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公開番号2025102825
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2025044678,2022529681
出願日2025-03-19,2020-11-20
発明の名称アデノ随伴ウイルスベクター変種
出願人ザ・チルドレンズ・ホスピタル・オブ・フィラデルフィア,THE CHILDREN’S HOSPITAL OF PHILADELPHIA
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12N 15/864 20060101AFI20250701BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】異なる霊長類脳構造を標的にすることができるAAV変種を提供する。
【解決手段】ターゲティングペプチド、および前記ターゲティングペプチドをコードする配列を含むベクターが、本明細書において提供され、前記ターゲティングペプチドは脳内の特定の下部構造に作用物質を送達する。改変されたキャプシドをそれぞれが含むウイルスベクターであって、前記改変されたキャプシドが、前記ウイルスベクターを異なる脳構造にターゲティングさせる少なくとも1つのアミノ酸配列を含む、前記ウイルスベクターが、本明細書において提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ターゲティングペプチドを含む改変されたアデノ随伴ウイルス(AAV)キャプシドタンパク質であって、前記ターゲティングペプチドが、前記改変されたAAVキャプシドタンパク質を含むウイルスベクターを異なる器官または異なる脳構造にターゲティングさせ、3~10アミノ酸長である、前記改変されたAAVキャプシドタンパク質。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記改変されたAAVキャプシドタンパク質が、SEQ ID NO: 143と少なくとも95%同一の配列を有する改変されたAAV9キャプシドタンパク質であり、前記ターゲティングペプチドがSEQ ID NO: 110であり、前記異なる脳構造が、脳幹、尾状核、小脳、蝸牛(耳)、皮質、大脳皮質、深部小脳核、上衣、淡蒼球、海馬、髄膜、運動皮質、視神経、前頭前皮質、被殻、脊髄、黒質、視床下核、側頭皮質、視床、または視覚皮質である、請求項1記載の改変されたAAVキャプシドタンパク質。
【請求項3】
改変されたAAV1キャプシドタンパク質、改変されたAAV2キャプシドタンパク質、または改変されたAAV9キャプシドタンパク質である、請求項1記載の改変されたAAVキャプシドタンパク質。
【請求項4】
前記改変されたAAVキャプシドタンパク質がAAV1キャプシドタンパク質(SEQ ID NO: 138参照)に由来し、前記ターゲティングペプチドが、前記AAV1キャプシドタンパク質の残基590位の後に挿入されている、請求項1記載の改変されたAAVキャプシドタンパク質。
【請求項5】
前記ターゲティングペプチドがリンカー配列に隣接し、前記ターゲティングペプチドの両側の前記リンカー配列が2または3アミノ酸長である、請求項4記載の改変されたAAVキャプシドタンパク質。
【請求項6】
前記リンカー配列が、前記ターゲティングペプチドのN末端側のSSA、および前記ターゲティングペプチドのC末端側のASである、請求項5記載の改変されたAAVキャプシドタンパク質。
【請求項7】
前記改変されたAAV1キャプシドタンパク質が、SEQ ID NO: 141と少なくとも95%同一の配列を有する、請求項6記載の改変されたAAVキャプシドタンパク質。
【請求項8】
前記改変されたAAVキャプシドタンパク質がAAV2キャプシドタンパク質(SEQ ID NO: 139参照)に由来し、前記ターゲティングペプチドが、前記AAV2キャプシドタンパク質の残基587位の後に挿入されている、請求項1記載の改変されたAAVキャプシドタンパク質。
【請求項9】
前記ターゲティングペプチドがリンカー配列に隣接し、前記ターゲティングペプチドの両側の前記リンカー配列が2または3アミノ酸長である、請求項8記載の改変されたAAVキャプシドタンパク質。
【請求項10】
前記リンカー配列が、前記ターゲティングペプチドのN末端側のAAA、および前記ターゲティングペプチドのC末端側のAAである、請求項9記載の改変されたAAVキャプシドタンパク質。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本出願は、2019年11月22日付で出願された米国特許仮出願第62/939,315号、および2020年9月29日付で出願された米国特許仮出願第63/084,709号の優先権の恩典を主張するものであり、両出願の内容全体が参照により本明細書に組み入れられる。
続きを表示(約 2,200 文字)【0002】
配列表の参照
本出願は、EFS-Webを介してASCII形式で提出された配列表を含み、参照によりその全体が本明細書に組み入れられる。2020年11月19日に作成された前記のASCIIコピーは、CHOPP0038WO_ST25.txtという名称であり、サイズが63.8キロバイトである。
【0003】
1. 分野
本発明は全体として、医学、ウイルス学、および神経学の分野に関する。より具体的には、本発明は、脳内の異なる構造へのウイルスベクターの送達を標的とするターゲティングペプチドに関する。
【背景技術】
【0004】
2. 関連技術の説明
合理的デザインおよび定向進化を含めて、AAVベクター変種を作製するために、さまざまな戦略が開発されている。合理的デザインアプローチでは、AAVキャプシドの知識を用いて、形質導入効率を増加させるためのキャプシド表面のチロシン変異などの、キャプシドに標的とする変化を加え、形質導入効率または特異性を変化させる。定向進化アプローチは、キャプシド構造に関する知識を必要とせず、ランダム突然変異誘発、キャプシドシャッフリング、またはランダムペプチド挿入によって行われる。これらの戦略では一般的に、インビトロシステムまたはマウスを使用し、これらは細胞に基づく研究またはマウス研究に理想的であるが、臨床への橋渡しを意味するものではない。実際、AAV変種は、異なる脳構造を特異的にも効率的にも標的にすることはない。したがって、異なる霊長類脳構造を標的にすることができるAAV変種が必要とされている。
【発明の概要】
【0005】
概要
改変されたキャプシドをそれぞれが含むウイルスベクターであって、改変されたキャプシドが、ウイルスベクターを異なる脳構造にターゲティングさせる少なくとも1つのアミノ酸配列を含む、ウイルスベクターが、本明細書において提供される。
【0006】
1つの態様において、ターゲティングペプチドを含む改変されたアデノ随伴ウイルス(AAV)キャプシドタンパク質であって、ターゲティングペプチドが、改変されたAAVキャプシドタンパク質を含むウイルスベクターを異なる器官または異なる脳構造にターゲティングさせ、3~10アミノ酸長である、改変されたAAVキャプシドタンパク質が提供される。いくつかの局面において、改変されたAAVキャプシドタンパク質は、改変されたAAV1キャプシドタンパク質、改変されたAAV2キャプシドタンパク質、または改変されたAAV9キャプシドタンパク質である。
【0007】
いくつかの局面において、改変されたAAVキャプシドタンパク質は、AAV1キャプシドタンパク質(SEQ ID NO: 138参照)に由来し、ターゲティングペプチドは、AAV1キャプシドタンパク質の残基590位の後に挿入される。いくつかの局面において、ターゲティングペプチドはリンカー配列に隣接し、ターゲティングペプチドの両側のリンカー配列は、2または3アミノ酸長である。いくつかの局面において、リンカー配列は、ターゲティングペプチドのN末端側のSSAおよびターゲティングペプチドのC末端側のASである。いくつかの局面において、改変されたAAV1キャプシドタンパク質は、SEQ ID NO: 141と少なくとも95%同一の配列を有する。
【0008】
いくつかの局面において、改変されたAAVキャプシドタンパク質は、AAV2キャプシドタンパク質(SEQ ID NO: 139参照)に由来し、ターゲティングペプチドは、AAV2キャプシドタンパク質の残基587位の後に挿入される。いくつかの局面において、ターゲティングペプチドはリンカー配列に隣接し、ターゲティングペプチドの両側のリンカー配列は、2または3アミノ酸長である。いくつかの局面において、リンカー配列は、ターゲティングペプチドのN末端側のAAA、およびターゲティングペプチドのC末端側のAAである。いくつかの局面において、改変されたAAV2キャプシドタンパク質は、SEQ ID NO: 142と少なくとも95%同一の配列を有する。
【0009】
いくつかの局面において、改変されたAAVキャプシドタンパク質は、AAV9キャプシドタンパク質(SEQ ID NO: 140参照)に由来し、ターゲティングペプチドは、AAV9キャプシドタンパク質の残基588位の後に挿入される。いくつかの局面において、ターゲティングペプチドはリンカー配列に隣接し、ターゲティングペプチドの両側のリンカー配列は、2または3アミノ酸長である。いくつかの局面において、リンカー配列は、ターゲティングペプチドのN末端側のAAA、およびターゲティングペプチドのC末端側のASである。いくつかの局面において、改変されたAAV9キャプシドタンパク質は、SEQ ID NO: 143と少なくとも95%同一の配列を有する。
【0010】
いくつかの局面において、標的ペプチドは、最大10アミノ酸長の配列を含み、配列中に、SEQ ID NO: 1~137および144からなる群より選択されるアミノ酸配列を有する。いくつかの局面において、ターゲティングペプチドは7アミノ酸長である。
(【0011】以降は省略されています)

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