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公開番号
2025100565
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2025050090,2022580468
出願日
2025-03-25,2020-06-26
発明の名称
多嚢胞性卵巣症候群の患者における不妊症の処置での使用のためのHP-hMG
出願人
フェリング・ベー・フェー
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61K
38/24 20060101AFI20250626BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】特に、希発排卵を経験しており、及び/又は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を有し、且つ制御された卵巣刺激に対して高い卵巣反応を有すると予想される女性のための改善された補助生殖技術方法が必要とされている。
【解決手段】特に、希発排卵及び/又はPCOSと診断されており、且つ制御された卵巣刺激に対して高い卵巣反応を有すると予想される女性において、高度に精製されたメノトロピン(HP-hMG)を使用して卵胞成長を刺激する補助生殖技術の組成物及び方法を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
高度に精製されたメノトロピン(HP-hMG)を含む、希発排卵の患者における制御された卵巣刺激による不妊症の処置のための組成物であって、前記患者は、処置/刺激前に35.7±0.5pmol/L以上(5.0±0.2ng/ml以上)の血清中抗ミュラー管ホルモン(AMH)レベルを有する、組成物。
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【請求項2】
75~450IUのHP-hMGを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記不妊症の処置は、75~450IU/日、好ましくは75~225IU/日、より好ましくは150又は225IU/日、最も好ましくは150IU/日のHP-hMGの1日用量を前記患者に投与することを含む、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
前記不妊症の処置は、
(a)処置/刺激前に35.7±0.5pmol/L以上(5.0±0.2ng/ml以上)の血清中抗ミュラー管ホルモン(AMH)レベル、及び(b)処置/刺激前に145pmol/L以上の血清中エストラジオールレベル(例えば、150pmol/L以上の血清中エストラジオールレベル)を有する患者を同定すること(例えば、診断すること)と;
75~450IU/日、好ましくは75~225IU/日、より好ましくは150又は225IU/日、最も好ましくは150IU/日のHP-hMGの1日用量を前記患者に投与することと
を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
高度に精製されたメノトロピン(HP-hMG)を含む、希発排卵であり、且つ処置/刺激前に35.7±0.5pmol/L以上(5.0±0.2ng/ml以上)の血清中抗ミュラー管ホルモン(AMH)レベルを有する患者における制御された卵巣刺激による不妊症の処置のための組成物であって、前記処置は、
処置/刺激前に35.7±0.5pmol/L以上(5.0±0.2ng/ml以上)の血清中抗ミュラー管ホルモン(AMH)レベルを有する希発排卵の患者を同定すること(例えば、診断すること)と;
75~450IU/日、好ましくは75~225IU/日、より好ましくは150又は225IU/日、最も好ましくは150IU/日のHP-hMGの1日用量を前記患者に投与することと
を含む、組成物。
【請求項6】
前記不妊症の処置は、
(a)処置/刺激前に35.7±0.5pmol/L以上(5.0±0.2ng/ml以上)の血清中抗ミュラー管ホルモン(AMH)レベル、及び(b)処置/刺激前に145pmol/L以上の血清中エストラジオールレベル(例えば、150pmol/L以上の血清中エストラジオールレベル)を有する患者を同定すること(例えば、診断すること)と;
75~450IU/日、好ましくは75~225IU/日、より好ましくは150又は225IU/日、最も好ましくは150IU/日のHP-hMGの1日用量を前記患者に投与することと
を含む、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記不妊症の処置は、組換え卵胞刺激ホルモン(rFSH)による処置と比較して継続妊娠率を上昇させる、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
前記処置は、hCG又はGnRHアゴニストを投与することにより、最終卵胞成熟を誘発することをさらに含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
前記処置は、卵母細胞を回収することと、前記卵母細胞を受精させることと、前記受精した卵母細胞を胚盤胞期まで成長させることと、及び新鮮な胚盤胞を子宮に移植することとをさらに含む新鮮移植方法である、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
前記処置は、卵母細胞を回収することと、前記卵母細胞を受精させることと、前記受精した卵母細胞を胚盤胞期まで成長させることと、1つ若しくは複数又は全ての胚盤胞を凍結させることと、解凍された凍結胚盤胞(例えば、染色体評価に基づいて選択された正倍数性胚盤胞)を子宮に移植することとをさらに含む凍結移植方法である、請求項1~8のいずれか一項に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書に記載される本発明は、補助生殖技術に関する。具体的には、本明細書に記載されるのは、希発排卵を経験しており、及び/又は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を有し、且つ制御された卵巣刺激に対して高い卵巣反応を有すると予想される女性に特に有用であり得る制御された卵巣刺激方法を含む、不妊症を処置するための組成物及び方法である。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
補助生殖技術(ART)手順は、一般的に、卵子の成長及び成熟を刺激することと、女性の卵巣から卵子を採取することと、卵子と精子とをインビトロで組み合わせることと、それを女性(ドナー又は別の女性)の子宮に移植することとを伴う。ARTの成功は、卵子の成長及び成熟の刺激と関連する母体及び出生時のリスク(例えば、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)及び子宮外妊)により妨げられる。ARTで生じる他の懸念は、継続妊娠率及び出生率を支えるための高品質の胚及び正倍数性胚盤胞の生産である。
【0003】
性腺刺激ホルモン、例えばメノトロピン(例えば、ヒト閉経期性腺刺激ホルモン又はhMG)、卵胞刺激ホルモン(FSH)及び黄体形成ホルモン(LH)は、制御された卵巣刺激(COS)に使用されており、高度に精製されたメノトロピン(HP-hMG)及び組換えヒトFSH(rFSH)は、比較的最近になって使用されている。HP-hMGは、主にヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の形態でFSH及び外来性LHの活性を提供する。卵巣刺激プロトコルの有効性は、周期制御のために長期に性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)アゴニスト又はGnRHアンタゴニストを使用して増強され得る。例えば、Devroey et al.,Fertility and Sterility 97:561-71(2012)を参照されたい。Ziebe et al.,Human Reproduction 22(9)2404-13(2007)は、HP-hMG対rFSHの使用が胚の形態に影響を及ぼす可能性があることを報告しており、且つチャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO細胞)由来のrFSH(GONAL-F)と比較して、HP-hMGによる刺激に由来する最高品質の胚(視覚的評価に基づく)での着床、継続妊娠率及び出生率の改善を観察した。
【0004】
卵巣刺激に対する患者の反応は、大きく異なることから、処置は、個別化されることが多い。例えば、個別化は、不良な、正常な又は高い反応を予測する性腺刺激ホルモン刺激に対する予想される卵巣反応に基づき得る。高卵巣反応者は、通常、制御された卵巣刺激(COS)の標準的なプロトコルに従って多数の成長中の卵胞を産生する女性と定義される。この患者は、一般的に、ARTの良好な候補であると考えられるが、高卵巣反応は、比較的低い着床率及び比較的高い流産率と関連している場合があり、そのため、正常な卵巣反応と比較して、結果が成功する確率が低下する場合がある。この高反応者は、OHSS及びそれに伴う合併症のリスクも高くなる。
【0005】
予想される高反応者のための改善されたART方法を開発するための取り組みには、より穏やかな刺激プロトコルの検討が含まれる。例えば、Rubio et al.,Human Reproduction 25(9):2290-97(2010)は、高反応者に投与する性腺刺激ホルモン用量の減少により、受精率及び胚の品質が改善され得るが、用量が低いほど卵母細胞が少なくなることを報告した。他の取り組みでは、使用される特定の性腺刺激ホルモンが結果に影響を及ぼすかどうかが検討されている。例えば、Arce et al.,Gyn.Endocrin.30(6):444-50(2014)は、予想される高反応者(AMHが5.2ng/ml以上である対象)の中で、CHO細胞由来のrFSH(GONAL-F)で刺激された群が、HP-hMGで刺激された群と比較して有意に多い卵母細胞を回収したが、1回の周期当たりの出生率が有意に低いことを報告しており(MERIT「長期アゴニスト」臨床試験における20%対33%;MEGASET「アゴニスト」試験における23%対34%)、La Marca et al.,Fertility and Sterility O-169(2012)(同上)も参照されたい。
【0006】
月経周期が平均的である女性は、典型的には、月に1回、その周期のほぼ中間で成熟卵子を排卵又は放出する。希発排卵は、排卵が稀に又は不規則に起こる場合を指し、通常、1年間の月経周期(期間)が8回以下であると分類される。希発排卵は、女性にとっての不妊症の最も一般的な原因の1つである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特に、希発排卵を経験しており、及び/又は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を有し、且つ制御された卵巣刺激に対して高い卵巣反応を有すると予想される女性のための改善された補助生殖技術方法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書に記載される組成物及び方法は、希発排卵を経験しており(例えば、PCOSに起因する希発排卵を経験している女性)、且つ制御された卵巣刺激に対して高い卵巣反応を有すると予想され(例えば、高反応者であると予想され)、及び性腺刺激ホルモンとしてhMGを使用する制御された卵巣刺激プロトコルによる不妊症処置を受けている患者が、性腺刺激ホルモンとしてrFSHを使用する制御された卵巣刺激プロトコルによる不妊症処置を受けている患者と比較して継続妊娠率が有意に高いという驚くべき及び予想外の発見に由来する。換言すると、本明細書に記載される組成物及び方法は、性腺刺激ホルモンとしての(rFSHではなく)HP-hMGによる制御された卵巣刺激不妊症処置に対する予想高反応者である、希発排卵と診断された患者(例えば、希発排卵及びPCOSと診断された女性)の選択(例えば、本明細書で開示されるように、AMH、エストラジオール、LH及び/又はテストステロンのベースラインレベルが高い患者の選択)は、比較的高い継続妊娠率と関連し得るという驚くべき及び予想外の発見に由来する。
【0009】
本明細書で提供されるのは、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の患者における、任意選択的に制御された卵巣刺激による不妊症の処置での使用のための、高度に精製されたメノトロピン(HP-hMG)を含む組成物であって、患者は、処置/刺激前に35.7±0.5pmol/L以上(5.0±0.2ng/ml以上)の血清中抗ミュラー管ホルモン(AMH)レベルを有する、組成物である。
【0010】
同様に本明細書で提供されるのは、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に起因する希発排卵の患者における、任意選択的に制御された卵巣刺激による不妊症の処置での使用のための、高度に精製されたメノトロピン(HP-hMG)を含む組成物であって、患者は、処置/刺激前に35.7±0.5pmol/L以上(5.0±0.2ng/ml以上)の血清中抗ミュラー管ホルモン(AMH)レベルを有する、組成物である。
(【0011】以降は省略されています)
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