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公開番号2025102337
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219698
出願日2023-12-26
発明の名称ごまを含有するペースト状調味料組成物
出願人味の素株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A23L 27/00 20160101AFI20250701BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】使用性が良好な、ごまを含有するペースト状調味料組成物等の提供。
【解決手段】(A)ごま、(B)アグロバクテリウムスクシノグリカン及び(C)タマリンドシードガムを含有する、ペースト状調味料組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)ごま、(B)アグロバクテリウムスクシノグリカン及び(C)タマリンドシードガムを含有する、ペースト状調味料組成物。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記調味料組成物における前記(A)の含有量が、前記調味料組成物に対して5~50重量%である、請求項1記載の調味料組成物。
【請求項3】
前記調味料組成物における前記(B)の含有量が、前記調味料組成物に対して0.01~1.5重量%である、請求項1記載の調味料組成物。
【請求項4】
前記調味料組成物における前記(C)の含有量が、前記調味料組成物に対して0.01~1.5重量%である、請求項1記載の調味料組成物。
【請求項5】
調味素材(ただし、前記(A)を除く)を更に含有する、請求項1記載の調味料組成物。
【請求項6】
チューブ容器に充填されるものである、請求項1記載の調味料組成物。
【請求項7】
(B)アグロバクテリウムスクシノグリカン及び(C)タマリンドシードガムを添加することを含む、(A)ごまを含有するペースト状調味料組成物の使用性向上方法。
【請求項8】
前記調味料組成物が、チューブ容器に充填されている、請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記調味料組成物における前記(A)の含有量が、前記調味料組成物に対して5~50重量%である、請求項7記載の方法。
【請求項10】
前記(B)の添加は、前記調味料組成物における前記(B)の含有量が前記調味料組成物に対して0.01~1.5重量%となるように行われる、請求項7記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ごまを含有するペースト状調味料組成物に関する。また、本発明は、ごまを含有するペースト状調味料組成物の使用性向上方法にも関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
ごまペースト等のごまを含有する調味料は、ごま独特の風味等が消費者に支持され、日本のみならず、世界中で広く愛好されている。
【0003】
一方、ペースト状の調味料は、チューブ容器に充填されて使用される場合、使いやすさ(使用性)のために、適度な粘度を有していることが求められる。ごまを含有する組成物は、例えば一般的な増粘剤であるキサンタンガムを粘度付与のために添加するとゲル化を生じ、チューブ容器に充填されて使用されるときの使用性が著しく低下する。また、添加する増粘剤によっては曳糸性(糸を引く性質)を生じる場合もある。そのため、ごまを含有するペースト状調味料をチューブ容器に充填して使用する場合は、添加する増粘剤を適切に選択する必要がある。
【0004】
従来、ごまだれ等の液体調味料の保存安定性向上のために、発酵セルロース、サイリウムシードガム、ネイティブジェランガム、スクシノグリカン又はピルビン酸含量が2.5%未満であるキサンタンガムのいずれか1種を含有させることが提案されている(特許文献1)。また、ごま組成物を喫食時において高粘度化させるために、キサンタンガム、タマリンドガム及びカラギーナンから選ばれる少なくとも1種と加工澱粉とを所定の量で含有させることが提案されている(特許文献2)。しかし、特許文献1及び2のいずれにも、ごまを含有するペースト状調味料をチューブ容器に充填して使用するときの使用性の向上の観点から適切な増粘剤を選択することは、全く検討されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-235717号公報
特開2021-97651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、使用性(特に、チューブ容器に充填して使用するときの使用性)が良好な、ごまを含有するペースト状調味料組成物を提供することにある。特に、本発明は、官能特性(例、風味、くちどけ等)が損なわれることなく使用性が良好である、ごまを含有するペースト状調味料組成物を提供することを課題とする。
また、本発明は、一態様として、ごまを含有するペースト状調味料組成物の使用性(特に、チューブ容器に充填された、ごまを含有するペースト状調味料組成物の使用性)の向上方法を提供することを課題とする。特に、本発明は、ごまを含有するペースト状調味料組成物の官能特性(例、風味、くちどけ等)を損なうことなく使用性を向上させる方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上述の課題を解決するべく鋭意検討した結果、アグロバクテリウムスクシノグリカン及びタマリンドシードガムを組み合わせて用いることにより、ごまを含有するペースト状調味料組成物の使用性(特に、ごまを含有するペースト状調味料組成物をチューブ容器に充填して使用するときの使用性)を、当該調味料組成物の官能特性を損なうことなく、効果的に向上させ得ることを見出し、更に研究を重ねることによって、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の通りである。
【0008】
[1](A)ごま、(B)アグロバクテリウムスクシノグリカン及び(C)タマリンドシードガムを含有する、ペースト状調味料組成物。
[2]前記調味料組成物における前記(A)の含有量が、前記調味料組成物に対して5~50重量%である、[1]記載の調味料組成物。
[3]前記調味料組成物における前記(B)の含有量が、前記調味料組成物に対して0.01~1.5重量%である、[1]又は[2]記載の調味料組成物。
[4]前記調味料組成物における前記(C)の含有量が、前記調味料組成物に対して0.01~1.5重量%である、[1]~[3]のいずれか一つに記載の調味料組成物。
[5]調味素材(ただし、前記(A)を除く)を更に含有する、[1]~[4]のいずれか一つに記載の調味料組成物。
[6]チューブ容器に充填されるものである、[1]~[5]のいずれか一つに記載の調味料組成物。
[7](B)アグロバクテリウムスクシノグリカン及び(C)タマリンドシードガムを添加することを含む、(A)ごまを含有するペースト状調味料組成物の使用性向上方法。
[8]前記調味料組成物が、チューブ容器に充填されている、[7]記載の方法。
[9]前記調味料組成物における前記(A)の含有量が、前記調味料組成物に対して5~50重量%である、[7]又は[8]記載の方法。
[10]前記(B)の添加は、前記調味料組成物における前記(B)の含有量が前記調味料組成物に対して0.01~1.5重量%となるように行われる、[7]~[9]のいずれか一つに記載の方法。
[11]前記(C)の添加は、前記調味料組成物における前記(C)の含有量が前記調味料組成物に対して0.01~1.5重量%となるように行われる、[7]~[10]のいずれか一つに記載の方法。
[12]前記調味料組成物が、調味素材(ただし、前記(A)を除く)を更に含有する、[7]~[11]のいずれか一つに記載の方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、使用性(特に、チューブ容器に充填して使用するときの使用性)が良好な、ごまを含有するペースト状調味料組成物を提供できる。本発明の調味料組成物は、官能特性(例、風味、くちどけ等)が損なわれることなく使用性が良好であり得る。
本発明は、ごまを含有するペースト状調味料組成物の使用性(特に、チューブ容器に充填された、ごまを含有するペースト状調味料組成物の使用性)の向上方法を提供できる。本発明の方法は、ごまを含有するペースト状調味料組成物の官能特性(例、風味、くちどけ等)を損なうことなく使用性を向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、チューブ容器の容器本体の典型例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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