飲料のリナロールの含有量を7.0質量ppb以上に調整及び/又は確認する工程。
[8]
下記工程(a)~(c)を少なくとも有する、ビールテイスト飲料の製造方法。
・工程(a):前記ビールテイスト飲料のアルコール度数を9.0(v/v)%以上に調整及び/又は確認する工程。
・工程(b):前記ビールテイスト飲料のリアルエキス濃度を12.5(w/w)%以上に調整及び/又は確認する工程。
・工程(c):前記ビールテイスト飲料のリナロールの含有量を7.0質量ppb以上に調整及び/又は確認する工程。
[9]
下記工程(a)~(c)を少なくとも有する、ビールテイスト飲料の香味改善方法。
・工程(a):前記ビールテイスト飲料のアルコール度数を9.0(v/v)%以上に調整及び/又は確認する工程。
・工程(b):前記ビールテイスト飲料のリアルエキス濃度を12.5(w/w)%以上に調整及び/又は確認する工程。
・工程(c):前記ビールテイスト飲料のリナロールの含有量を7.0質量ppb以上に調整及び/又は確認する工程。
【発明の効果】
【0006】
本発明の好適な一態様のビールテイスト飲料は、好適なコク及び厚みを有し、また、ビールテイスト飲料に不適なアルコール臭が抑制された飲料となり得る。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書に記載された数値範囲については、上限値及び下限値を任意に組み合わせることができる。例えば、数値範囲として「好ましくは30~100、より好ましくは40~80」と記載されている場合、「30~80」との範囲や「40~100」との範囲も、本明細書に記載された数値範囲に含まれる。また、例えば、数値範囲として「好ましくは30以上、より好ましくは40以上であり、また、好ましくは100以下、より好ましくは80以下である」と記載されている場合、「30~80」との範囲や「40~100」との範囲も、本明細書に記載された数値範囲に含まれる。
加えて、本明細書に記載された数値範囲として、例えば「60~100」との記載は、「60以上(60又は60超)、100以下(100又は100未満)」という範囲であることを意味する。
【0008】
1. ビールテイスト飲料
本明細書において、「ビールテイスト飲料」とは、ビール様の風味をもつアルコール含有の飲料もしくはアルコール非含有の飲料をいう。つまり、本明細書のビールテイスト飲料は、特に断わりがない場合、ビール風味を有するいずれの飲料をも包含する。
したがって、「ビールテイスト飲料」には、例えば、麦芽、ホップ、及び水を原料として、これらを、酵母を用いて発酵させて得られる麦芽発酵飲料であるビールや発酵ビールテイスト飲料だけでなく、エステル、高級アルコール、ラクトン等の香気成分を含むビール香料が添加された飲料をも包含する。
また、本発明の一態様のビールテイスト飲料は、炭酸飲料であってもよく、非炭酸飲料であってもよい。
【0009】
さらに、本発明の一態様のビールテイスト飲料は、そのまま飲用することもできるが、水、氷、可食性水溶液等で希釈して飲用してもよい。
本明細書において、「可食性水溶液」とは、水に、1種以上の可食性成分を溶解させた溶液である。可食性成分としては、特に限定されるものではなく、固体であってもよく、植物油等の液体であってもよく、炭酸ガスのような気体であってもよい。
前記可食性水溶液としては、例えば、炭酸水、サイダー、ラムネ、コーラ等の発泡性水溶液、清涼飲料、茶、紅茶、果汁、野菜汁等の非発泡性水溶液などが挙げられ、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記可食性水溶液の炭酸ガス濃度は、0.30(w/w)%以上、0.35(w/w)%以上、0.40(w/w)%以上、0.42(w/w)%以上、又は0.45(w/w)%以上としてもよく、また、0.90(w/w)%以下、0.80(w/w)%以下、0.70(w/w)%以下、0.60(w/w)以下、又は0.55(w/w)%以下としてもよい。
【0010】
ビール香料に含まれる香気成分としては、例えば、酢酸イソアミル、酢酸エチル、n-プロパノール、イソブタノール、アセトアルデヒド、カプロン酸エチル、カプリル酸エチル、イソアミルプロピオネート、リナロール、ゲラニオール、シトラール、4-ビニルグアイアコール(4-VG)、4-メチル-3-ペンテン酸、2-メチル-2-ペンテン酸、1,4-シネオール、1,8-シネオール、2,3-ジエチル-5-メチルピラジン、γ-デカノラクトン、γ-ウンデカラクトン、ヘキサン酸エチル、2-メチル酪酸エチル、n-酪酸エチル、ミルセン、シトラール、リモネン、マルトール、エチルマルトール、フェニル酢酸、フラネオール、フルフラール、メチオナール、3-メチル-2-ブテン-1-チオール、3-メチル-2-ブタンチオール、ダイアセチル、フェルラ酸、ゲラン酸、ゲラニルアセテート、酪酸エチル、オクタン酸、デカン酸、9-デセン酸、ノナン酸、テトラデカン酸、プロパン酸、2-メチルプロパン酸、γ-ブチロラクトン、2-アミノアセトフェノン、3-フェニルプロピオン酸エチル、2-エチル-4-ヒドロキシ-5-メチル-3(2H)-フラノン、ジメチルスルホン、3-メチルシクロペンタン-1,2-ジオン、2-メチルブタナール、3-メチルブタナール、2-メチルテトラヒドロフラン-3-オン、2-アセチルフラン、2-メチルテトラヒドロフラン-3-オン、ヘキサナール、ヘキサノール、シス-3-ヘキセナール、1-オクテン-3-オール、β-ユーデスモール、4-メルカプト-4-メチルペンタン-2-オン、β-カリオフィレン、β-ミルセン、フルフリルアルコール、2-エチルピラジン、2,3-ジメチルピラジン、酢酸2-メチルブチル、イソアミルアルコール、5-ヒドロキシメチルフルフラール、フェニルアセトアルデヒド、1-フェニル-3-ブテン-1-オン、トランス-2-ヘキセナール、ノナナール、フェネチルアルコール等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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