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公開番号2025100639
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2025063620,2022544720
出願日2025-04-08,2021-01-22
発明の名称調整可能な流動の緑内障シャントならびに関連するシステムおよび方法
出願人シファメド・ホールディングス・エルエルシー
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61F 9/007 20060101AFI20250626BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】調整可能な流動の緑内障シャントならびに関連するシステムおよび方法の提供。
【解決手段】本技術は、緑内障を治療するための調整可能なシャントを対象とする。特に、いくつかの実施形態は、関連するポートおよび/または流動管腔を通る流体の流動を制御することができる複数の個々に作動可能な流動制御要素を有するシャントを提供する。例えば、各々個々に作動可能な流動制御要素は、対応するポートおよび/または流動管腔を遮断および/または遮断解除するように作動させることができる。したがって、本明細書に記載のシャントは、ポートおよび/または流動管腔が遮断されるか、遮断解除されるかに基づいて、異なる排液速度を提供する様々な構成に操作することができ、したがって、眼の前房から水を排液するための滴定可能な緑内障治療を提供する。
【選択図】図2B
特許請求の範囲【請求項1】
本明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年1月23日に出願された米国仮特許出願第62/965,117号の優先権を主張し、その内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 6,000 文字)【0002】
本技術は、概して、移植可能な医療デバイス、特に、眼内シャントシステム、および患者の眼の異なる部分間の流体の流動を選択的に制御するための関連する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
緑内障は、進行性かつ不可逆的な視力喪失を引き起こす可能性のある視神経への損傷を伴う変性の眼の状態である。緑内障は、高眼圧症、眼内の圧力の増加と関連付けられることが多く、眼内の房水(「水」)の生成の増加および/または眼内から血流への水の流出速度における減少からもたらされ得る。水は、眼の後房および前房の境界にある毛様体内で生成される。これは、前房に流動し、最終的には眼の静脈血管に流動する。緑内障は、典型的には、水を眼から血流に輸送する機構内の障害によって引き起こされる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本技術は、緑内障を治療するためのシステム、デバイス、および方法を対象とする。特に、いくつかの実施形態は、関連するポートおよび/またはシャント内のチャネルを通る流体の流動を制御することができる複数の個々に作動可能な流動制御要素を有するシャントを提供する。例えば、各々個々に作動可能な各流動制御要素は、対応するポートおよび/もしくはチャネルを実質的に遮断ならびに/または実質的に遮断解除するように作動させることができ、それによって、ポートおよび/もしくはチャネルを通る流動を抑制するか、または許可する。したがって、本明細書に記載のシャントは、ポートおよび/もしくはチャネルが遮断されるか、または遮断解除されるかに基づいて、異なる排液速度を提供する様々な構成に操作することができ、したがって、眼の前房から水を排液するための滴定可能な緑内障治療を提供する。実施形態では、シャントが眼内に移植された後、流動制御要素を非侵襲的に調整して、移植後の調整を可能にすることができる。
【0005】
本明細書に記載の実施形態の多くにおいて、シャントシステムは、システムの他のポートおよび/または排液チャネルに対して異なる治療レベルを提供するように構成されるポートおよび/または排液チャネルを含む。例えば、第1のポートおよび/またはチャネルは、第1の排液速度および/または第1の流体抵抗と関連付けられ得、第2のポートおよび/またはチャネルは、第2の排液速度および/または第2の流体抵抗と関連付けられ得、ならびに第3のポートおよび/またはチャネルは、第3の排液速度および/または第3の流体抵抗と関連付けられ得る。以下に説明するように、これは、異なる寸法(例えば、直径、断面積、長さなど)を有するポートおよび/または排液チャネルを有することによって得ることができる。いくつかの実施形態では、ポートおよびチャネルは、一次排液管腔に対して平行な流体抵抗として配置される。他の実施形態では、流入ポートおよびチャネルは、一次排液管腔に対して直列流体抵抗として配置される。
【0006】
流入ポートおよびチャネルが一次排液管腔に対して並列の流体抵抗として配置される実施形態では、各々個々のポートは、別個の異なる相対抵抗および/または流動と関連付けられ得る。例えば、第1のポートは、1Xの流動を可能にし、第2のポートは、2Xの流動を可能にし、第3のポートは、3Xの流動を可能にし得る。さらに、ポートは並列流体抵抗として配置されているため、ポートの任意の組み合わせが、開放(例えば、遮断を解除)されるか、または閉鎖(例えば、遮断、干渉など)されて、各々個々のポートと関連付けられた個別の相対抵抗および流動とは異なる、追加の個別の相対抵抗および/または排液速度を提供することができる。前述の例では、第2および第3のポートの両方を開放して、5Xの流動を提供することができる。いくつかの実施形態では、ポートおよび/またはチャネルの相対的な寸法は、最大数の個別の治療レベルを具体的に提供するように選択することができる。例えば、いくつかの実施形態では、第1の排液速度、第2の排液速度、および第3の排液速度の間の比は、約1:2:4であり得る。同様に、第1の抵抗、第2の抵抗、および第3の抵抗の間の比は、約4:2:1であり得る。理論に拘束されることなく、これにより、システムが提供できる個別の治療レベルの数が増加することが期待され、同様にして、医療機関が特定の患者のニーズに対して治療レベルを具体的に合わせることが可能になることが期待される。
【0007】
流入ポートおよびチャネルが主排液管腔に対して直列流体抵抗として配置される実施形態では、各々個々の流入ポートは、依然として個別の抵抗および/または排液速度と関連付けられ得る。しかしながら、ポートが並列流体抵抗として配置される実施形態とは異なり、システムは、各々個々のポートごとに提供される個別の抵抗および/または排液速度とは異なる、複数の組み合わされた抵抗および/または流量を実現するように操作することはできない。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
流体を排液するためのシステムであって、
第1の身体領域内に位置決め可能な第1の端部領域、および第2の身体領域内に位置決め可能な第2の端部領域を有する排液要素であって、前記第1の端部領域が、第1のポート、第2のポート、および第3のポートを含む、排液要素と、
前記排液要素を通る流体の流動を制御するための流動制御機構であって、
流体が前記第1のポートを介して前記排液要素に流入することを可能にする第1の開位置と、流体が前記第1のポートを介して前記排液要素に流入するのを実質的に防止する第1の閉位置との間で移動可能な第1の流動制御要素と、
流体が前記第2のポートを介して前記排液要素に流入することを可能にする第2の開位置と、流体が前記第2のポートを介して前記排液要素に流入するのを実質的に防止する第2の閉位置との間で移動可能な第2の流動制御要素と、
流体が前記第3のポートを介して前記排液要素に流入することを可能にする第3の開位置と、流体が前記第3のポートを介して前記排液要素に流入するのを実質的に防止する第3の閉位置との間で移動可能な第3の流動制御要素と、を含み、
前記第1の流動制御要素、前記第2の流動制御要素、および前記第3の流動制御要素が、それらのそれぞれの開位置と閉位置との間で独立して移動可能である、流動制御機構と、を備える、システム。
(項目2)
前記第1の流動制御要素が、前記第1の開位置内にあり、前記第2の流動制御要素が、前記第2の閉位置内にあり、前記第3の流動制御要素が、前記第3の閉位置内にあるとき、前記システムが、流体の流動に対する第1の相対抵抗を提供するように構成されており、
前記第2の流動制御要素が、前記第2の開位置内にあり、前記第1の流動制御要素が、前記第1の閉位置内にあり、前記第3の流動制御要素が、前記第3の閉位置内にあるとき、前記システムが、第2の相対抵抗を提供するように構成されており、
前記第3の流動制御要素が、前記第3の開位置内にあり、前記第1の流動制御要素が、前記第1の閉位置内にあり、前記第2の流動制御要素が、前記第2の閉位置内にあるとき、前記システムが、第3の相対抵抗を提供するように構成されている、項目1に記載のシステム。
(項目3)
前記第2の相対抵抗が、前記第1の相対抵抗未満であり、前記第3の相対抵抗が、前記第1の相対抵抗未満である、項目2に記載のシステム。
(項目4)
前記第1の相対抵抗、前記第2の相対抵抗、および前記第3の相対抵抗の間の比が、約4:2:1である、項目3に記載のシステム。
(項目5)
前記第1の相対抵抗、前記第2の相対抵抗、および前記第3の相対抵抗の間の比が、約3:2:1である、項目3に記載のシステム。
(項目6)
前記第1の相対抵抗、前記第2の相対抵抗、および前記第3の相対抵抗の間の比が、約1:1:1である、項目2に記載のシステム。
(項目7)
前記第1の流動制御要素が、前記第1の開位置内にあり、前記第2の流動制御要素が、前記第2の閉位置内にあり、前記第3の流動制御要素が、前記第3の閉位置内にあるとき、前記システムが、第1の相対排液速度を提供するように構成されており、
前記第2の流動制御要素が、前記第2の開位置内にあり、前記第1の流動制御要素が、前記第1の閉位置内にあり、前記第3の流動制御要素が、前記第3の閉位置内にあるとき、前記システムが、第2の相対排液速度を提供するように構成されており、
前記第3の流動制御要素が、前記第3の開位置内にあり、前記第1の流動制御要素が、前記第1の閉位置内にあり、前記第2の流動制御要素が、前記第2の閉位置内にあるとき、前記システムが、第3の相対排液速度を提供するように構成されている、項目1に記載のシステム。
(項目8)
前記第2の相対排液速度が、前記第1の相対排液速度よりも大きく、前記第3の相対排液速度が、前記第2の相対排液速度よりも大きい、項目7に記載のシステム。
(項目9)
前記第1の相対排液速度、前記第2の相対排液速度、および前記第3の相対排液速度の間の比が、約1:2:4である、項目8に記載のシステム。
(項目10)
前記第1の相対排液速度、前記第2の相対排液速度、および前記第3の相対排液速度の間の比が、約1:2:3である、項目8に記載のシステム。
(項目11)
前記第1の相対排液速度、前記第2の相対排液速度、および前記第3の相対排液速度の間の比が、約1:1:1である、項目7に記載のシステム。
(項目12)
前記排液要素が、前記第1のポートに流体的に結合された第1のチャネル、前記第2のポートに流体的に結合された第2のチャネル、および前記第3のポートに流体的に結合された第3のチャネルを有する、項目1に記載のシステム。
(項目13)
前記第1のチャネルが、前記第2のチャネルよりも大きい相対抵抗を提供するように構成されており、前記第2のチャネルが、前記第3のチャネルよりも大きい相対抵抗を提供するように構成されている、項目12に記載のシステム。
(項目14)
前記第1のチャネルが、第1の断面積を有し、前記第2のチャネルが、前記第1の断面積よりも大きい第2の断面積を有し、前記第3のチャネルが、前記第2の断面積よりも大きい第3の断面積を有する、項目13に記載のシステム。
(項目15)
前記第1のポートが、第1の面積を有し、前記第2のポートが、前記第1の面積よりも大きい第2の面積を有し、前記第3のポートが、前記第2の面積よりも大きい第3の面積を有する、項目1に記載のシステム。
(項目16)
前記第1のポートが、単一の開口部を含み、前記第2のポートが、2つの開口部を含み、前記第3のポートが、3つ以上の開口部を含む、項目1に記載のシステム。
(項目17)
前記第1のポートが、第1の流入ポートであり、前記第2のポートが、第2の流入ポートであり、前記第3のポートが、第3の流入ポートである、項目1に記載のシステム。
(項目18)
前記第1の身体領域が、前房であり、前記流体が、水である、項目1に記載のシステム。
(項目19)
流体を排液するためのシステムであって、
【図面の簡単な説明】
【0008】
本技術の多くの態様は、以下の図面を参照して、よりよく理解することができる。図面内の構成要素は、必ずしも縮尺通りに描かれていない。代わりに、本技術の原理を明確に例示することに、重点が置かれている。さらに、構成要素は、説明を明確にするだけのために特定の図において透明として示される場合があり、図示された構成要素が必ずしも透明であることを示すものではない。また、構成要素が概略的に示されている場合もある。
【0009】
シャントが移植された状態の眼Eの簡略化された正面図である。
図1Aの眼胞の等角図である。
本技術の実施形態に従って構成された調整可能なシャントを例解する。
本技術の実施形態に従って構成された調整可能なシャントを例解する。
本技術の実施形態に従って構成された調整可能なシャントを例解する。
本技術の実施形態に従って構成された図2A~図2Cに示されるシャントの選択された特徴を例解する。
本技術の実施形態に従って構成された図2A~図2Cに示されるシャントの選択された特徴を例解する。
本技術の選択された実施形態に従って構成された調整可能なシャントとともに使用するための排液プレートを例解する。
本技術の選択された実施形態に従って構成された調整可能なシャントとともに使用するための排液プレートを例解する。
並列抵抗を有する電気回路の概略図である。
本技術の選択された実施形態に従って構成された調整可能なシャントとともに使用するための排液プレートを例解する。
本技術の選択された実施形態に従って構成された調整可能なシャントとともに使用するための排液プレートを例解する。
直列抵抗を有する電気回路の概略図である。
本技術の選択された実施形態に従って構成されたシャントを例解する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に提示される説明内で使用される専門用語は、本技術の特定の具体的な実施形態の詳細な説明と併せて使用されている場合であっても、その最も広い合理的な方法で解釈されることを意図している。特定の用語は以下で強調されることさえあり得るが、しかしながら、任意の制限された方法で解釈されることを意図したいずれかの専門用語は、この「発明を実施するための形態」のセクションで、そのように明確かつ具体的に定義される。追加的に、本技術は、実施例の範囲内であるが、図1A~図6に関して詳細に説明されていない他の実施形態を含むことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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