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公開番号
2025100269
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2024024291
出願日
2024-02-21
発明の名称
土壌中の有機汚染物質の除去における活性酸素キャリア酸化剤の応用
出願人
哈爾濱工業大学
,
HAERBIN INSTITUTE OF TECHNOLOGY
代理人
個人
主分類
B09C
1/08 20060101AFI20250626BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】土壌中の有機汚染物質を効率的に除去することができ、二次汚染を引き起こすことはない、土壌中の有機汚染物質の除去における活性酸素キャリア酸化剤の応用を提供すること。
【解決手段】土壌中の有機汚染物質の除去における活性酸素キャリア酸化剤の応用を提供し、前記活性酸素キャリア酸化剤中の活性酸素の質量含有量は19~24%である。本発明は、新型の活性酸素キャリアを酸化剤として使用して汚染土壤の修復に応用される。該酸化剤は、粉末状を呈し、貯蔵と輸送安全性が高い。活性酸素キャリアは、水に溶解して活性物質をゆっくりと放出でき、酸化剤の利用率は、同じタイプの過酸化物のより高く、修復効率は基本的に環境の水素イオン濃度の影響を受けない。同時に、酸化剤を添加することによってのみ、土壌有機汚染物質の効率的な除去を達成できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
汚染土壌の修復方法であって、活性酸素キャリア酸化剤と修復対象土壌を混合した後、噴水して修復するステップを含む
ことを特徴とする汚染土壤の修復方法。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
前記活性酸素キャリア酸化剤中の活性酸素の質量含有量は19~24%である
請求項1に記載の修復方法。
【請求項3】
前記活性酸素キャリア酸化剤には、過酸化ほう酸カリウムが含まれる
請求項1に記載の修復方法。
【請求項4】
前記活性酸素キャリア酸化剤と修復対象土壌の使用量の比は0.04~4mol:1kgである
請求項1に記載の修復方法。
【請求項5】
活性酸素キャリア酸化剤が、土壌中の多環芳香族炭化水素を除去する時、さらに鉄系キレート剤の溶液、磁鉄鉱又は黄鉄鉱を含む
請求項1に記載の修復方法。
【請求項6】
前記鉄系キレート剤は、ニトリロ三酢酸キレート鉄、エチレンジアミン四酢酸ナトリウムキレート鉄、エチレンジアミンジコハク酸キレート鉄、シュウ酸キレート鉄、クエン酸キレート鉄又はフミン酸キレート鉄を含む
請求項1に記載の修復方法。
【請求項7】
前記鉄系キレート剤の溶液のモル濃度は、0.1~0.4mol/Lであり、前記活性酸素キャリア酸化剤と鉄系キレート剤のモル比は10:0.1~5である
請求項1に記載の修復方法。
【請求項8】
前記鉄系キレート剤の溶液の調製方法は、
硫酸鉄溶液と、ニトリロ三酢酸溶液、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム溶液、エチレンジアミンジコハク酸溶液、シュウ酸溶液、クエン酸溶液又はフミン酸溶液を含むキレート剤溶液を混合し、キレート反応を行い、鉄系キレート剤の溶液を得るステップを含む
請求項1に記載の修復方法。
【請求項9】
前記硫酸鉄溶液のモル濃度は0.1~0.4mol/Lであり、前記キレート剤溶液のモル濃度は0.1~0.4mol/Lである
請求項6に記載の修復方法。
【請求項10】
前記キレート反応の温度は10~40℃、時間は0.1~2hである
請求項6に記載の修復方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は土壌浄化の技術分野に属し、具体的には、土壌中の有機汚染物質の除去における活性酸素キャリア酸化剤の応用に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
土壌は、環境汚染における最大の「源」、最大の「匯」、最大の「浄化器」である。過去数十年で、中国の工業化と都市化は活況を呈しており、工業化と都市化はすべて、土地に対する大きな需要と切り離せない。土壌中の主な汚染物質は、重金属と多環芳香族炭化水素、総石油炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ベンゼン誘導体、農薬、ポリ塩化ビフェニル等の有機汚染物質である。中国では、サイトの多環芳香族炭化水素汚染が最も一般的であり、有機汚染サイトの54.9%を占めている。多環芳香族炭化水素は、催奇形性、発がん性、変異原性という特性があり、化学的安定性が強く、生物学によって分解しにくく、土壌中に数十年存在する可能性があり、汚染時間が長くなればなるほど、多環芳香族炭化水素が、頑固で除去しにくい。したがって、環境における多環芳香族炭化水素を除去する安全で効率的な方法を見つけることは差し迫っている。
【0003】
化学酸化修復には、高い修復効率、短時間、低コスト、強力な普遍性等の利点を有する。原位置化学酸化は、注入井戸を介して酸化剤と補助試薬を地下に注入し、酸塩基反応、吸着・脱着、溶解、加水分解、イオン交換、沈殿、酸化還元等の作用により、土壌または地下水中の有機汚染物質を、非毒性または危険が小さい物質に分解する。原地異位置化学酸化は、施工が便利であり、安全処理後、サイトに修復温室を建設し、汚染物質を掘り、酸化タンクに入れて撹拌して反応させ、処理された土をメンテナンスした後、埋め戻す。原位置化学酸化又は原地異位置化学酸化修復中には、酸化剤の選択が重要である。一般的に使用される酸化剤には、過酸化水素、過硫酸ナトリウム、過マンガン酸カリウムなどが含まれる。過硫酸ナトリウムと過マンガン酸カリウムは、コストが高く、同時に、二次汚染を引き起こしやすい。過硫酸塩の修復中に、土壌の酸性化を引き起こし、重金属の溶出と汚染物質の移動につながり、且つニトロ基副生成物を生成しやすく、同時に残留した過硫酸塩は、構築物の腐食を引き起こす。過マンガン酸カリウムにより修復した後、二酸化マンガンの沈殿が生成され、土壌の透過性が低下し、酸化剤の入力と分散化が妨げられ、同時に、汚染物質が包まれ、汚染物質の溶出と酸化が妨げられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これを考慮して、本発明は、土壌中の有機汚染物質を効率的に除去することができ、二次汚染を引き起こすことはない、土壌中の有機汚染物質の除去における活性酸素キャリア酸化剤の応用を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記発明の目的を達成するために、本発明は以下の技術解決手段を提供する:
本発明は、土壌中の有機汚染物質の除去における活性酸素キャリア酸化剤の応用を提供し、前記活性酸素キャリア酸化剤中の活性酸素の質量含有量は19~24%である。
【0006】
好ましくは、前記活性酸素キャリア酸化剤には、過酸化ほう酸カリウムが含まれる。
【0007】
好ましくは、前記活性酸素キャリア酸化剤と修復対象土壌の使用量比は0.04~4mol:1kgである。
【0008】
好ましくは、活性酸素キャリア酸化剤が、土壌中の多環芳香族炭化水素を除去する時、さらに鉄系キレート剤の溶液、磁鉄鉱又は黄鉄鉱を含む。
【0009】
好ましくは、前記鉄系キレート剤は、ニトリロ三酢酸キレート鉄、エチレンジアミン四酢酸ナトリウムキレート鉄、エチレンジアミンジコハク酸キレート鉄、シュウ酸キレート鉄、クエン酸キレート鉄又はフミン酸キレート鉄を含む。
【0010】
好ましくは、前記鉄系キレート剤の溶液のモル濃度は、0.1~0.4mol/Lであり、前記活性酸素キャリア酸化剤と鉄系キレート剤のモル比は10:0.1~5である。
(【0011】以降は省略されています)
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